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| 注意: これはアニメ版。その他メディアのページ: 漫画:HELLSING(ヘルシング) |
| アニメ総合点=平均点x評価数 | 1,270位/3,703作品中(総合12/偏差値48.82) | 1,269位<= =>1,271位 |
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評価統計
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| 全13話 放映局:フジテレビ 東海テレビ サンテレビ 原作:平野耕太 連載誌:ヤングキングアワーズ 少年画報社刊 企画:パイオニアLDC GONZO プロデューサー:ueda yasuyuki(パイオニアLDC) 村濱章司(GONZO) スーパーバイザー:筆谷芳行(少年画報社) 監督:浦田保則 シリーズ構成:小中千昭 キャラクターデザイン:村田俊治 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 日本 開始日:2001/10/16(火) / 終了日:2002/01/15 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 公式サイト 1. HELLSING | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
利用状況
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| 最終変更日:2008/08/10 / 最終変更者:管理人さん / その他更新者: カトル / SS / 提案者:ヤス (更新履歴) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2008/08/10 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by タオル (表示スキップ) 評価履歴[良い:85(62%) 普通:29(21%) 悪い:22(16%)] / プロバイダ: 24977 ホスト:24885 ブラウザ: 8753 原作を知らないときに視聴しました。 グロくて妙にリアルで迫力があるのは良かったです。作画のレベルも高かったように思います。 ただラストバトルはもっと迫力が欲しかったです。アーカードがせっかく能力を全開放したのに肝心の戦闘シーンがバッサリだったので残念です。 音楽はとても良かったと思います。 <<総評>> こういうぶっ飛んだアニメは好きなんですが、同じような展開が多いですし、グールがやられる描写も結構飽きたりするので、評価は「良い」 2006/05/31 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by ペリカン (表示スキップ) 評価履歴[良い:80(53%) 普通:25(17%) 悪い:46(30%)] / プロバイダ: 21484 ホスト:21598 ブラウザ: 4184 画像は綺麗で演出力も高く、音楽もすばらしかったです。 レンタルで全巻借りたのですがそこそこ楽しめました。 ただ原作ファンとしてはダメダメでした、オリジナル展開にはついていけなく、キャラクターも微妙に違う、短い話数でヘルシングという漫画の宣伝ととればよいできだったかなとは思います。 アニメとしては出来がいいと思うので良いで、OVAが出てくれるのでもうこれに関してはあまり文句はありません。 2005/11/22 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by シンクレアー (表示スキップ) 評価履歴[良い:84(55%) 普通:36(23%) 悪い:34(22%)] / プロバイダ: 11711 ホスト:11657 ブラウザ: 6334 クォリティも高く、手加減なく、ちゃんとしたグロアニメ。 アーカードはバケモノで考えている事もほとんど分からないけど 正義でなく悪でなく、狂気で自由の吸血鬼を演出しているのが斬新だった。 登場キャラの掘り出しは素晴らしい(アーカードは性質上別として) セラス、インテグラ、アンデルセン、ウォルター 個々にエピソードが用意されていて GONZOにしては上手く纏めたもんだ!全13話を感じさせないほど印象に残った! だけど「良い」以上の評価は難しいかな…。↓理由(ネタバレ) 終盤に出てきた最強の吸血鬼、明らかに「宇宙人」で吸血鬼と言う感じがしない。 そのせいか戦いは破線を極め、理解不能な状況まで陥った。 それと好敵手・アンデルセン神父との決着がつかなかったのは消化不良でした・・・。 2005/11/22 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by エラコンブ (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 34645 ホスト:34662 ブラウザ: 6494 素直に楽しめたよいいねこれ まぁヴァンパイアものだけあってグロレベル高いけどサウンドも声優さんも凄くいい味だしてて 楽しめた。 やっぱ深夜アニメはこうゆうのにかぎるねw 最近のは疑問に感じる作品ばかり深夜アニメ化ばかりで おなかいっぱい 2005/06/12 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by まりん (表示スキップ) 評価履歴[良い:357(54%) 普通:105(16%) 悪い:196(30%)] / プロバイダ: 30606 ホスト:30421 ブラウザ: 3846 アーカードが逝かれててカッコイイですね。 やっぱ吸血鬼ってのはつまりバケモンなんですから変に人間味あったら駄目ですよ。 と、なんちゃって、そうでない吸血鬼モノでも好きなのありますけどね。 つーかホントに「人間じゃない」あの能力あの身体あの思考、 ここまで徹底的にバケモノを極めた吸血鬼って初めてじゃないんですか。 まぁアーカードがそもそも何者なのかとか、ヘレナとかと何か違うのかとか、 たった13話では分かりませんが、音楽や作画の雰囲気もあわせて「最高」です。 2005/04/17 良いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 蔦屋 (表示スキップ) 評価履歴[良い:130(94%) 普通:9(6%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 3463 ホスト:3553 ブラウザ: 3874 (今更ながら) えー、フリーク・チップの盤面にナチスの「ハーケンクロイツ」が描かれているように見えるのは気のせいでしょうか?さすがに大多数の人間が見るアニメでもろにナチスを描くわけにもいかず、しかしながら少しは原作を組み込みたいというアニメスタッフのささやかな努力が感じられなくもないんで。 あと、アンデルセン神父が登場したときの場所と理由が「アイルランド」と「カトリック」領という原作の設定どおりではなかったこと、さらにマクスウェルの「プロテスタントのクソ雑巾共が2人死のうが2兆人死のうが知ったことか」が、共食いがどうとかこうとかいう台詞に変更されていたのは宗教・政治に配慮した結果なんでしょうか? 2005/04/08 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 蔦屋 (表示スキップ) 評価履歴[良い:130(94%) 普通:9(6%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 6921 ホスト:6844 ブラウザ: 3875 原作が「狂気」という「一色刷り」ならアニメはさまざまなテーマを取り扱った「多色刷り」といったところでしょうか。いや、原作者からはこのアニメ嫌われているようですが、最近ツギハギめいて「狂気」の勢いが色あせてきた原作よりは一貫性を保っていた作品だったと思います。 個人的に思ったことといえば「ヘルシング」機関が原作より「現実的」というか常識的というか。(いやまあ吸血鬼が登場する時点で相当非現実的とは思いますが) 人間を軽々と引きちぎるバケモノ相手の切り札(というか実質的主戦力)がたったの二名という機関は問題でしょう。(少なくとも原作よりは)ヘルシングの人間戦闘員が活躍していたのアニメのほうが奇妙ながら自然のことのように思えました。(最終的には壊滅してしまいましたが)アニメのヘルシング機関だと「パトレイバー」の特車二課のように「この後も彼らの日常(仕事)は続く」という印象をもてるのですが。 2004/12/08 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by まだまだ青二才 (表示スキップ) 評価履歴[良い:51(82%) 普通:7(11%) 悪い:4(6%)] / プロバイダ: 11609 ホスト:11471 ブラウザ: 5237 結構、おもしろかった。過激な描写やセリフは、もともとCS用に制作していたらしい。残念なのは短かったこと。26話くらいあれば、もっと良くなったと思う。 内容としては、英国の特務機関「Hellsing」が、法を犯す化け物(フリークス)と戦う。そんなフリークスが、異常なまでに増え続ける原因を突き止めようとする。で、活躍するのが特務機関「Hellsing」で飼われている最強のヴァンパイアのアーカードと婦警のセラス。 見所は、アーカードの戦闘シーンやセラスの次回予告など。個人的にはウォルターが好きです。 暴力的シーンや危ないセリフ等々あるので、お勧めというわけにはいきませんが…。 2004/05/19 良いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by ブラックアウト (表示スキップ) 評価履歴[良い:25(86%) 普通:3(10%) 悪い:1(3%)] / プロバイダ: 2093 ホスト:2068 ブラウザ: 4483 この前の書き込みで書き忘れたが、アニメ版が付け加えた要素として「官能と欲望」の描写がある。 第9話のインテグラが大変なことをされてしまうシーンを「スタッフの趣味」と言ってる輩がいるが(本当かもしれないが)、あれはどうみても官能的描写だろうに。 その他作品各所で見られるこの手の描写は「ドラキュラ」などでは定番であるから故に付け加えた要素であろう。 まあ、作画が悪い回が多いのであまり官能的になっていないのはご愛嬌。 作品的に良い影響であるかどうかは知らないが、おかげでより作品のダーク感を強くしているアニメオリジナル要素の一つである。 元・さまよえるオランダ人 なるほど、やはりブラドおじさんでしたか、あのひげ面は。教えてくれてどうもです。 確かにアニメの台詞回しは自分も好きですね、 「悪魔野郎のケツを舐めろ!! インゴクニート!!!」 でマガジン吸い寄せのポーズをとるアーカードのシーンはマジに痺れました。 ところでヘルシングのプロモは知っているのですが、あれは何に収録されているか知っていたら教えて欲しいのですが ・・・? 見たこと無いんです。 2004/04/26 良いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 元・さまよえるオランダ人 (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 35021 ホスト:34974 ブラウザ: 4925 しばらく書き込みを静止している間に何やらずいぶん変わってしまいましたね。以前は確かパスワードなど要求されなかったと思うのですが・・・仕方がないので名前を変更して書き込んでおります。 もしかしたら削除対象として消されるかもしれないので、その前に何とかお目に届けばよいのですが。 <ブラックアウトさんへ こちらの駄文を参考にして下さったそうで、丁重なお礼のお言葉まことに恐縮に感じます。あなたのお言葉どおり、まさしくアニメ『ヘルシング』とは『吸血鬼アーカード』という存在の物語であり、奇しくも『彼』に出会ってしまった二人の女の運命とその選択を通して描かれた、正真正銘の『吸血鬼映画』もとい『吸血鬼番組』(←ここがポイントです)でした。もっと俗な言い方をすれば、アーカードが二人の女を彼女達の父親から奪い取る物語といってもいいかもしれません。彼女達の父親・・・当然ヒロイン二人が今までの生き方の『規範』となり、人としての『価値観』に大きく影響を与えた存在。アーカードは最終的にそれに揺さぶりをかけて覆し、ぶち壊させていくのですからね。 原作の『ヘルシング』は吸血鬼モノというよりは、吸血鬼を題材に使った一種のパワーゲームの要素の方が全面に出ていると思うのですよ。そしてその独特のテンションがいわゆる平野耕太節というのでしょうか。人をかなり選びますが、クセになる強烈なパンチがありますね。上(私の方から見ると下の板になりますが) の方でも原作の魅力が述べられている様に原作『ヘルシング』はむしろ理由よりも過程を。ことに狂気と人間性の狭間の中で炸裂する出版コードすれすれの過激さと闘争そのものをノリとハッタリで力押しに押し通しているのが作品のパワーとなっているんですね。それをこよなく愛し、その寸分ない再現のみをアニメというメディアに求めるのであれば、アニメ版に対するある反応は私もそれは当然だと思うのです。ただし、だからといってそこから導き出されてくるよくありがちな『結論』は、いささかあまりにも性急で紋切りではなかろうかと以前長々と異を唱えたわけですね(笑)。 確かにあらゆる面でアニメと原作は全く対照的です。でもあくまでアニメ版は平野耕太節を再現しようとした結果、それに失敗したのではなく、おそらく最初から全て承知した上で確信犯的に行ったはずだということなんですね。つまり最初から『青く』塗ろうとしていたものは同じように『赤く』なくて当たり前なのですね。でも『赤くない』ことは果たしてそんなにいけないことなんでしょうか(笑)。私は、原作というのはあくまで原作として別物であり、結局はメディア化に置けるひとつの叩き台にすぎないと考えています。それがメディア展開することで、製作者の解釈受け取り方によって、同じ筋書きを辿りながら、またもう一つの物語が浮かびあがる。それは作品にとっても製作者にとっても幸運なことではないのでしょうか。それはそれだけ原作となった作品世界が潜在的に作り手に、様々なインスパイアさせるモノをたくさん所有していることを示します。真に魅力的な物語は、何度でも解釈を変えて様々な物語へと再生産されるものです。『ヘルシング』の基のひとつでもあるブラム・ストーカーの『ドラキュラ』が解釈を様々に変えられて、何本も作り出されるのはつまりはそういうことでしょう。例えば有名なコッポラ監督の『ドラキュラ』。筋書きは同じでも、そこから浮かび上がった物語は、ストーカーの原作とは全く別物でした。その他のハマープロ作品も然りです。だから原作とは違ったもうひとつの『ヘルシング』が作られたことは別に恥ではなく、むしろもっと誇ってもいいと思いますね。 あなたが仰られていた『静』のヘルシングと『動』のヘルシング。実に上手い例えだと思います。まさにそれを物語る一つの象徴的な例があります。知る人ぞ知るヘルシングのプロモビデオとアニメ版OPです。ごらんになられていたのならば必ずや納得してもらえると思いますが、この両者、ほとんど使用素材は同じなのですが、受ける印象は全くの正反対です。プロモビデオはまさしく原作の凶暴さがそのまんま凝縮して動いたとしか形容しようがなく、物凄いハイテンションでジェットコースターの様でした。内容も三巻までの内容を圧縮して象徴的に示したものです。凄まじいインパクトでした。・・・・ただし。同時にこのテンションで20分もやられたらごく一部の人を除いて、到底、見る者の神経が持たないと思ったのも事実でした。やはり長く映像にするにはどこかでタメが必要です。原作ではあまりそのタメになる所がないのですね。ヘロヘロ絵のコマを除いて。かといってアレをそのまんまぶち込めば、物語のシリアス部分が死ぬでしょう。本質的にはシリアスと極度のギャグは共存し得ない。音声も芝居の間も一切関係ない漫画という媒体だからこそかろうじて何とか両立できていたんですね。現在のギャグの突っ込みも入れるどころではない原作を見ればそれは明らかです。(しかしヘロ絵も捨てがたいので本編とはしっかり切り離したんですね。) ・・・話がそれました。元からほとんど原作にない以上、アニメではシリアスというレベルで一からそれを構築しなければならなくなったわけです。それがあらゆる部分に影響を及ぼしたと私は見ています。それは画面にも顕著に現れました。特にOPはモノトーンに近く全体の色調を落としてシックにシンプルに処理されています。ほぼ同じ絵を使用しているのにも関わらず全然違う印象なのは使用曲も大きいです。アップビートで色彩も派手でサイケなプロモとガラッと変わった方向性。むしろ洒落た部類に入るOP曲は、画面をさらに大人びかせ、よりしっとりと落ち着いた印象を与えます。ところどころ挿入されるアーカードと思しき黒犬でしょう(三重の拘束具を思わせる首輪が何とも意味深です)。これが何を暗示しているのかは既に以前に語りましたので繰り返しませんが、プロモでは物語の鍵を握るのを暗示するのは、裏で糸を引く少佐達のシルエットだったのが、OPではこれに変わった。この時点でこの両者の志向する方向性が変わったことを示してるんですね。プロモ(原作と言ってもよいでしょう)があくまで『謎の組織ミレニアムを巡る血沸き肉踊る闘争の物語』だったのが、アニメ本編では『アーカードという存在そのものを描く物語』へとシフトした揺るぎない証拠です。既にここで明確な答えは出ているのですね。だからアニメ『ヘルシング』がどんな物語なのかということもここで既に一目瞭然なわけですよ。ここまで明確にちゃんと作り手が発信しているのだから、それを全く受け取れないとしたら、それはもう作り手の責任ではなく、もはや受け取る側の問題ではないかとも思えてきますね。 さて。ここからかなり長くなりますが、もしよろしければ目を通していただけると幸いです(笑)。どのへんが原作と変わったのか。具体的に検証してみると演出手法。例えば第三話の対アンデルセン。原作がどたんばたんと血しぶき迸る肉弾戦に突入したのに対してこちらはまず双方にとってまずそれが小手調べ(勿論、次の展開にむけての布石です)にすぎず、あくまでスピード感とスマートさを意図したものでした。テレビアニメでありがちな手足が迫るアップ。かわす顔のバンクなどといった誇張ではなく、アニメーションでは尤も作画の技量がもろバレになってしまう実写さながらのロングでの立ち回り。アンデルセンの素早い連続攻撃に対してアーカードは足先のフットワークのみの無駄のない動きでほとんど完璧に交わしています。これだけでもアーカードの実戦慣れが非常によく判る演出でこれはこれでカッコイイと思ったのですがね。(この後の「吸血鬼用の弾で地獄に落ちろ。神父様」などは、最終話の「悪魔野郎のケツを舐めろ」同様、平野風アニメオリジナルの名言だと信じます。) 次に台詞回し。(核となる平野耕太風テイストは残しつつも、実際耳から聴いていて聞き苦しくなくかつ違和感がないように適度に簡潔にしてありますね。確かに平野氏の台詞回しは荒木飛呂彦氏と同様、独特の冗長さを持つため、全部忠実に音声にしてしまうと多少くど過ぎる所がありますし。そこらへんを声優さんの演技とその持ち味を計算して意図的に振り分けていたようです。これは某アニメ誌でも脚本家御本人が語っていたこことでした。) 最後に物語の構成とその主題の構築。アニメは最初からシリーズのラストは既に決定されていて(おそらくナチスはペケという所から方向性が定まったのでしょう。それにたった一クールしか尺がないのであれば、例えOKだったとしても風呂敷を畳む意味から考えれば、やはりミレニアムの描写は排除すべきでしょう。それに却って正体を明確にしなかったからこそ、より敵の得体の知れないバックボーンの強力さとそしてその性質の悪さをより印象づけたと思います。原作でもミレニアムに対して「お前らはテロ組織にすぎない」とインテグラが言い放ちましたが、まさしく『世界的なテロ組織だからこそ』明らかにされなかったともいえます。アルカイダを初めとする様々な有名なテロ組織の解明と撲滅が容易ではないのは現実を見れば明白でしょう。結局はほとんど判らない。だから却って現実味がありました。必ずしも敵の首領と対決させるというエンターテイメントのお約束に必ずしも縛られる必要はないと思います。アニメはむしろ彼らが現実社会の末端部からじわじわと汚染していく様に力を入れていたと思うのですね。汚染されていく階層がいわゆる移民系マフィアだったり、ヒッピーだったりどちらかというとヘルシングが真っ先に守護しなくてはならない者達から一番に切り捨てられそうな社会的弱者が多かったのも象徴的です。そういう意味では英国なんだけど英国に似たどこか架空の国という印象が強い原作に対して、アニメは実際にこんな組織があるのかもしれない英国という様な奇妙な生々しささえ感じました。これも必要以外のコマの背景を削除できる漫画と、あくまで背景はどんなささいなものでも考証も考えて細部まで構築しなければならないアニメという媒体の差からも来ているのでしょう。)それに順じて計算してつみあげていっています。一見無駄で意味不明に見える描写もシリーズを全編通すと全てが伏線と暗示もしくは隠喩であり明確な意味がありました。これは先ほどOPでも述べましたね。 基本的に原作はおおまかな基本設定と裏設定を除けば、そんなに厳密には組み立てて作っていらっしゃらないと思うのですね。作者のご謙遜でないのならば、たぶん作っている御本人も結末はおろかどんな『物語』を描きつつあるのか、よく判っていない。佳境に入りつつある現在はともかく、アニメ製作の話が上がった時にはおそらくそうだったのではないのでしょうか。その証拠としては初期のインテグラのアーカードに対するスタンスのあまりの甘さ。おそらく彼らの関係がある一定の緊張感と危ういパワーバランスでかろうじて成り立っていることが暴露されたあまりにも有名な三巻のあのやり取り「私をなめるな!下僕」。むしろ、あれでようやく彼らの関係の方向性が作者の中でようやく固まったというところではないでしょうか。でなければ一巻の一話からの「しっかりしてくれ。お前だけが頼りなんだぞ」とか三話の「大丈夫かアーカード」などというありきたりの仲間に言うような馴れ合いの台詞を吐けるわけがありません。そんな隙を見せていたら却って侮られるだけでしょう。二巻あたりまでは発表されている時期に間隔があるため、まるで別人の様なばらつきが見られます。後は最近明かされたセラスの両親の、後でとってつけたような惨殺事件ですね。最初から裏設定として考えられていたのであれば、いささかうかつだったとしか言えません。何故ならセラスは三巻でリオのホテルで極めてこれに近いシチュエーションを体験しているわけです。何せあれだけのトラウマなのですから、本来ならばその時に何らかのリアクションがないと不自然なのです。 ・・・・重箱の隅をつつく様になってしまいましたが、しかしそういう点を目をつぶらせて押し切れる程のパワーが確かにあるんですね。原作は。どこまでエスカレートするのだろうという怖いもの見たさと、その影でちらほらと見え隠れするアーカードの行動原理とそれに関わるヒロイン二人の関係。そしてナチスとの過去の関連。その辺りに興味を惹かれている人々は多いはずです。ただしあくまで原作は過激なバトルとその駆け引きがメインなんですね。たぶん作者も純粋に書きたい場面場面だけを綴っている。もしかしたら、これも上で述べられているように最後まで明らかにされない可能性もありうるわけです。その方が書かれているように原作にはこのWHATはさして重要な意味を持たないのかもしれません。しかしアニメ版はむしろそちらの、見え隠れしているバックポーンの方を主題に持ってきて、メインであったはずの過激さはあくまで物語の『エッセンス』の一つへと後退させた。ここがおそらくポイントでしょう。 原作の魅力のひとつとして述べられていたアーカードの行動原理。その思考とヒロイン達の関係。これをさらに明確化し系統立てて一つの物語を組み立てて行ったのがアニメ版だったわけです。特にアーカードとインテグラの緊張関係はアニメ版の方が最初から明確に掲示されており、遥かに筋が通っています。叔父に殺されそうになったもののほとんど自動的にアーカードを引き継いだ原作に対してアニメの方ではまず初っ端からインテグラは主の器かどうかを試されます。もしここで少しでも彼女が怯んでおれば体のいいアーカードの傀儡と化したでしょう。後はいつでもかどわかして血を吸うなりして契約が解除できる機会を待つだけでいいわけで。だからインテグラもアーカードに対しては一切の甘さを見せません。でなければたちまち取り込まれるからです。「再生者に負けるような吸血鬼は不要だ」という最後通牒の警告まで突きつけます。 従僕にとってこれほど屈辱的で恐ろしい言葉はないでしょう。獲物を狩れない『猟犬』は始末されるだけなのですからね。アーカードはまさしくその為にだけ生かされているわけで、その立場の本質をこれほどに明確に語った台詞を知りません。原作では明確にはされていませんが(それでも棺に刻まれた墓碑銘『私はヘルメス。自らの翼を喰らい飼いならされる』というある意味自虐かつ自嘲的な文句から推察すると、あながちアニメ版の解釈は的を外しているとは思えません。)、アニメ版ではヘルシングそのもののに対する怨念もきちんと示唆されています。アーカードがヘルシング一族に敗北し捕らえられ、おそらくは何らかの生体操作を受けたらしいと推測されることを考えれば、到底良い感情を持ち得るはずがありません。洗脳でもされてない限り。ましてやその暗い感情はインテグラ卿一人の忠誠心とやらでチャラに出来るはずもないでしょう。 アーカードにとっては英国も人間もヘルシングそのものもどうでもいいわけです。いやヘルシングに関してはむしろとっとと潰れてくれることを望んでいたと思われます。契約が有効である限り現当主のインテグラの生命『だけ』は確かに守護しますが、決して彼女の為にやっているわけではないのですからね。そしてそのことが結果としてインテグラ自身をさらに窮地に追い詰める。それがあのラストなんですね。あの話で誰が一番得をしたかと考えれば、答えはもう問うまでもないでしょう。インテグラとの関係がかなり情け容赦がない反面、これも語り出すと長くなるので割愛しますが、セラスの方とは若干の甘さを見せて(原作も結構甘いですが)しっかりバランスをとっていました(笑)。 最後にラストのアーカードの顔にオーバーラップしたひげの男ですが、おそらくご推察どおりドラキュラのモデルかつ彼の生前と考えられているヴラド・ツェペシュ(ドラクールもしくはドラクリアとも)公であろうことはほぼ間違いないと思われます。無論、真相は未確認ですが、ある程度吸血鬼関連の知識があり、映像をちゃんと注意して見てみればもう明白です。これは当然、原作でもあからさまに串刺し公をイメージしたリオの 大虐殺シーンとアーカードの夢に出てきた初代ヘルシング卿から「伯爵」と呼ばれていたことからもおのずと推察できましょう。スタッフがこれを見逃すはずがありません。確実にアーカード→ドラキュラ伯爵→ヴラド公という意図を仄めかしたものでしょうね。 2004/04/02 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by ブラックアウト (表示スキップ) 評価履歴[良い:25(86%) 普通:3(10%) 悪い:1(3%)] / プロバイダ: 24678 ホスト:24617 ブラウザ: 4483 英国を脅かす吸血鬼達、それに対抗するため吸血鬼を討伐する命を帯びた英国国教騎士団「ヘルシング」とその組織に 使える史上最強のヴァンパイア、アーカードが人に仇名す吸血鬼を始末していく。 サーチ・アンド・デストロイ!! 今、イギリスを舞台に吸血鬼達の闘争の幕が開く・・・。 自分はまず、アニメからこの作品にはまったのだが、たしかに漫画版のほうが出来が良いのはわかる。 確かにアニメ版は、話の本筋が良くわからないというか、どういうストーリーなのか訳わからんという欠点があるし、ところどころあっけないシーンや退屈なシーンが多いのも確かだ。 そもそも漫画版は平野耕太の狂的なセンスが光ってこその作品なのだが、アニメ版でそれは少ない。 だが本作もアニメ版「月姫」同様一本の作品と捉えれば、なかなかの良さがある。 漫画版では、とにかく作者の半分狂気的なモノの入った台詞や、独特のイカしたセンスで語るストーリーがウリなのだが、どっちかというとアニメ版の監督やスタッフが狙ったのは初期のドラキュラ映画に近い、「吸血鬼アーカード」を 描くということにあったのだと思われる。 原作ではなかったセラスに血を飲ませたり、インテグラとの因縁や過去話についての会話など、明らかにヒロイン達はアーカードという吸血鬼を掘り下げるための脇役になっている。 第4話などの半社会的批判が入った話も、人間と吸血鬼の対比を描きたかったのではないだろうか。 敵役の謎の組織についてもほとんど表には出さず、、なるべく存在感を薄くしようという脚本家の意図を感じる。 それはつまり、このアニメ版「ヘルシング」の敵役はあくまでアーカードがどんな強さや能力を持っているのか、戦闘狂なのかを説明するだけのもので、本筋には関係しない。 つまり本作の本筋は「アーカードという存在」にあり、「アーカードを描く」ことがこそが、このアニメテーマではないかとかなり深読みしてしまう。 その為に敵の存在をわざとあやふやなものにし、漫画にあった破天荒な展開を極力カットしたんだと思う。 実際に自分は初めて全話を通して見たときには、このアニメのストーリーに疑問を感じなかった。 確かに「なんか急すぎるな、いろいろおかしいし、おまけに退屈なシーンも結構ある」と思っていたが、最終話で一気に謎が解けた! これは「アーカードの話なのか」と納得させられた とにかくアーカードだけが強烈な印象残した。 最終話の最後でアーカードが、血(ワイン?)をたらしながら「お前の選択だ・・・」という台詞を吐くが、これこそ が13話まで見せてきたアーカードという存在とヒロイン達の関係を物語的に決着させたシーンだと感じる。 だがしかし普通の、漫画版「ヘルシング」のファンが望むのは、平野耕太の狂気じみた破天荒センスが交錯する物語であって、真面目にテーマを語っている本作はまさに「お門違い」であったことは事実である。 だがアニメ版ヘルシングは「原作をアニメ化」という試みでは失敗しているが、もう一つの別のヘルシングとしてなら 十分成立している。 漫画版をイカしたセンスとノリとダークで描く「動」のヘルシングとするなら アニメ版は静かなタッチとブラックな雰囲気で描く「静」のヘルシングといえる。 とはいえアニメ版もテンションが上がるところはとことん上がるので、個人的には結構燃えるアニメだ。 特に13話のノリとアーカードのカッコよさ、そして台詞は漫画版に匹敵すると思うのだがいかに!? そのほか、カッコよすぎる音楽、全体を包むダークな世界観と雰囲気、渋すぎる声優陣(アーカードとアンデルセンの 演技合戦は見物)など見所は結構あるので、お勧めなアニメである。 アニメの月姫同様、個人的に語り甲斐のある作品だ。 追記:ちなみにこれ、月姫の感想でも書いたが、このアニメは月姫アニメ版ほぼ同時にはまったのだが、流石にその二 つとも非難されまくってると、「二つ一緒にはまった俺は何なんだ」と愚痴りたくなる。 ヘルシングに至っては原作者すらも酷評している。嗚呼・・・。(泣) 追記2:これを書く際に「さまよえるオランダ人」さんの意見は参考になりました。 ありがとうございます。 ところで13話の最後に見えた「ひげ面アーカード」は吸血鬼のモデルである伯爵という噂ですが本当でしょうか? 2004/01/01 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 横すべり (表示スキップ) 評価履歴[良い:265(48%) 普通:202(37%) 悪い:80(15%)] / プロバイダ: 3631 ホスト:3440 ブラウザ: 3875 いくら銃弾打ち込まれても復活しちゃうアーカードは痛快。 登場人物は皆さん(セラス以外)キレまくってましたが、インテグラのキレ方が一番好みかな。 ただ話数(アニメ)が短いため、終盤のインテグラの扱いとかストーリーのまとめ方については不満がありますが、全体的には面白かったです。 2003/10/13 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 血桜 (表示スキップ) 評価履歴[良い:19(48%) 普通:0(0%) 悪い:21(52%)] / プロバイダ: 2016 ホスト:1829 ブラウザ: 3875 アニメは原作よりも絵がきれいでよかった。 アーカードとアンデルセンの戦いも狂いっぷりが見ていて興奮した。 ただ、原作を完全に無視したストーリーがどうしてもゆるせない。HELLSINGという大作をたった十三話でまとめようなんて馬鹿げている。だったらアニメなんて作らない方が良かったとも思うけど、それはそれでおもしろかった。っていうか、セラスが可愛くなりすぎでしょ。 2003/08/26 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by スナフキン (表示スキップ) 評価履歴[良い:346(75%) 普通:72(16%) 悪い:43(9%)] / プロバイダ: 26718 ホスト:26531 ブラウザ: 3646 少し似てる設定としてヴァンパイヤハンターDがあるけど、それとはまた違った感じでよかったかな。 特にセラスのキャラクターが良かったです。もう少しセラス主体のストーリーが見てみたかった。アニメね。 予告はセラス主体だったけど・・・面白すぎ。w 後、インテグラの榊原良子さんはまりすぎ。 2003/07/12 良いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by さまよえるオランダ人 (表示スキップ) 評価履歴[良い:2(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 14285 ホスト:14286 ブラウザ: 4699 本当はレスするべきではないのですが・・・一応。誤解を解いておきたいので。 >D様 ・・・日本語って難しいですね。あれは、前に書きこんだ時に書き残していたことが少々あったから ただ、コメントを追加しただけで、特にレスのつもりで意図的に書き込んだわけではなかったのですが・・・ 原作至上志向の方々のスタンスは、十分に理解しておりますし、そこに自分の見解を押しつけるつもりは、 毛頭ありません。ご不快に思われたのなら、ご容赦を。 それに私も一応、原作ファンです。ただ、「至上」ではないだけで同時にアニメ版のファンでもあるということです。 「だからこそ」見えた、アニメ版の「魅力」に対する見解を述べただけにすぎません。ただ、常に色がついて動いただけの、原作の「影」としての面でしか、評価されない「原作付きアニメ」という存在の不遇な状況に危惧を感じただけで。(これはむしろ、アニメ全体の問題ですが・・)あと、原作に関するコメントをしなかったのは、まだ連載中で、結局どういう「作品」となるのか自分の中でまだ、整理しきれてないからです。ちゃんと完結してからじゃないと、総括できないタチでして。 ただ、原作で鍵を握っているのは、少佐の度し難い「人間」としての「狂気」の行方であり、ある意味で最も、原作者の分身といえる存在なのではという気がします。人間の「狂気」と化け物の「狂気」のエスカレーション。現時点では、そこに集約されてきそうですね。 2003/06/21 良いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by さまよえるオランダ人 (表示スキップ) 評価履歴[良い:2(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 14285 ホスト:14286 ブラウザ: 4696 アニメ版「ヘルシング」のOPに注目。シリーズを最後まで見た方なら、うすうす感づかれると思います。冒頭でグールの群れを倒し、最後に十字架を捨てていずこかへと去っていくあの黒犬獣の意味が。あれは、人間に捕らえられ、使役されてきたアーカード自身の運命の「象徴」です。それを踏まえて最終話を見直すと、あのラストシーンの意味がより明確になります。 結局、あれは、アーカードが「自由」を取り戻す「物語」だったわけですね。少なくとも、「その時」が来るのは、もはや時間の問題だという暗示の・・・。実にアーカードという「存在」の本質を見事に掴んでいたラストだったと思うのですが。それに対して原作の方では、どういう形でこれに負けない結末をつけてくれるのか楽しみではあります。 余談ですが、たったの1クールというツケで結構割を食ってしまったアンデルセンは、一応、インコグニート登場の布石でもありましたね。彼が「再生者」となったのは、生身の時、インコグニートと接触して敗北したのが原因でしょう。 ちゃんと回想にありましたしね。だから、最終話でロンドンに、また来ていたんです。あのバトルをどんな気持ちで眺めていたのか、推察するのも一興でしょう。 2003/06/14 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by サル (表示スキップ) 評価履歴[良い:2(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 178 ホスト:71 アーカードはかなりいいキャラしてますねー。一番ロックなのは、やはりアンデルセン神父ですが。 2003/05/04 とても良い(+2 pnt) [自己削除不可/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 沙姫 (表示スキップ) 評価履歴[良い:11(73%) 普通:1(7%) 悪い:3(20%)] / プロバイダ: 18003 ホスト:17926 私は、個人的に原作よりアニメが好きかな?原作もいいのですが、独特な絵がちょっと苦手だった(~。~)え、アルカードってもしかして・・?!って思えるアニメの最後が良かったです(^^)/ 2003/04/13 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by tia (表示スキップ) 評価履歴[良い:46(57%) 普通:2(2%) 悪い:32(40%)] / プロバイダ: 0 ホスト:1938 戦闘が派手で怖い。漫画にしては血がおおい、そして宗教の対立が汚く書かれている。おもしろいんだけどね。 [推薦数:1] 2003/04/12 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by さまよえるオランダ人 (表示スキップ) 評価履歴[良い:2(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 14285 ホスト:14286 原作の方はまだまだ連載中であり結末が読めないので、「作品」として既に完結しているアニメ版の方について。独自の展開に熱烈な原作ファンの方にはいろいろと複雑だったようですが、個人的には大変気に入っており、かなり「面白い」作品だと思いました。 この作品に限ってのことではありませんが、原作付きアニメの場合、その是非を問う声のひとつに、頻繁に「原作に忠実な展開か否か」ということが問題にされます。しかしそれはごく一部の国民的人気長寿番組を除けば、まず連載中の原作をそのまま後追いしていくのは、放映編成の事情からいってまず不可能です。(しかもこのシリーズ。通常のアニメ作品の約半分の一クールです。)必ずどこかで物語を区切り、一つのシリーズとして「話」をきちんと完結させなければなりません。既に原作が完結しているものならばともかく、連載進行中の作品を映像化した場合、その時点でそのアニメは既に「原作とは似て非なるもの」になるのはむしろ必然だと自分は考えます。 従って、原作付作品の場合、原作の持つ独特のカラーを生かしつつも、なおかつ原作世界とは切り離し、それ自体を一つの独立した「映像作品」として見て、充分に「面白い」か否かという点を自分の場合は、重要視しています。単に「テレビではここまでで終わりです。この続きは原作を読んで下さい」というようなアニメは「作品」としてははっきりいって失格だと思うのです。そういう意味で、このアニメ版『ヘルシング』は成功作といえるでしょう。 『ヘルシング』の魅力の一つはキャラクターの独特の存在感ですが、特に中でもアーカードのあの強烈なカリスマ性は尋常ではない。彼が画面に登場しただけで一気にその場の空気が変化してしまう。まさに『ヘルシング』ワールドを象徴するキーパーソンであり、実は彼の描写次第で作品全体のカラーと方向性がほぼ決定されてしまいます。逆説的にいうと、アーカードさえ上手く昇華できればもはや、「作品」として半分は成功したも同然であり、実際、アニメは原作のデモーニッシュな雰囲気を壊すことなく、演出に気を使い、さらに上手く膨らませていました。 例えば、インテグラが通り過ぎた後、彼女の影や足元にあった水溜りや部屋に置かれていた鏡の中に何気なく一瞬アーカードの眼が映し出されるという等のアニメ版独自の演出は、彼が「人間」ではなく、あくまでも彼女に、ヘルシング家に「取り憑いている」(「むしろ「取り憑かされている」というべきか)超自然的存在なのだという認識を観客に強く与えるものです。この姿勢は最後まで徹底しており、感情はあっても決して「人間臭」は見せないという狙いは見事に効を奏したといえます。ここまでリアルに「人外の存在」らしさを感じさせたヒーローは今までいませんでした。彼は間違いなく歴代のアニメーションキャラクターの中でも最高ランクのダークヒーローの一人として記憶されるでしょう。中田氏のキャスティングも実にハマっていて、アーカードという闇の存在が持つ純然たる凶暴さと静謐なる深遠さを同時に醸しだしていました。 アニメ版『ヘルシング』は主に一、二巻に相当するエピソードを巧く再構築し、バトル主体の原作よりもさらにプロットを重視した作品となっています。特にヘルシング機関は、より実在感のある「組織」として細部まで描写されており、これがいろんな部分で「作品」に厚みをもたらしている。一つはリアルな特殊部隊としての戦闘プロセスを地道に描いておくことで、アーカードと特殊技能を備えたイスカリオテ機関を初めとする荒唐無稽な超能力戦シーンに、物語として、より強い説得力を帯びさせたわけです。(無論、その戦いのハチャメチャさこそが、『ヘルシング』たらしめている、最大の特徴でもあるわけですが。) しかし、ファーガスン部隊長というオリジナルレギュラーキャラまで登場させてヘルシング機関の細部描写にこだわったのは、この機関そのものが、「作品」の本当の意味での二人の主人公であるセラスとインテグラのアイデンティティの重要な拠り所でもあったからほかなりません。セラスにとっては失くした自分の仲間達の部隊に代わる、「人間」として振舞える自分の最後の居場所であり、インテグラにとっては父の形見でもあり、自分が護り育ててきたヘルシング一族の「誇り」の成果でその証明でもあったもの。それだけ大切だったものが最終的に剥奪され、ことくごとく崩壊していく。それもよりによって彼らが守護してきたはずの「人間達」の手によってとどめをさされるという最も皮肉な形で、でした。 アニメ『ヘルシング』とは、「ヘルシング機関と人工吸血鬼を産みだす組織との戦いの話」ではなく、実は、アーカードという「人ならぬ存在」と出会ってしまったことで、己自身が今まで培ってきたアイデンティティと世界観を覆される究極の選択を付きつけられた、「二人の人間の女の逡巡と葛藤」を描いた物語なのです。原作ではたぶんたまたま偶然だったのでしょうが、アニメスタッフは、セラスとインテグラがアーカードと出会うシチュエーションの「類似性」に着目し、この二人が「照応関係」になる様にアーカードとの出会いのやり取りや、家族構成等にあえて変更を加えています。 例えば原作ではセラスは孤児ですが、アニメにおいて死んだ「警察官」の父と二人暮しという設定になったのは、インテグラ親娘と「対応させる」意図からでしょう。実際、本編を追っていくと、彼女達はアーカードを挟んで、世界観、立場、育ち、及び彼との関係とその感情などあらゆる点において、まさに「コインの表と裏」の様相を持っていることが判ってきます。そしてアーカードとの出会いの時、各自が彼と交わしたやり取りはそのまま物語の核心となる伏線でもあり、シリーズのクライマックスにおいてそれぞれが反復されるわけなのですが、最終的にインテグラの置かれた立場が、シリーズ冒頭でのセラスの立場の反復となるのが実に面白い。 ラストでアーカードがインテグラに付きつけた問いは、実は我々視聴者に対する問いかけでもあります。果たして我々が彼女達の様な立場に置かれた時、彼の誘いを拒みきれるだろうか。これ見よがしに虜囚のインテグラの目の前で自らの血を滴らせてみせるアーカードはまさに、人間を堕落へと誘う「悪魔」そのものに見えます。しかし、本編ではその一方で「人間」をやめて「吸血鬼」になることは果たして本当に「堕ちる」ということなのか、という命題も同時に提示しているのです。 これは原作にないアニメ版独自の観点であり、物語当初の「吸血鬼」=「不浄なる絶対悪」という人間側の視点に対して、中盤からは「吸血鬼」側から見た視点を打ち出し、相対化を計ります。アニメオリジナルの少女吸血鬼へレナは、この命題を担うと同時に、セラスに「吸血鬼」としてのアイデンティティを肯定させるきっかけを与えた重要なキャラクターでもあります。彼女の登場によって当初の前提たる「吸血鬼」像に揺らぎが生じ始める。本来、「吸血鬼」が人間を吸血するという行為の意味は、野生動物の捕食と同様であり、「まともな」吸血鬼ならば「渇きを癒す以上には人間に手を出さない」ということがやがて判明されるわけです。これは、アーカードが分別を持たない人工吸血鬼を激しく侮蔑し制裁を加えるという態度の動機に対する何よりも強い裏づけであり、実に説得力があります。 結局、本当に問題を起こしてるのは本物の「吸血鬼」よりもそのうわべだけを真似た元「人間」達であり、人工吸血鬼の謎に迫れば迫るほど、「吸血鬼」と「人間」の境界はますます混沌となり、「全吸血鬼の掃討」というヘルシング機関の正当性とその存在理由さえも脅かし始めるのです。では「人間」を「人間」たらしめているものは何なのか。そもそも「人間」とは「吸血鬼」とは何なのか。本編で推察されたある学者の仮説の様に「人間」と「吸血鬼」がいわゆる生物学的な因子の発現条件の有無の差にすぎず、元々同一な存在なのだとすれば、「人間」というアイデンティティに固執し、後者を盲目的に排斥することに一体何の意味があるというのでしょう。 シリーズを通した長い葛藤の末、遂に最終的な決断を下したセラスの姿はどこか清々しくて、まるで祝福されているかのようにも見えます。ラストのインテグラと実に対照的ではないでしょうか。 「神の御名において不浄なる生ける屍に永久なる鉄槌を討たん」これはヘルシング機関の合言葉であり、信条でもありました。しかしアニメ『ヘルシング』は、これが人間達の手前勝手な独善でしかないことを暴露し、最終的に当の人間自身が鉄槌を受けることになる。これは長年人間に狩られてきた吸血鬼達の復讐の「物語」でもあったのです。最後に「本当に」勝利したのはヘルシング一族ではなくて、むしろアーカードの方だったということなのでしょう。 もっと読む「原作と全く違う展開だったけど、それなりに良かった!画像も綺麗だと思いますよ。主人公がああもいっちゃっ...」 by ミウ 次のページを読む この評価板に投稿する |
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