検索 / 外部一括:

アニメ総合点ランキング: 348位/2,678作品中 (総合点52.92/偏差値53.59) 347位 <= =>349位
アニメ平均点ランキング: 333位/1,390作品中 (平均点1.47(良い)/偏差値57.68) 332位 <= =>334位 (評価数10以上)

高橋留美子劇場


[他形式: RSS/携帯版/English]
読み仮名: たかはしるみこげきじょう / 英語タイトル: Rumic Theater (Takahashi Rumiko Gekijou)

言語更新順獲得推薦順 New!
日本語好評系
(評価限定)
普通系
(評価限定)
不評系
(評価限定)
全て
(評価限定)
無し
English好評系
(評価限定)
普通系
(評価限定)
不評系
(評価限定)
全て
(評価限定)
無し
この評価板


2008/02/05 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by えぼだいのひらき 評価履歴[良い:118(71%) 普通:36(22%) 悪い:12(7%)] / プロバイダー: 1434 ホスト:1325 ブラウザー: 9954
高橋留美子さん原作の作品は、有名な原作がありながらアニメになっても雰囲気がさほど損なわれないのがとても不思議であり、且つそれが魅力であると思います。それは少年漫画でも、青年漫画でもそうだと思いますが、どちらかと言えば青年漫画の方が、作者の味が存分に出ていて作品としての完成度は高い様に感じます。
本作はその中でも、作者が得意とする短編を集めた作品をアニメ化したもので、過去に同作者の作品に出演なさった事のある声優さんが大勢出演されており、その面でも大いに楽しむ事が出来ました。

代表作である少年漫画にはフィクションの部分が多いのに対し、青年漫画の場合は思い切り生活に密着した作風である事が作者の特徴で、何気ない会話とか画面の端々に感じる生活感とかが本当に楽しい作品です。
何て言ったらいいのでしょうね〜家の中での「お父さんの居心地の悪さ」を感じるのが、一番現実味があったりするのです(苦笑)。家族の中の多くの父親(含、夫)と云うポジションは、やっぱり家にいる時間が少ない為、母親(含、妻)や子供達の置かれている状況を理解出来る程の情報がないので、「子供の担任の先生の名前を知らない」とか「今、何に興味を持っているのか知らない」とか・・・どうしてもちょっとズレた事になってしまいがちです。
でも、逆に考えれば母親(含、妻)や子供の方も、父親(含、夫)の事をきちんと解っているのか?と言われたら、アヤシイと思うのですけれど、世の中ってどうしても父親(含、夫)に不利な様になってる様に感じて、気の毒な感じがしましたね。それでも悲劇で終る作品はなく、例え死を描いた作品であっても残された者に未来の見える終わり方であった事は、とても評価出来るものだったと思います。

本当に庶民のお話ばかりだったので、一喜一憂する項目がホントにリアルで、身につまされる思いがしたのは事実です。家族って、会話をしている様で実は自分の話ばっかりして相手の話はいい加減に聞いているものですが、噛み合わない会話だけしているって現場は傍から見ると結構滑稽なものですね。それがそれぞれの立場で色々と描かれているのも、とても面白く感じました。
親が「内緒よ」って言い聞かせた話なんてちっとも聞いちゃいない子供とか、子供が一生懸命しゃべってるのに生返事している親とか、姑と嫁がお互いの言い分を話しているのに「仲良くやってくれよ〜」と言う夫とか、若き日に思いを馳せてウキウキと同窓会に出席している夫の帰りを心配している妻とか・・・描き方が本当に上手いな〜と思いました。

その中でも神谷明さんが演じられた役は見事に揃いも揃ってしょぼくれた中年男性で、それが又見事にハマリ役で・・・それでいながら、過去の爽やかキャラクター時代のファンとしては、(自分も充分歳を重ねているにも係らず)その事実がちょっと複雑だったりしました。その他にも、杉山佳寿子さんとか江森浩子さんとかは、私の子供時代のアニメ作品ではバリバリにヒロインを演じていらした方々でしたが、今回は見事にお腹の出た中年女性やお婆ちゃんを演じていらっしゃいました。
ですが、声は外見程ではないにしても確実に歳を取りますので、リメイク作品やスパロボの様な作品で明らかに無理のある演技を強いられるよりは、月日を経て演じる役柄が変わって行くと云うのは決して悪い事ではない様に思います。演技は声質だけでなく、声優さんそのものの「人となり」が大きく影響しますので、リメイク作品等の場合は先代の方を懐かしむファン層の方の気持ちは解らないでもないですが、10年も20年も経った作品に同じ方の当時の演技を求めるのはどだい無理な話だと言えるのではないでしょうか。
本作には作者の過去の作品に出演なさっていらした声優さんが先に挙げた方以外にも大勢出演されていて、明らかに過去のキャラクターとは違うキャラクターをモノの見事に演じていらっしゃいました。作者の作品はキャラクターの顔がある程度パターン化されているので、「昔だったら、絶対こっちの役だったよな〜」なんて思いながらも、歳相応の演技って実に味があって良い物なのだなぁと、つくづく思いました。
と、同時に、作者もそう云う心理描写を充分に描ける年代になっていらっしゃるのですから、些か失礼な言い方になりますが、そろそろ活躍の場としてこちら側(青年漫画)に力をお入れになって、じっくりとご自分の描きたい作品を描かれるのも良いのではないかなと・・・ちょっぴり思ったりもしました。反面、たまに生み出されるからこその質の良さかも知れないなと思う事もあり、読者(含、視聴者)なんて我がままな要求をするのだなぁとも思います。

世の中のアニメや漫画に対する認識は、昔とはかなり変わったとは言え、未だ「子供の為の物」の域を出ていないのではないかと思います。
それでも最近はありがたい事に、大人対象の作品も沢山アニメ化される様になりました。
作品にはそれぞれ対象となる視聴者層があり、幼児には幼児に相応しい、少年少女にはそれに相応しい、大人にはそれに相応しい作品が本当は必要なのだと思いますので、現在の様に棲み分けがなされた事は良い傾向なのではないでしょうか。下ネタ満載の一見くだらないと思われる作品が子供に受けたり、思春期特有の悩みとかが反映された作品が10代から支持を受ける様に、憂いを描いた作品の場合は、一定の年齢になってみないと、その良さに気付けない事もありますので、本作はやはり大人の為の作品だと思います。
ハデなアクションも優れたCG技術もありませんが、格好良さだけでは描けない独特の味が生きる素晴らしい作品です。
大人が沢山アニメや漫画を見る様になったのは、単に大人になりきれなかったからではなく、それぞれの年代に相応しい作品が多く生み出される事になったからこそだと思いますし、そのレベルが高いモノになって来ているからこそ文化として認められつつあるのだと思うのです。

評価投稿 / 作品DB目次
この作品の全ての書込みを表示する
作品データベース目次 | 最速一括検索エンジン | サイトマップ | Copyright(c) 1999- 1st Class