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[アニメ]銀河鉄道の夜


ぎんがてつどうのよる / Night Of The Milky Way Railway (Ginga Tetsudo No Yoru)
注意: これはアニメ版。その他メディアのページ: 漫画:銀河鉄道の夜 / 文学:銀河鉄道の夜
アニメ総合点=平均点x評価数488位/3,702作品中(総合51/偏差値54.24) 487位<= =>489位
アニメ平均点(評価10個以上限)90位/2,044作品中(平均2.04=とても良い/25評価) 89位<= =>91位
1985年アニメ総合点8位/47作品中 7位<= =>9位


評価ポイント推移(横軸=評価数)
簡単投票
映像2.67(最高)3
キャラ・設定2.33(とても良い)3
ストーリー2.33(とても良い)3
音楽1.33(良い)3
声優・俳優1.33(良い)3
美しい100%3人/3人中
怖い67%2人/3人中
友情67%2人/3人中
考えさせられた67%2人/3人中
びっくり67%2人/3人中
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日本18,8312525
海外1,15000
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作品紹介(あらすじ)

漁から戻らない父のことでクラスメイトにからかわれ、朝夕の仕事のせいで遊びにも勉強にも身が入らない少年ジョバンニは、周りから疎外され、あたかも幽霊のような存在として描かれている。
星祭りの夜、居場所を失い、孤独をかみしめながら登った天気輪の丘で、銀河鉄道に乗り込み、親友カムパネルラと銀河めぐりの旅をしばし楽しむ。
旅の終わりにジョバンニはカムパネルラに、どこまでも一緒だと誓うが、カムパネルラは消えてしまう。
悲しみのうちに目覚めたジョバンニは、まもなくカムパネルラが命を犠牲にして友達を救った事実を知る。
この瞬間、ジョバンニは銀河鉄道の旅が何を意味していたのか気づき、日々の犠牲のひとつひとつが、カムパネルラと共に行くことに等しいと悟る。
さらに父が間もなく帰ってくることを知らされ、勇気づけられる。
こうしてジョバンニは星祭りの夜、幽霊であった自分と決別して、母の元に戻ったのである。

※ このあらすじ部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。

1985年 日本 劇場公開アニメ作品
製作/配給:朝日新聞社=テレビ朝日=ヘラルド
監督:杉井ギサブロー 原作:宮沢賢治 原案:ますむらひろし
脚本:別役実 撮影:小山信夫 音楽:細野晴臣 越美晴美術:馬都美保子
アニメーション監督:前田庸生 プロデューサー:原正人 田代敦巳
企画:伊藤正昭 山下健一郎 編集:古川雅士 音響:田代敦巳
出演
ジョバンニ:田中真弓
カムパネルラ:坂本千夏
ザネリ:堀絢子
日本 公開開始日:1985 映画
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(階位と権限/特典の関係の説明)
最終変更日:2009/11/12 / 最終変更者:kunku / その他更新者: TCC / 提案者:もろっち (更新履歴)
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2012/05/01 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1669(50%) 普通:656(20%) 悪い:1009(30%)] / プロバイダ: 10902 ホスト:11089 ブラウザ: 9831
久々に本作を見直したので、再評価。

古い作品ですが、原作人物達をネコに変えたことで、独特のムードとスタイルを出すことができたと思います。ただ、このアレンジには、公開当時から色々賛否両論があったのも否めませんし、見ていなかった人も少なくなかったとは思いますが。

大まか原作にそった内容でジョバンニがカンパネネラと共に銀河鉄道に乗って旅をするのですが、そこで銀河鉄道とカンパネネラの正体や運命を知り、乗っている乗客達もまた・・・というのが、幻想的でかつ、寂しげに切なく映りました。賢治の幻想世界を上手くリメイクできたのではないかと思います。

ネコに変えたのは『どんぐりと山猫』なんかの影響や、賢治へのスタッフの想いも詰まっているような気がしました。今見ても違和感ない綺麗な画による進行と、独特の動きと表情のあるキャラクターは、今の綺麗なだけの画では出せないだろうとすら思えます。それだけ見事なタッチの画でした。

ジョバンニ役の田中真弓の声も激しくかつ、切なく響いたし、もらい泣きしそうな程のムードと作風がジンとする人もいるだろうと思えます。少年役声優といえば、野沢雅子と並ぶ巨塔声優なだけに、とてもあっていた感じでした。こういう教育的作品では『対馬丸』などもそうだし(実際、ジョバンニは対馬丸の主人公っぽい感じもした)、今の海賊作品とかのイメージしかないのは、少々勿体ないように思えるほどに、本作での演技は優れていました。

主演の田中真弓以外にも豪華な声優さんも多く出ていますが、それもまた独特の作風を賑わせたと思います。ラストシーンで街中をミルク瓶を抱えて走るジョバンニの姿もまた、とても印象に残りました。死者への鎮魂と別れ、そして生と死の尊厳という本作のテーマは、ジョバンニのそんな姿にも収斂されているようにも思えました。

残念ながら、公開当時は現在ほど賢治の事を世間が取り上げてくれなかったこと(当時はまだ街おこしで賢治を宣伝するということもなかった。似たようなアニメ作品で『セロ弾きのゴーシュ』があった程度)や、80年代特有のSFロボットブームや、『ナウシカ』(確か同時期だったと思う)などのジブリ作品台頭という事も合ってか、あまり注目されず、その意味では「早すぎた作品」だと思って間違いないと思います。ちょっと前だったら、もっとブレイクしたかもしれないような気がしてきます。

現在は本作スタッフ達が『グスコー・ブドリの伝記』を制作しているようですが、本作の独特のインパクトがあってか、映像面では綺麗でも、本作にはちょっと負けるんじゃないかな・・・と個人的には思います。

2012/03/06 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:4(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 19458 ホスト:19533 ブラウザ: 11162
ジョバンニとカンパネルラが猫にするのは正解だったと思う、下手に人間キャラにするのは失敗だった気が(?)
この作品は一見子ども向けみたいですが、ファンタジー色が強い原作作品なので大人向けのアニメ映画です
余談だか、スタッフさんはシャフトも協力してるらしい。

2012/01/15 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 46136 ホスト:46095 ブラウザ: 12025
有名小説を猫を擬人化したアニメ映画作品としては猫にするのは正解だった、背景は美しく綺麗で
内容も不気味で奥深くて引き込れます。とても25年前(?)の古い作品は思えないくらい色あせません。
ジョバンニ役の田中真弓さんの叫びの声は秀逸でした。

2011/11/09 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:11(92%) 普通:0(0%) 悪い:1(8%)] / プロバイダ: 19278 ホスト:19370 ブラウザ: 11722
【良い点】
色褪せないようで絵本のような作画
不思議でちょっと不気味な音楽
ジョバンニ役の田中真弓さんの叫ぶ演技

【悪い点】
無し

【総合評価】
CSで初めて見て引き込まれました、ファンタジーですがストーリーがとても哲学的で今見ても色あせなくて古さを感じさせない作品
ジョバンニ役の田中真弓さんの叫ぶ演技は個人的に必見。

2011/10/16 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 29173 ホスト:29293 ブラウザ: 7742
【良い点】
猫を擬人化にした設定
不思議な音楽
映像とか壮大なスケール

【悪い点】
無し

【総合評価】
原作は未読、初めてCSで見たんですが本当に古い作品とは思えない。音楽とか作画のクオリティには引き込まれます。
生と死や出会い別れを色々とテーマずつ描かれてます。ラストシーンは本当に切なかった・・・。

2011/01/12 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1070(79%) 普通:84(6%) 悪い:202(15%)] / プロバイダ: 823 ホスト:861 ブラウザ: 6425
ジョバンニとカンパネルラがなんと猫になっているのですが、これが尚更ファンタジー色を強くしており、原作のよさを際立たせる内容になっていました、ジョバンニとカンパネルラの友情は原作どおりなのですが、最後の別れのシーンでジョバンニが「カンパネルラーーーーーー!」と涙を溢れさせて叫んだときにはこちらも悲しくなりましたね。
原作以上にファンタジックな内容だったと思います。

2010/11/03 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1259(50%) 普通:630(25%) 悪い:631(25%)] / プロバイダ: 36209 ホスト:36373 ブラウザ: 6425
【良い点】
良い意味で絵本のような映像描写。
猫キャラにシンプルな美しさの背景描写とノスタルジックさを醸し出しながらどこか暗く寂しい雰囲気も漂わせています。

(公開は本作が先ながら)「ラピュタ」の後に観たという事もあってか、ジョバンニ役の田中さんが凄くハマッて見えました。
主人公の境遇は似ているのに片や良い人達にかこまれ元気一杯のパズーに対して、孤独感が付きまとい何事にも上の空なジョバンニ。
落差からくる独特の浮遊感が何とも印象に残りました。

【悪い点】
沈没船の三人組だけ人間なのは何故?
様々な次元の住人達の魂が銀河鉄道に乗り合わせている事を示したかったのでしょうか?
猫キャラなら猫キャラで統一して欲しかったのですが…。

【総合評価】
基本、原作通りに進みながらアニメで追加された部分もありジョバンニとカンパネルラの別れのシーンには製作側の意気込みを感じました。
二人が共にある事を強く望み、主張するジョバンニに対して、涙を浮かべ力の無い同意をするカンパネルラ。
一緒にいればジョバンニまで天に召されてしまうという事か、強制的に別れがやってくるということなのか、
スタッフ側の解釈は不明なれど一緒にはいられない事を知り、自分が消えた後のジョバンニをなおも案じる優しいカンパネルラ。
そしてカンパネルラが去った後の列車の中に一人ぼっちになった場面でのジョバンニの孤独感。
序盤でも彼の孤独は描写されていましたが、親友との列車旅の中で幾分、明るくなっていただけにここは格別。

そして地上に戻ったジョバンニはカンパネルラの父と語り合う。
息子を失ったばかりだというのにジョバンニを、ひいては「皆で遊びに来て欲しい」とザネリの事まで案じるカンパネルラの父の中に、
自分が味わった悲しみとカンパネルラの(元々、この父君から息子に受け継がれてきた)優しさを見るジョバンニ。
武田鉄矢の歌ではありませんが「人は悲しみが多いほど、人には優しくなれる」ということでしょうか。
鉄道の旅を通じてカンパネルラの優しさを分けてもらったジョバンニは地に足をつけ帰路につきます。

原作無しでも観て欲しい作品「とても良い」よりの「最高」で。

2009/10/12 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:327(45%) 普通:169(23%) 悪い:226(31%)] / プロバイダ: 18799 ホスト:18789 ブラウザ: 9986
夏休みの子供スペシャルかなんかで観た覚えがある、当時原作は読んでおらず暫くは(今でもだが)このアニメ版の印象が強かった。

小説を読んでみるとこのアニメは良く出来ているということがわかる、どの世代の人にも楽しめると思われるアニメーションだという感想を後々持った。

2008/10/16 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:308(49%) 普通:158(25%) 悪い:159(25%)] / プロバイダ: 32756 ホスト:32662 ブラウザ: 3028(携帯)
これは宮沢賢治の小説「銀河鉄道の夜」を動物型に擬人化したアニメでしたね。

小説は後から読んだので、子供の頃に見たアニメ版の方が印象に残ってます。

評価は小説版の欄に大体書いたので省略しますが、人間じゃなく動物に擬人化したのは正解だったと思います。本作は死に触れる事が多かったですが、動物に擬人化したので表現はややソフトに感じましたので。

2008/05/20 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:239(58%) 普通:50(12%) 悪い:123(30%)] / プロバイダ: 3381 ホスト:3309 ブラウザ: 8090
餓鬼の頃にテレビで見た程度なので不正確な部分があるかもしれませんが,取り敢えず評価せていただきます。

ますむらひろし原案と言うこともありジョバンニ達は猫になってしまってますな。
この辺は結構賛否が分かれそうな感じですが,私自身は特に気にはなりませんでしたね。
むしろ,擬人化の方がリアルな人間の場合よりも効果的にメッセージを伝えられるのではと思える部分もあるので良い判断だったのかなと感じられました。
それに,登場人物のネコ化から感じられたのも自らのスタイルに染め上げようとする傲慢さなどではなく,グスコープドリの伝説の漫画版を読んだ時に感じたのと同様の
宮沢賢治に対する尊敬の念でしたからね(氏が宮沢賢治のファンだと言うのは有名な話ではあるが)。
その思い故に,原作の雰囲気を醸し出すことに成功したなかなかの良作と言う印象を本作に対して強く感じることができました。

まあそんなわけですので,私的には欠点と思えた部分は特にありませんでしたね。
強いて挙げるならば,原作よりも重苦しい雰囲気が感じられて若干肩肘を張りながら見ていた部分があったなと言う位です。
「とても良い」で。

2007/10/06 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:62(78%) 普通:5(6%) 悪い:13(16%)] / プロバイダ: 8142 ホスト:7883 ブラウザ: 7590
「BSアニメ夜話」で取り上げられていたので、懐かしく見ました。

これは、子供時代を通して、100回は見たかもしれません。

細野晴臣さんの音楽が大好きでした。

1カット1カット、1シーン1シーンが、一級の絵画芸術のようでした。

光のひとつひとつが、命のひとつひとつの光のような星の河の流れをぼんやりした夢のような幻のようなタッチで描かれていて、

その中を、死者を乗せて走る銀河鉄道は、命の川の中を漕ぎ行く星の船のようでもあり本当に幻想的で、夢の中のようでした。

淀川定治さんが、生涯で自ら作品評価を書きたいと名乗り出た(確か)3本の映画のうちのひとつだったということでした。

このアニメについて話すのは、少し、怖い。

面白くて、楽しくて、感動して、見ていたのでもない。

むしろ辛くて、苦しくて、見ているときも怖くて目が離せなくて、見続けている感じだった。

この番組の中で、初めて、監督の杉井ギサブローさんの内面を知る言葉が聴けた。

杉井さんは、初期の映画を作った後(宮崎駿監督に、大きな影響を与えたという「白蛇伝」など)、

10年の放浪の旅に出ていたという。

ある日、電車の中から、駅を掃除するおじさんを見て、こう思ったという。



「今、目の前で掃除しているおじさんが、すごく遠く、去っていく感じがあるんですよ。

そういうときって、自分は死んでいるんじゃないでしょうかね。

生きてるって感じて、人とか街を眺めていない感じなんです。」



この作品は、彼岸のものの目から見た、彼岸の景色なのだ。

けれど、コメンテーターの皆さんの話を聞いて、なるほどと思ったのは、最後に、ジョバンニが叫ぶのは、

死者の国から生者の側に戻った証だ、という。

私も、ラストの生々しい生の発露に、ぎょっとした。

それまでは、はらはらするほど抑制されていて、モノトーンな作品世界が急に、ガラガラ崩れた。

すべてが遠く、手を離れた彼岸から、こちらを見つめる。

ある種、生きるための労働をもうなにもしなくていい、

眠りに堕し、現実に背を向け夢をむさぼっていればいいだけの気怠い平安状態。

唐突に、自分が死者を嘆く、生者の身でしかない立場を思い知らされる。

荒々しい感情に揺さぶられ、目を覚まさせられる。

友と共に、死にきれなかったジョバンニ、死者の側に足を踏み入れた生者でしかなかった杉井さんが、

共に、夢から醒め、解放されたシーンなのだと。

その後、ジョバンニは母のためにミルクをもらい、街に駆け戻っていく姿は、

ジョバンニの、杉井さんの、生まれ変わり、リバース、転換、ということだった。

「芸術とは、社会、世間、日常に違和感を感じている者が放浪の旅に出て、

非日常的な立場から違和感を持って見る日常」

と、岡田トシオさん(←痩せすぎ)がいっていたけど、杉井さんはその後日常に戻って、日常の視点に降りた作品を作るようになった。

そして、「自分は作家なのではなく、芸人なのだ」と謙遜して、いっているらしい。

アニメ夜話も、いつになく重いトーン、というより、死のトーンで。

誰をもジョバンニにしてしまう、死者の国に誘う力が、この作品にはある。

重いものを担ったひとほど、見かけだけでも軽く見せようとしてしまうものだけど、

こんなことを私が言うのは生意気に過ぎるけど私は杉井さんに、作家としての重さを担った作品作りをして欲しいと思った。

けれど杉井さんにとってはこれでよかったのかもしれない。

この作品は、私の心の暗い空洞と、重なるものだったのだと思う。

私が落ち込んでしまった、醒めない夢を見続ける、魂の夜の世界に通じる「夜の作品」だった。

夢の中で見る夢のような感じだった。

何かを、私も、それが何であるか分からない、何かを悼む涙が流れるような作品だった。

今、思うと、この作品を100回ももしかしたらそれ以上も繰り返し見たのは、

胎内めぐりのように、死と再生を疑似体験していたのかもしれない。

唯一マイナスに感じたのは、メジャーな人だけれど、声優。

2007/08/24 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:296(30%) 普通:406(42%) 悪い:270(28%)] / プロバイダ: 7683 ホスト:7691 ブラウザ: 5979
全体が「死」に縁取られた幻想的な世界だ。原作よりもさらに異次元な雰囲気がいい。
宮沢賢治の作品はもともとわかりやすそうで、その実、わかりにくい部分が多い。当然この作品においてもしかりで、映像化されている分まだイメージしやすいぐらいだ。
喪の仕事ように銀河鉄道に乗ってジョバンニは「死」を美しく確認していく。カンパネルラへの想い。そこから創り出されたジョバンニの銀河鉄道という世界が、宮沢賢治の望んだ「あの世」の世界なのであろう。
その世界から現実に戻ったときに起こるコントラスト。存在が一つ消滅したという事実のみが目の前にあるという静けさがたまらない。

深みのある表現が子供よりも大人が観るべき作品になっている。

2006/09/17 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1410(84%) 普通:138(8%) 悪い:122(7%)] / プロバイダ: 8531 ホスト:8428 ブラウザ: 5234
二人の少年の友情が最初から対等なものとするより、
一方は親愛で満たされ、片方はただ仲が良かっただけだったのが段々と醸成されていって話が進んで行くと考えたい。
自分を支えて欲しいという動機が渇望するぐらい在るのは明らかにジョバンニだし、
カムパネルラと海洋生物学を楽しく論ずる女の子に嫉妬するシーンでよく顕れている。
青猫少年は幼馴染をスタートから十二分に慕ってるのに対し、
赤猫少年は別れざるを得ない父母や友に対する望郷のような想いに占有されていた状態が始まりで、
ジョバンニの域まで達したのは別れの前後ぐらいだろうと勘案する余地が多い。
勿論、学校などでのカムパネルラはジョバンニを少しも侮ったところは無いが、
「 大切な友達の中の一人 」 という範疇を越えていない感じで、
カムパネルラの涙は、目の前の級友がこんなに自分と一緒に居たいと考えてくれてることに流れたものであると共に、
初めて自分自身がいつまでも一緒にいたい人物は誰かを総括できたんだろうと思う。

もちろん、この時点ではジョバンニにカムパネルラの 「 立場 」 を知る由も無いが、
( 家庭教師一行が去ったあたりから、言いようの無い不安が確定的になりつつあった ! ? )
思えば、ジョバンニに悪意過失こそ当然無いものの、
『 どこまでもどこまで一緒に行こう。ボクはもうあの蠍のように本当に皆の幸せの為ならボクの体なんか百ぺん灼いても構わない。 』
という最後の2人っきりの時の発言ほど、これから散華する者にとって惨い言葉も無い。
唯一カムパネルラが動じた瞬間こそ、それを物語っている。

カムパネルラの涙にはもう1つの意味が籠めれている。
遂に宇宙の穴 「 石炭袋 」 に近づくにつれ、
覚悟していたとはいえ 「 真の最期 」 を前にして震えているのは大人びていようとも当然で、次の青猫少年の言葉を聞くが、
それから落ち着くところを考察すると、
『 この幼馴染との語り合いが最後にできて良かった… 』 と期せずして福音となったとも類推解釈できる。

感動…というより、追いながら叫ぶジョバンニの姿には、観てるこっちが絶望的な心情に潤んでしまい、
原作をできるだけ謄写した他のシーンも悪くないが、この忘れられない独自性を発揮している箇所は特に忘れられない。
はたして、カムパネルラが友に最後言い尽くしたかった言葉が在るとすれば何だったのか ?
それとも、既に時間の無い今となっては、今までの自分を何時までも心に留めて欲しいという願いだけか…

この幻想的な物語は主義主張を骨子とする代物でなく、
ただ不思議な抽象世界での短く儚い友誼と素直に解釈した方が無難かもしれない気もするが、
ジョバンニが以前とラストの心情に変化が在るとすれば、
父親が投獄されてるという中傷に苦しんでる環境に屈するより、これからの自己は揺るがないという、
親友との別離から新たに創生された決意が、 『 きっとボクは本当にの幸せを探すよ。 』 という言葉に託されているのかもしれない。

2006/01/15 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:39(61%) 普通:17(27%) 悪い:8(12%)] / プロバイダ: 23214 ホスト:23069 ブラウザ: 3874
言葉でいい表せないほど、美しく、けがれのない純粋さを持っていると思います。
おそらく何年経とうとも、この作品は赤子のような輝きを永遠に保ちつづけるのではないでしょうか。
キャラクターを猫として描いたことは、より作品の魅力を引き立てていると思いました。世界観、音楽は非常に独特で不思議なものですが、そこに作り手のエゴは感じられず、ただ作品を作るためだけに存在しているものだと思いました。込められたメッセージは辛いものだと思います。しかし、人にとって一番大切なことでもあると感じました。

2005/11/13 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:82(73%) 普通:7(6%) 悪い:24(21%)] / プロバイダ: 2669 ホスト:2650 ブラウザ: 5234
最初のテーマ曲を聴いて、子供心ではありますが、かなりの衝撃があったのは、今でもはっきりと思い出されます。音楽もそうですが、何よりあの世界観。宮沢賢治の原作からそのまま実体をもって抜け出てきたかのような…。いや、原作そのままの世界が広がって行きました。観賞している人間を、「傍観者」ではなく、「この世界の住人」も同様にしてしまう「何か」が、このアニメ作品にはあります。

何故なら、全然気にならないんです。見ている間は…。登場人物が猫の姿だという事も。そして、どういう訳だかタイタニック号に乗っていた人だけが人間の姿だという事も。映画を観ているうちは、全然気にはならない。というより、そういう事を「忘れている」とでも言うんでしょうか。気に、ならないんです。

「魅せられる」とは、こういう状態を言うんだろう、と感じた作品です。

2005/06/04 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:603(82%) 普通:77(11%) 悪い:53(7%)] / プロバイダ: 6228 ホスト:6098 ブラウザ: 5234
何故に猫?と最初は思ったが、だんだんこの神秘的な世界に自分がズブズブはまっていくのが分かりました。
昔は仲良く遊んだジョバンニとカムパネルラの今現在の微妙な関係が主に前半に描かれているのですが、そこの辺りからジョバンニの心情がよく表れています。カムパネルラはよく分からなかったけど。
全体的に暗い感じは否めませんね。そこが不気味であり、また良さでもあると思いますが。
銀河鉄道に乗ってからのジョバンニとカムパネルラの2人を交えて展開する様々なエピソードはどれも幻想的であり、悲しいものばかりですね(鷺を捕る人の話はそうでもなかったが)。船が沈んだ人達の話が個人的には一番好きかな。ジョバンニも彼らの運命に対し、感情的になる場面もあったし。
そうした人々の儚さを見ながら、最後のカムパネルラとの別れはまたすごいものでしたね。この淡々とした別れ方、更に静かすぎるほどの衝撃のラスト。自分は原作よりもこっちの方が好きかな。
評価はとても良いで。

2005/05/15 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:265(48%) 普通:202(37%) 悪い:80(15%)] / プロバイダ: 10773 ホスト:10807 ブラウザ: 4184
[劇場アニメ 1985年 約110分 名作の原作物]
【良い】〜【とても良い】
宮沢賢治原作の同名作をアニメ化したもの。死したカンパネルラと生きているジョバンニの旅を通じて人の生死や「ほんとうの幸せ」について語るアニメ

ますむらひろし氏の猫キャラ版の銀河鉄道の夜です。一時期ますむら氏の漫画は色々読んだことがあったので、今では見ても違和感はないですが、何故猫なんだという感じはつきまとう。内容は原作をそこそこ忠実にアニメ化しています・・・原作はとても短いので、初めての人は原作を読みながら見てもいいかもしれない、ただ後半は若干の追加・カットがなされています・・・「プリオシン海岸」辺りから台詞の追加が若干見受けられ、「鳥を捕る人」〜「ジョバンニの切符」辺りは台詞のカットも多い、代わりに「盲目の無線技師」という原作にないエピソードが加えられている、これはまあ讃美歌の歌詞を印象づけるために出したのだろうが・・・こういうのはアニメ化にあたっての苦労の跡と受け止めるべきなのでしょうか、それともますむら原作で既にこういう筋になっていたのかな? 個人的には前半をもうちょっと圧縮して後半を充実させた方が良かったような気がする。

映像的はとても綺麗で、アーティスティク。結構昔の作品だが、今見ても完璧。時代を超える作品であることに間違いはない。有名な原作をそこそこ忠実に再現し、しかも美しいヴィジュアル。親だったら子供に見せたくなる作品かもしれない。
ただ、このアニメは、このデータベースで評価されている他のアニメと結構ズレてますね、評価は難しいな、なにしろアニメというより原作の評価に絡んじゃうんで。原作は深読みを強制される作品で、アニメ版は若干感覚的に分かりやすくなっているが、結局よく分かんない点は変わらない。ただ、深読みして何を言いたいのか分かってきたところで、それに共感できるか感動出来るかは別の話。いや、私としてこの原作の何処に凄みがあるのか今ひとつ掴み切れていないので・・・訴えたいテーマを控えめに覆い隠してファンタジック且つコンパクトにに仕上げた手法が凄いのかな? それとも童話の範疇としては究極に深みがあって良い作品ということなのかな・・・童話ということならこのアニメも対象は子供を主体として考えられている訳で、目的は大いに達成しているのかな・・・よく分かりまへん。
いずれにしろ、何度も見て自分から何かを拾いに行く気で見ないといけない。

2005/04/19 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:204(67%) 普通:16(5%) 悪い:86(28%)] / プロバイダ: 31195 ホスト:31062 ブラウザ: 4928
昨日の放送と合わせて3、4度見た覚えがあります。
アニメとしては非常に良作です。

派手広告、派手宣伝、エログロ映像、芸能人容赦なく起用の現状では
アニメが育つはずがない。
いい物を見て良かったと思える心を最大限に養ってアニメは育つのです。

中々、親と見る時は「暗さ」が先行して馴染めなかったのですが、
最近音楽が細野氏だと聞いてそれを目当てに見ると見所も変わりました。

個人的には田中真弓さん&坂本千夏さんの見事な共演も楽しみ所です。
「少年キャラ」には適役がある。それを十分理解した上で作り込まれている一作です。

2005/04/19 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:120(44%) 普通:126(46%) 悪い:28(10%)] / プロバイダ: 107 ホスト:106 ブラウザ: 3875
映像は、なんというかきれいではありましたね。
中身はいまいちぴんと来なかったのですが。
そういえば宮澤賢治の作品ってまともに目を通したことなかったな。
いや抽象的な傾向の強いものはいまいち趣味に合わないというか、
読書対象としてあまり意欲がわかないというか。

2005/03/01 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 35453 ホスト:35541 ブラウザ: 4184
すごく幻想的でよかったです。でもなんか小さかった(多分小学生以前)せいか、話自体が良く把握できず楽しめなかったです。最後もよくわからなかった。

年をとってから原作を読んで、大分理解できました。

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「感動はしました。初めは何故かいろいろと私は違和感があってちょっと見にくかったです。それにしてもあの表...」 by うら


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