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| 注意: これは文学版。その他メディアのページ: アニメ:∀ガンダム (ターンAガンダム) / 漫画:∀ガンダム (ターンAガンダム) |
| 文学総合点=平均点x評価数 | 253位/3,067作品中(総合11/偏差値56.58) | 252位<= =>254位 |
| 2007年文学総合点 | 10位/72作品中 | 9位<= =>11位 |
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| 原案:富野由悠季 矢立肇 著者:福井晴敏 出版社:角川春樹事務所 幻冬舎 ※カッコ内のタイトルは幻冬舎版のもの | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 日本 開始日:2007/10/10(水) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 最終変更日:2010/05/25 / 最終変更者:kunku / その他更新者: 634 / 提案者:c.q. (更新履歴) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 2011/11/27 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by スペ9 (表示スキップ) 評価履歴[良い:642(74%) 普通:121(14%) 悪い:102(12%)] / プロバイダ: 11317 ホスト:11387 ブラウザ: 11268 こんな幸福な邂逅もあるのだな、と本当に思う。 「ガンダム」という作品がアニメ史(それこそ世界の)に残る作品であるのはもはや揺るぎない現実だ。富野 喜幸氏が創始したその「ガンダム」の根底にあるものは、他の富野作品と同じく「人はわかりあえるのか、そ う思わなければ哀しすぎる。その理想(夢)にすがって見苦しくあがく人間たちのドラマ」であると私は思う。 アニメ版「ターンAガンダム」は、富野氏が引いてしまった日本アニメ界の「ガンダム」というカテゴリーの 「レール」に終止符を打つという面と同時に、純粋にその「ドラマ」を完結すること=人はそれでも醜くあが き続ける、を見事に語ってくれた快作だ。本作はその『公認』ノベライズに当たるのだが、その筆者として福井 晴敏氏を得られたことは富野氏にとっても我々ファンにとっても、たぶん福井氏本人にとっても幸せな事だった と思う。 よく本作の書評で結末が大きく異なるという物を見る。確かに「結末」自体は違うのだが、語ろうとしている 本質自体は何ら原作であるアニメ版から逸脱していない。わかりあえないまま争いを繰り返してきた人類、 悠久の時を経て再生した地球。それにも関わらずまた戦いから逃れられない業。そしてその中心にいる二人の 聡明な女性。 「SFアニメ」の域を出られなかった「ガンダム」に対して「ターンA」は初めて「ハードSF」足り得る作品 となった。牧歌的なビジュアルと作画クオリティ面に労力がさほど払われなかった事で解り難いのだが。その 「ターンA」が見事な「ハードSF小説」に昇華されているのだ。 富野氏の無念は、自分に小説家としての才が欠けていた点だろう(独特の文体はそれはそれで珍味なのだ けど)。「ガンダム」のもう一人の貢献者である安彦良和氏が漫画という手法で「オリジン」を完結させた のを目の当たりにしてその自覚は確かなものとなったことと思う。「オリジン」完結以前ではあるが、幻冬舎 文庫版上巻あとがきにそのあたりを伺える述懐がある。その「無念」、アニメ版「ターンA」が様々な点で 思った通りにならなかった「無念」をこの福井晴敏版ターンAが晴らしてくれていると思える。 ウィル・ゲイムのエピソードあたりまではアニメ版と大差ない。ただし流石様々な賞を受賞しているだけの事 はある。ロラン、キエルたちの想い・葛藤の描写はすばらしいのだ。アニメのあの場面でロランはこう逡巡し てたのか、こんな意味があったのか、と、合点がいく。特にロランの持つ金魚のおもちゃに絡ませ度々語られる 彼の心象描写はロランの内面の掘り下げに大きく貢献できている。 アニメ版はそういったキャラクターの内面を積極的に描写しようという作風では無かったが、たとえそういう 作品だったとしてもこれだけの造詣を込めるのはムリだったろう。アニメーションと文字媒体の差を今更突き つけられた様である意味愕然とする。しかもそのキャラ造詣が、アニメ版のそれを逸脱どころか大きくふくら ませて感じられる「自然さ」 ! 個人的な感想にすぎないかもしれないが富野氏の頭の中を覗いて書いてるん じゃないか ? とさえ思えてしまう。この「自然さ」は作品自体のメッセージにも当てはまる。福井氏がいろ んな場所で富野作品へのリスペクトを公言している事、富野氏がほとんど手放しで福井氏の「ターンA」を認め ている点からもそう思えてしまう。 テテスのディアナ暗殺未遂や核爆弾のくだりはアニメ版の人間関係やエピソードを上手く組み替えてコンパクト に出来ていてこの点でも感心させられる。特にフィルの暗躍はいつまで経っても持つ「人」の矮小さ、賢しさが 見て取れ、序盤〜中盤の見せ場となっている。 ストーリーがアニメ版から大きく逸れ始めるのはウィルゲムがザックトレーガーに着いてからとなり、ここか らはほぼ別物といっていい。アニメ版がキエル・ディアナの二人の女性がその聡明さで物語(「ガンダム」と いう物語を含めて)を美しく静かな終局に導いていくのに対して、この福井版はむしろその逆。 先に述べたとおり、富野作品の根底にあるのは「わかりあえない『人の業』」のドラマだと思う。「ガンダム」 はその点で例外的な作品であり、エンディングで「わかりあえる可能性」を口当たりよく見せていた。これは 商業作品、特に当時のアニメーションでは至極まっとうな「作法」であったと思う。それを「後味悪く」 見せつけたのが「イデオン」だったのだが、実は言ってる事は同じで「希望はあるが今は叶わない」訳だ。その 点この福井版は「アニメ版(原作)以上に富野作品らしい」と言える。 また富野作品は物語の最高潮で女性が重要な役割を占めることが多い。当然ララァでありカララであり、そこ には富野氏の女性観がはっきりと伺えるのだが、この点でも福井版は実に富野作品らしい。女王であり続けな がら結局「女」にひっぱられたディアナ。ディアナへの嫉妬に抗えなかったキエル。アニメ版では「聡明」だ った彼女らに生臭い「女」のキャラクターを与えた点が、アニメ版と福井版の最大の相違点だろう。 黒歴史の描写や終盤で聞こえる「ラ・ラ・・・」の声、「バグ」「Iフィールド」などの様々な設定などなど、 SFとして、ガンダム作品として一点の曇もない。更に何度かロランが見る夢?声は「イデオン」によるイデ であり、ターンAガンダムはイデオンの役割と被る。富野氏が「ガンダムでイデオンの輪廻をやりたかった」 と語ったとされているが、その意を汲んだとも思えるこのノベライズは見事にそれを結実させている。 自分の犯してしまった罪を背負い、一人生き続けるキエル。愛し合えたかもしれないディアナを失って失意 のロラン。失われてしまった多くの命。再び汚染されてしまった地球が再生するのは何百年後か何千年後か。 さまようロランへソシエを導く「ラ・ラ・」の声。アニメ版で悲しい別れで幕を下ろした二人の、この幸せ な、暖かいエンディング。あぁ、「ガンダム」見てきて良かったなぁと、心底感じてしまうじゃないか ! 『こんな嬉しいことはない』。 SFファン、特にガンダムファンにはぜひとも読んでほしい一作。これを読まなければ「ガンダム」は終われない。 2011/05/12 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by mmt (表示スキップ) 評価履歴[良い:228(59%) 普通:108(28%) 悪い:50(13%)] / プロバイダ: 4013 ホスト:3979 ブラウザ: 12139 ガンダムファンに様々な形でインパクトを与えたアニメ「∀ガンダム」をモチーフにした小説。話の大まかな流れと、設定、登場人物等を踏襲しつつ実質別作品になっています。 基本的な内容は、「黒富野版∀ガンダム」とでも言うべき内容で、牧歌的で暖かみのある雰囲気が特徴だったアニメ版に対し、人間の愚かさや偏狭さにより惨劇が惨劇を引き起こす苛烈な展開が特徴となっています。 90年代末期以降の所謂「白富野」と言われる作風に馴染めない方には此方の方が、富野らしいと感じられると思います。 また、アニメ版でのソシエの結末に不満な方も満足されるのではないでしょうか。 プロの小説家が書いただけに、文章も読みやすいです。 評価は、「良い」といたします。 2008/08/23 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by アルテマコア (表示スキップ) 評価履歴[良い:64(73%) 普通:10(11%) 悪い:14(16%)] / プロバイダ: 17298 ホスト:17277 ブラウザ: 3874 ∀ガンダムの小説版ではあるが、後半の展開はまったくアニメと異なっている。 しかし、やはり本物の小説家が書いた作品だけあり、非常に濃密な文章のガンダムを読むことができると思う。 ===文章=== さすが本業の小説家といったところか。 富野氏のような「よみづらく人を選ぶ文章」でもなくきちんとすらすら読めるし、かといって遠藤氏(Zガンダム・ガンダムZZのメインライターで、ガンダムZZの小説版著者)のような会話が多い文章でもないため、そこは何度も言うが『さすが小説家』の一言に尽きる。 ===人物描写=== 非常に丁寧に書かれており、ロランにも感情移入しやすい。 また、他のサブキャラクターの考えなども深く描写されており非常に良い。 ===黒歴史等の描写=== テレビ版より綿密に黒歴史の描写を書いており、物語の壮大さを感じることができると思う。 さらに、この福井氏のSF描写も非常に丁寧で、Iフィールド稼動装置などの書き方も非常に面白くかかれている。 ===後半の展開=== 最初にも書いたが、この小説は後半はテレビ版とまったく異なる。 アニメ版が「世界名作劇場」的な雰囲気だったのに対し、こちらは「Zガンダム」や「Vガンダム」の風貌させるようなとても重たいシリアスの物語になっていく。 僕はこちらも良いと思う。 理由としては、テレビ版とまったく同じでもつまらないからである。まぁテレビ版が好きな人の場合には評価が分かれるかもしれないが、僕としてはこのTVとは違った面白さを体感できると思う。 ===総合=== 読み応えのある文章で∀ガンダムを表現した良作である。 ガンダムの小説が読みづらく読むのを拒んでいた人も、これならすらすらと読めると思う。 2005/08/29 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by くらぼ (表示スキップ) 評価履歴[良い:24(80%) 普通:3(10%) 悪い:3(10%)] / プロバイダ: 10673 ホスト:10801 ブラウザ: 5234 この小説はターンエーのノベライズではなくて、ターンエーを題材にして書かれた小説でしょう。 ロボット好きじゃない人にも充分通用する数少ないガンダムじゃないでしょうか。 福井氏の文章による表現力も凄くて、小説が苦手な人にも受けるでしょう。 主人公も自然な感じで好感が持てるのでは? 2005/03/20 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by グルグルネコ (表示スキップ) 評価履歴[良い:149(69%) 普通:28(13%) 悪い:40(18%)] / プロバイダ: 27495 ホスト:27227 ブラウザ: 4356 媒体としては劇場版しか見ていなく、話がイマイチ分かんなかったんで、アニメとの比較はできないんですが、これ単独の評価としては面白かったと思います。さすが福井さんの本だけのことはありました。読み応えは抜群です。実は最近買ったのですが、新品で買ったのになんと初版本だったのです。結構誰も見てないんですね。ちょっと残念な気がします。小説版としては、テレビ版に忠実なものが他に出ているようですが、友人いわく、福井版のほうが面白いとのこと。内容としては、テレビ版の内容と異なる展開と結末がなされているようです。最近は、文庫版で改題「月に繭 地には果実」として出版されています。三冊分割されてます。(新書版は上下巻でした。)人間の描写にいたっては、さすがにうまいです。この人に新たなるガンダムの作品を書いてもらいたいものです(ガンダムをこれからまた生み出すのであればの話ですが)。 この評価板に投稿する |
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2012/02/29 好印象 by ロランの愛人 (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 147 ホスト:313 ブラウザ: 3990 [編集・削除/これだけ表示]
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