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小説評価: 639位 <= 640位(2,343作品中/偏差値49.10) =>641位

百器徒然袋―風 (小説)

読み仮名: ひゃっきつれづれぶくろ かぜ
総合情報評価
(評価投稿)
懇談室画像/壁紙商品
(本/漫画)
直近発売の本/漫画: 2007/10 ()百器徒然袋-風 (講談社文庫 (き39-12))
本/漫画(2件)
売上/新着
18213
文庫:百器徒然袋-風 (講談社文庫 (き39-12))

参考:\1,140
2007/10
()

1.文学としては如何かと。
105102
新書:百器徒然袋 風 (講談社ノベルス)

参考:\1,365
2004/07/06
()

1.榎木津のキャラ
作品紹介(あらすじ)

調査も捜査も推理もしない。ただ真相あるのみ!
眉目秀麗、腕力最強、天下無敵の薔薇十字探偵・榎木津礼二郎が関わる事件は、必ず即解決するという。探偵を陥れようと「下僕」の益田や本島らに仕掛けられた巧妙な罠。榎木津は完全粉砕できるのか?
天才の行動力が炸裂する『五徳猫』『雲外鏡』『面霊気』の3編 (裏表紙より)

著者:京極夏彦
出版社:講談社
発売日:2004/07/05(日本)
最終変更日:2006/07/23 01:50:26 / 最終変更者:遠野 / 提案者:遠野 (更新履歴)
評価統計(1日1回定時に更新)
 評価平均小説評価順位偏差値評価ポイント最高の中の最高
日本良い(1.00)640位49.103.00 

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1. 2007/03/10 良い by Sirius [編集・削除/削除・改善提案//論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿]
評価履歴[良い:55(82%) 普通:12(18%) 悪い:0(0%) 推薦人:5 推薦評価:5] / プロバイダー: 39269 ホスト:39349 ブラウザー: 4924
今作は3つの中篇なんで,お得意の薀蓄は抑えられてます。

それでもノベルスにして500ページ超ってのがさすがに京極らしい。

京極の作品はどれも長ーくて,手を出しづらい人が多いようだけど,本作や前作の「雨」あたりから入ったら良いのでは。でも人物相関は省略されてるから,完全には楽しめないかな?
2. 2006/07/24 良い by 夙夜健 [編集・削除/削除・改善提案//論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿]
評価履歴[良い:699(61%) 普通:342(30%) 悪い:99(9%) 推薦人:8 推薦評価:9] / プロバイダー: 18384 ホスト:18446 ブラウザー: 6287
タイトルを 「 にゃんこ探偵 」 に変えた方がよいですね。
……という冗談は置いといて、京極堂シリーズに比べると軽い話で少しバカバカしいと思う部分はあるものの、悪い作品ではないと思います。
私は特に榎木津のファンではないので、最初は 「 普通 」 にしようかと思いましたが、最後の 1ページが気に入ったので 「 良い 」 にします。
クサイとは思いますが、後味が良いのは好きです。榎木津は滅茶苦茶ですが筋が通っているので嫌いにはなれません。京極堂の言葉を借りれば、むしろ自分から係わり合いになろうとする下僕の方が悪いわけで、それは正しい。それについてはこの作品のスタイルだからよいとして、ストーリーは以前の作品に登場したお爺ちゃんの榎木津に対する私怨とか少し小粒という感じがしました。
あと個人的にはやはり長いのはいただけない。説明などを簡潔にして、1本120ページくらいだと、とても嬉しかったのですが。

ただ本作では、どうも京極堂のイメージが彼のシリーズにおけるものと違ったものに私の目には映りました。
「 い、厭な予感がするなあ 」 など、彼がどもるのはどうかと思います。
人殺しをさん付けで呼ぶのもやめてほしいです。

「 雲外鏡 」 は影像で見てみたい作品です。何かドラマの 「 トリック 」 を思い出してしまいました。
痛快ですが、普通の人に視えないものが視えるという設定では何でもありに思えてしまう部分もあり、そこが残念です。
それから関係はありませんが、 「 五徳猫 」 に登場する東京・豪徳寺は寺だけでなく、近くには神社もある閑静な住宅街でとても良いところでお勧めです。
また、東急電鉄田園都市線渋谷〜二子玉川間が軌道線として地上を走り、玉川線と呼ばれていた頃の記述などにも関心を惹かれるものがありました。
3. 2006/07/23 良い by 遠野 [編集・削除/削除・改善提案//論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿]
評価履歴[良い:232(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%) 推薦人:12 推薦評価:28] / プロバイダー: 7995 ホスト:8086 ブラウザー: 4184
京極堂シリーズ番外編、榎木津探偵小説第2弾。本作に於いても希望と予測を違える事無く、全てにわたって型破りな探偵が大暴れする中編が、3本収録されています。
ありとあらゆるものを破壊してしまう無茶くちゃっぷりには、胸のつっかえが取れるような清清しさや、爽快感すら覚えてしまう程。
語り手兼主人公は前回に引き続き、至って普通の図面引きである本島青年なのですが、凡人中の凡人を自称する彼が、毎度泥沼に嵌るが如く非凡な状況に陥るさまも、読んでいて楽しいのです。

「五徳猫」
狼狽気味な京極堂が、意外と言うか新鮮というか。語頭をつまらせる彼には、一寸吃驚でした。――が、薀蓄の鮮やかさには何時もの如く、引き込まれてしまいます。招き猫もそうですが、化け猫に纏わるあれやこれやも、とても興味深く面白い。
「今昔続百鬼」にて語り手を担った沼上青年が再登場した本編。いまいち不幸だが懲りない、しかしながら怒りっぽい(これはまあ、多々良センセイのような人と行動を共にしているから、なのでしょうけれど)人、程度の人物像しかイメージ出来ていなかったのですが、今回第3者視点で描かれることにより、キャラクターが深まり、味が出た感があります。
彼の特技と、なし崩し的な使われっぷりには、クスリとさせられてしまいました。

「雲外鏡」
榎木津の能力の裏側をかくか、と、読中ハラハラしながら読んだ一編です。どうなるのだろうと、不安を高めるだけ高めておいて、結局は――自分の読みの浅さに苦笑しきりでもありました。同時に、探偵はこうでなければなあ、と、しみじみ納得。
ラストの大暴走は、もう流石としか。霊感探偵に極僅かながら同情も覚えてしまいましたが、さっぱり空気を読まない榎木津による叩き込むような解決パートは、非常に気持ちよいです。
本島による内心のツッコミが、ささやかな毒加減も相俟って、妙に愉快でした。
魔鏡云々は以前TV番組で視聴した事があったので、目新しさを感じないな、と思っていたのですが、京極堂による解説には脱帽。興味深く、知識を補充することが出来ました。

「面霊気」
「塗仏の宴」に登場した、羽田隆三が再登場。この人物、塗仏の頃よりも、いまいち切れ味が落ちた印象を受けました。榎木津相手だから、なのかもしれませんが(笑)
敵方の仕掛け、手が込んでいる割に作りこみが浅い感。危機的状況に置かれた益田のリアクションは、中々面白くはありましたが、もっと唸らせるような罠が欲しかったなあ。
それにしても、にゃんこ参上って何なんだろう……私的に、本書にて一番の笑いどころでもありました。
ラストはふわりと暖かで、良いものではあったのですが、榎木津からの招待状に、素直に感動している本島に、突っ込みを入れてしまいたくなりました。額面通りに受け取ってよい筈がないのでは、と。追難式、無事に済むとは思い難い(笑)

トリをつとめる為であるとはいえ、探偵小説と銘打つ割に、探偵自身の出番が少なめなのが少々寂しいですが、総じて読後感の良い物語が連なります。
シリーズの読者であり、爽快感のある小説を読みたい方は是非に、お勧めです。
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