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かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜


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英語タイトル: Kashimashi: Girl meets Girl
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漫画:かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜 / 小説:かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜

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[獲得推薦数:2] 2007/08/08 悪い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by Tokyo16 評価履歴[良い:79(71%) 普通:13(12%) 悪い:19(17%)] / プロバイダー: 13951 ホスト:13771 ブラウザー: 2463
あかほりさとるという「仕掛け屋」は、決してバカにしたもんではない。
少なくとも90年代の一時期、この名前がアニメシーンを席巻していたことは紛れもない事実なのだ。
「オタクが欲しているもの」を見抜き、その飢えを満たすセンスには並外れたものがあった。
(実作家としての能力には賛否あるだろうが、それはそれ)
00年代においても、本作からその慧眼を窺い知ることができる。

「女の子になって、女の子と睦み合いたい!」
『マリ見て』で顕在化した男性向け百合ブームの根底にあるのは、オタクたちの少女化願望に他ならない(※とする意見がある)
あかほりが、この倒錯したニーズを敏感に受け取ったことは間違いない(※のかもしれない)
主人公を「何の意味もなく」性転換させたのは、この願望をド直球に満たそうとしただけのことだ(※ということにしてくれ)
そのために宇宙人まで持ち出してくる節操のなさが、実にあかほりらしくて笑える。
(ちなみに変化球どころか魔球になっているのが『シムーン』である)

本作はジェンダーSFですらない。何せ、性につきまとう「葛藤」がまるで皆無なのだ。
少女となった後のはずむは、ただ百合ゴッコをするだけで、「最初からただの百合マンガでよくね?」な展開が延々続く。
だが、それでいいのだろう。
「女になった葛藤」なんて、それだけで一本話が書けるくらい大きなテーマだ。
そんな余計なことに中途半端に首突っ込むくらいなら、主目的の百合ゴッコに集中させるために、忘れてもらった方がいいのだ!
……この割り切り方が「あかほりスゲー」なのである。
前述の宇宙人もそうだが、フツーここまでできない。

そこまで色々なものをブッちぎったこの作品が「面白いのか」というと、正直ダメダメである。
展開は退屈で盛り上がらないし、「ふーん、それで?」で終わっちゃうような薄っぺらなドラマしかない。
まともに共感できるキャラクターも皆無で、特にはずむ・やすなはその幼児性・鬱陶しさから、見ていて頭が痛くなってくる。
確かに、ニーズを見抜く目は素晴らしかった。
だが、ドラマ自体に力がなかったため、結局何も残るものがないまま終わっている。
ストレートボールは、速くなければ意味がない。
いかに狙いが良くても、遅い直球はただの棒球ということだ。
「実作者としてはダメダメ」という、悪い意味でのあかほりらしさが足を引っ張った凡作。

一応、映像・音楽ともに「やさしい少女世界」(野郎視点だけど)を表現しており、これだけは及第点と言えるだろう。

追記:「※」部分を追記。断言は良くない。
2007/08/08 >「最初からただの百合マンガでよくね?」自分の感じた疑問を端的に説明してくれる評価。こういうメタな視点は流石だ。 by アマンドの木

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