検索 / 外部一括:

小説総合点ランキング: 114位/2,381作品中 (総合点18.00/偏差値57.92) 113位 <= =>115位
小説平均点ランキング: 32位/136作品中 (平均点1.80(とても良い)/偏差値56.25) 31位 <= =>33位 (評価数10以上)

オーデュボンの祈り


[他形式: RSS/携帯版/English]
読み仮名: おーでゅぼんのいのり / 英語タイトル: A prayer

言語更新順獲得推薦順 New!
日本語好評系
(評価限定)
普通系
(評価限定)
不評系
(評価限定)
全て
(評価限定)
全て
English好評系
(評価限定)
普通系
(評価限定)
不評系
(評価限定)
全て
(評価限定)
無し
この評価板


2007/05/21 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by 猩々紅冠鳥 評価履歴[良い:194(70%) 普通:41(15%) 悪い:42(15%)] / プロバイダー: 53228 ホスト:53163 ブラウザー: 5234
「この島に欠けているものはなんだ?」
この島で圧倒的に欠けているもの、それはリアリティだ。

しゃべるカカシ、殺しを許された男、嘘しか話さない画家、座ったまま動けない女、天気を予知できる猫。
とにかくリアリティなんてカケラも無い。でも、なんとなく、現実にありそう。 この作品に広がるのはそんな世界です。

ユーゴを殺したのは誰か?
ミステリィ仕立ての童話。

今最も注目されている若手作家と言っても過言ではない伊坂幸太郎氏の、
デビュー作にして個人的には一番好みな作品です。

伊坂氏の作品の何が面白いかって、台詞回しが素晴らしい。
ジョークがピリッと効いていて、読んでいてニヤリとさせられます。
おお、上手い事言うやないか、と。
この作品でもその会話のスパイスが存分に効いています。

この作品では実際にはありえない世界が舞台になっており、一種の童話もしくはファンタジー的要素が有るのですが、
凄いところは、そのありえない世界を、なんとなくありそうやな、っていう気持ちにさせる文章力です。
あのほんわかした牧歌的な荻島が本当にどこかに有るんじゃないか。そう思わされます。

他のいいところは読みやすさと張り巡らされた複線。
常に謎が提供されていますし、展開も早く、話の先が気になり一気に読み進めたくなります。
前述の会話の面白さも読みたい気持ちにさせてくれる大きな一因だと思いますね。

そして、ミステリィと言えば伏線回収。
小さな伏線から露骨な伏線まで、もう、見事!と言いたくなるほどに随所に伏線がちりばめられています。
それが徐々に回収されていき、一つに繋がる気持ちよさ!それが存分に味わえます。

逆にちょっともったいないなと感じたのは、予定調和的な感じのラスト。
個人的にはこの作品は謎解きが本質ではないとは思っているので別に構わないと言えば構わないのですが、
純然たるミステリィファンの方には物足りないと感じる人は居るかもしれません。

なんにせよ、荻島の存在を感じられるだけで満足できる一冊です。
ほっとできる作品です。

評価投稿 / 作品DB目次
この作品の全ての書込みを表示する
作品データベース目次 | 最速一括検索エンジン | サイトマップ | Copyright(c) 1999- 1st Class