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[アニメ]聖闘士星矢 天界編 序奏〜overture〜


読み仮名: せいんとせいやてんかいへんじょしょう / 英語タイトル: Saint Seiya -Overture-
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2005/10/27 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/(誰でも可)]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:13(72%) 普通:2(11%) 悪い:3(17%)] / プロバイダ: 5382 ホスト:5287 ブラウザ: 6287
星矢が原作者の手を離れ、「みんなの作品」になったと実感させられた作品。
この劇場版に合わせて、車田正美先生自ら天界編を(ちょっとだけど)描き下ろす等、原作者側にも熱意が感じられたものの、果たして作品そのものに関しては、車田イズムを極力排除した感じが見受けられた。
それは、ガンダムと同じようなもので、長く、そして煽情的に生き残ってきたものが新しい解釈で語られるようになるのは、必然とも言える。
そこで、この「新しい解釈」というのが今回成功したかと言えば(?)であって。
基本的に、やってることはいつもと変わらない。「アテナの元へ」である。が、世界観もしゃべる言葉も星矢であって星矢でない。
作家性で言うなら、「無頼派」「浪漫派」から「印象派」「抽象派」へ宗旨替えしたような印象だ。それも極端から極端へ(笑)
新しい世界観と言う意味で、これはこれで新鮮だったが、1点腑に落ちない点が。
これまで星矢が戦ってきた理由は、「地上の愛と正義のために」であって、実は「アテナのために」ではない。アテナが地上の愛と正義のために戦う人だから「アテナのために」なのだ。
ということは、今回は珍しく(?)地上を征服、支配する敵ではないので、星矢が戦う理由がない。それなのに「アテナのために、アテナのために」と言われると、一気に宗教染みて聞こえてしまう。唯一神を絶対視する新興宗教のような。これは失敗だと思う。
脚本家が描きたかったのは、たぶん「『人類への愛』よりも『沙織への愛』のために戦う星矢」なのだろう。同作者の作品の言葉を借りるならば、「世界中を敵に回してもたった一人の女を愛し抜く」という強烈な愛の形。それならば、「アテナのために」を連発するのではなく、「沙織さんのために」を連発すべきだった。そうすれば、だいぶ作品の印象が変わり、ずいぶんわかりやすくなったのではないだろうか?
序奏としてなら"良"。ただ、1時間半もかけてやる程の内容ではないような気もする。

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