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[アニメ]機動警察パトレイバー 2 The Movie


きどうけいさつぱとれいばー 2 ざむーびー / Mobile Police Patlabor 2 The Movie
アニメ総合点=平均点x評価数699位/3,702作品中(総合33/偏差値51.72) 698位<= =>700位
アニメ平均点(評価10個以上限)827位/2,044作品中(平均1.03=良い/32評価) 826位<= =>828位
1993年アニメ総合点21位/65作品中 20位<= =>22位


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作品紹介(あらすじ)

押井守監督が手掛ける人気TVアニメ「機動警察パトレイバー」の劇場版第2弾。正体不明の戦闘機が横浜ベイブリッジを爆破し、日本中に衝撃が走る。警視庁特車二課が捜査に当たるが…。

原作:ヘッドギア
監督:押井守
脚本:伊藤和典
キャラクター原案:ゆうきまさみ
キャラクターデザイン:高田明美
メカニックデザイン:出渕裕
日本 公開開始日:1993/08/07(土) 映画
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最終変更日:2010/05/22 / 最終変更者:kunku / 提案者:美代子 (更新履歴)
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2012/05/15 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:138(50%) 普通:14(5%) 悪い:126(45%)] / プロバイダ: 1723 ホスト:1769 ブラウザ: 11374
【総合評価】
再批評。この「機動警察パトレイバー2 the Movie」は前作「機動警察パトレイバー the Movie」とは打って変わってパトレイバーシリーズの中でも完全に異色作となり、前作以上に「押井節」の強い作風となっている。通称「パト2」と呼ばれパトレイバーファンの間でも完全に賛否両論分かれる内容であった。というのもこの作品、前作に比べるとロボアクションパートが異様なほど少なく劇中でまともに活躍しているシーンなど冒頭とラスト15分にあるかないかくらいで、しかも凄く地味な動きしか見せず次々とボロボロに破壊されていってしまう。だが、こういった要素に目を瞑ることができれば、この作品は押井守が手掛けた映画の中では「イノセンス」と並んで文芸面・ビジュアル面共に非常に優れた映画であり、90年代のアニメ映画では間違いなく最高傑作と言えるだろう。世間の子供たちがダイレンジャーとマイトガインに胸を熱くし、ガンダムファンはVガンダムで富野に対して「うわー」とドン引きしていたころ、押井守は既に遥か未来を見越した作品を作っていたのだ。では具体的にどう凄いのかを以下詳しく語っていこう。

まず文芸面から見てどうかだが、この作品は色々と今の世相に通じる深いテーマ性が詰まった作品だ。「自衛隊が起こすクーデター」、「毒ガステロ事件」、「正義の戦争と不正義の平和」、「官僚主義体制の危うさ」といった震災以降特に露骨かつ顕著に出てきていた面をこの時代は先取りしている。「自衛隊が起こすクーデター」は9.11の世界貿易センタービルへのテロ事件、「毒ガステロ事件」はすぐ後の地下鉄サリン事件、「正義の戦争と不正義の平和」は正に今問題となっている尖閣諸島の問題、「官僚主義体制の危うさ」は震災後の東電の対応の遅さ、そして北朝鮮のミサイル発射に対する日本政府の対応の遅さ等々既に93年にして未来を見越していたとでも言わんばかりのこの見通しの良さ、到底他の監督ではできなかったであろうエポックである。まあもっとも押井監督自身はそんなことを最初から意図していたわけではないだろうし、これらに関して押井氏は「現実に対してパロディしてりゃそりゃ何かしら後でそれが当たるだろ」くらいの感覚でしかない。だが、それを抜きにして考えてもこのアニメが持つ政治的な深さは是非「ガンダム」だの「エヴァ」だの辺りで大騒ぎしている底の浅い連中にこそ是非見てほしい内容である。

特に40分位のところで、東京湾を背に荒川と後藤が語りあうシーンは周囲の風景の静謐さと不気味な音楽とが相俟って実にドラマチックな語りのシーンに仕上がっている。内容的にも今の日本の平和に対する痛烈な皮肉、批判がたっぷりと含まれている。このシーンでは荒川を通じて押井守が我々に今の日本がどういう状態なのかを的確に、しかし極めて淡々と指摘してくれているのだ。既に戦後以降の世代の中には「現実」としても「虚構」としても戦争というものが存在しないこと、戦後の中で日本が築き上げてきた経済的発達と平和が米軍の敷いたレールの上を走っただけで他の国の冷戦だの民族紛争だの湾岸戦争だのそういった他所の国の戦争で支払った歪で血塗れたものであるということ、そしていずれその「戦争がない」というだけの砂上の楼閣でしかない空虚な平和はいつか実体としての戦争で埋め合わされてしまうであろうということ…これらを恐ろしいぐらい的確な観察眼でもって語りかけてくる。そう、もはや既に日本という国が築き上げてきたものが大半ろくでもないことを押井氏は93年にして見抜いていたわけだ。何という先見の明…正直「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」で語られた頭でっかちの安っぽいヒューマニズムなんぞ比べ物にならないほど練られている。ポケ戦なんぞを戦争教材にするぐらいならこっちの方が時代性、真実味共に何百倍も優れている。

で、話は変わるがそうした非常にリアリスティックなテーマ性を持たせておきながら、人間ドラマは極めてシンプルでありあまり見ている側にそうした説教臭さを全然感じさせない作りになっている。特にこの作品では後藤隊長と南雲隊長の関係性、掛け合いが非常に魅力的である。水虫の隊長と気が強いばかりにうまく立ち回れず島流しにされてしまった女隊長のほぼ一方的といってもいい大人の恋愛は見ていて微笑ましいものだった。特にラストのシーンで鳥が沢山いる中で柘植と南雲が双方共に手錠に捕まってそれを後藤隊長が切ない感じで遠くから見ているシーン…うん、実に大人の恋愛だ。結局この作品ってこれだけ頑張っても最後まで「良い人」で終わってしまった後藤隊長の切なく悲しい恋愛話でしかないという何とも面白い落ちだ。このシーンを安っぽいなどと評する人もいるようだが、世間に溢れているような小中学生レベルの考える凡百の下らんラブコメや萌えアニメなんぞを見るよりは遥かに「大人の味」なるものが感じられて実に地に足が着いていてかっこいい。「秒速5センチメートル」で描かれるようなあんな女々しく甘酸っぱいだけの取るに足らぬ恋愛なんぞより私はこちらの方が断然好きである。何だよ、これだけ深いテーマ性持ちながら押井さんって結局遊んでただけだったんじゃんと気付かされるわけだ。

だが、真面目ぶっておきながら実はふざけているという押井監督のスタンスや考え方が嫌味たらしく感じられないのはそこに毒気もなければ変なオタク臭さのようなものも感じられないからだろう。これに関しては説明が難しいが、「新世紀エヴァンゲリオン」や「機動戦艦ナデシコ」辺りと比べると非常に分かりやすいだろう。この二つはどちらも「アニメオタクへの警鐘」という押井守がこの映画で出したのと似たようなテーマ性を含ませていながらそれを効果的に語ることが出来なかったどころかかえってオタクを喜ばせるだけに終わってしまった。それもその筈だ、そもそもこの二つは作品自体が視聴者を選ぶ上に中身もただパロディとオマージュの塊である。「エヴァンゲリオン」は所詮「ウルトラマン」のエピゴーネンだし、「機動戦艦ナデシコ」は「超時空要塞マクロス」のエピゴーネンでしかない。作品自体が既に前時代の作品のパロディで塗り固められており、文芸的に何ら汲み取る要素の欠片もない内容なのにこんなもので説得力のある「アニメオタクへの警鐘」など発せられるわけがない。少なくとも私にはそのように思えてならない。だから、この「パト2」は「エヴァ」や「ナデシコ」と同様、「真面目ぶっておきながら実は遊んでる」というスタンスが一緒でもその面白さにおいて遥かに違うのはこうした根本的に作品世界を成り立たせている知識の深さの違いにあるのだ。

次にビジュアル面で見ていくが、この作品は前作以上に東京の下町や風景といった「背景でテーマを語らせる」という押井が前作で確立した方法論が更に強く前面に押し出された作風となっている。夜の橋の下で南雲と柘植が密会をするシーン、ラストの東京湾岸埋立地のカット、ロケハン時にはまだ未完成であったレインボーブリッジの襲撃爆破のシーン、「幻の新橋駅」で魅せる地下鉄の構造など前作以上にロケハンに対するこだわり、情景に対する押井守のフェチが感じられてとても面白い仕上がりになっている。しかし、こういった背景美術の要素だけがこの作品のクオリティを高めているのではない。勿論この作品の作画自体のクオリティは高いのだが、それを裏で支えているのは徹底した音楽と音響に対するこだわりである。銃を撃つ時の動きや音にしても、船を出すときの音にしても本当に全て現実の自衛隊のものや機械音を別で収録してアニメに合わせて音をはめ込んでいる。これは後の「イノセンス」のメイキングで押井守自身が語っていたことだが、映画の半分は「音」で出来ているのだ。どんなに素晴らしい絵や映像が撮れたと思っていてもそれに合わせた音響や音楽がきちんとタイミング良くはまらなければすべて台無しになってしまうのである。この作品はヘッドホンで音に耳を傾けながら聞くとどれだけこの「音」に対して拘っているかがよくわかる。私が「逆襲のシャア」を褒めているのもやはりこの「音」が影響しているのだ。逆に言えば私がジブリ映画や「秒速5センチメートル」をつまらないと感じているのはこの「音」に対する拘りが感じられないからなのである。

また、これもビジュアルの面に含めるべきだろうがいわゆる水族館の魚や犬といった普段のアニメの中では決して気にすることのない、気にも留めないささやかな存在がこの作品の押井節の演出に一役買っていたことも確かだ。いわゆる水族館で後藤と荒川が会話をしているシーンで、水槽から二人を撮っているところでは二人の会話は一切聞こえないで、二人の側に視点が変わった時に初めて会話が聞こえてくるというのは実に現実のカメラワークに忠実な再現である。このことに気付けた人がどれだけいるだろうか?また、ガブリエルが吼えるシーンやラストの東京湾岸埋立地での、ヒッチコックの「鳥」をオマージュした無数の鳥が飛び立つカットは押井が如何に動物に対して注意を払って作っているかが分かる。このように、この映画は登場人物以上に背景やそれ以外の物体といった所に対して異常なまでに拘りの感じられる映画となっているのだ。こうした他のアニメでは決して得られることのできない写実的映像演出の手法は文芸面の斬新さと相俟って実に効果的に引き立っている。アニメのキャラでありながら現実に存在していても然程違和感がない。こうした面白さはいかにもアニメアニメした他の富野や宮崎、庵野作品の天才肌のアニメ作家が作る作品では決して得られないものでありこういった部分があるが故に私は押井守を支持している。

さて、最後にこの作品に対して批判として寄せられている表に答えようと思う。この作品は押井節が全開であるためか「ロボアニメとしてつまらない」「パトレイバーという作品である必要がない」「説教臭い」「難解である」といった困った批判をしているのだ。この内「難解である」という評については後の「イノセンス」評にもついて回る批判なので後回しでいいとして、他3つについて答える。まず「ロボアニメとしてつまらない」「パトレイバーという作品である必要がない」に関して…まあ、「ロボアニメとしてつまらない」に関しては分からなくもない。この映画ではレイバーなんて冒頭シーンとラスト位でしか活躍していないのだからロボアクションシーンの少なさだけで言えばその通りだ。また上に挙げたような文芸面と写実的なビジュアル面をもって「パトレイバーという作品である必要がない」という批判に関しては私はこれは完全な見当違いだと思う。これらの批判はパトレイバーという作品の特性を全然理解していないファンの表層的な見方にすぎない。パトレイバーという作品はそもそも初めて「戦争」以外の目的で日常空間の中にロボットが存在するシチュエーションを作り上げた斬新さを持つ作品だ。逆に言えばそれはパトレイバーが「ロボアクションに頼らないドラマ作りが出来るという下地を作り上げた作品」ということでもあるのだ。そう、ロボアクションとてパトレイバーではほんの一部にすぎない。

この「パトレイバー」という作品の真の魅力は日常空間で使われるリアルなロボット物を下敷きに蕎麦から政治に至るまでどんな話も幅広く展開できるキャパの広さにある。職場恋愛もよし、社員旅行もよし、怪談話もよし、政治話もよしと何でもできるのである。そしてそういう世界を創り上げてきたのはヘッドギアの中でも押井守と伊藤和典の手腕によるところが大きい。実際パトレイバーの中でロボットが派手に動かない話なんて2以前に山ほどあるし、寧ろそれこそが従来のロボット物との大きな違いなのである。だからこの映画こそそうしたパトレイバーの中の「リアル」の真髄を極めたのであり、「パトレイバーという作品である必要がない」どころか「パトレイバーという作品だったからこそできた」のである。 この作品は社会的メッセージ性やビジュアル面での功績を考えれば逆に世界観を広げる役割も果たしていると言えるのだから、私としては好感が持てる。というかこの映画で派手なロボアクションなんて十分前作で魅せてもらったしあれ以上のものなんて見なくてもいい。もしくはロボアクションが見たいならOVAやTVシリーズを見ればいい話であって結局好みの問題でしかない。「ガンダム」や「勇者シリーズ」のような玩具販促ありきの番組ならば別だが、パトレイバーはそのような御仕着せの番組ではないのだからそこに拘泥することに意味はないと思う。

そして「説教臭い」という意見に関して、これは恐らく上で挙げた「自衛隊が起こすクーデター」、「毒ガステロ事件」、「正義の戦争と不正義の平和」、「官僚主義体制の危うさ」といったテーマ性や荒川が後藤に対して「正義の戦争と不正義の平和」について語るシーンをもってそのように論じているのだと思われる。だが、これらは単に時代の先取りや押井氏が感じている日本に対する絶望や戦争論を淡々と指摘しているだけで、別に説教臭いと思ったことはない。確かに「だからお前もこうしろ」とまで命令的に言っているのであれば確かに説教だろう。だが、押井氏は間違ってもそのような説教臭い人ではないし押井氏自身「言葉なんてものは適当であり人によってどうにでもいいように解釈できる」と言っているのだから少なくともそのような押し付けがましさはない。寧ろ私からすれば理解したくもない幼稚な電波ニュータイプ論を訴えかけてくる富野、自然至上主義でそのためならば人間すらも要らないとでも言わんばかりの宮崎駿、自らがオタク気質な存在であるくせにオタクに対して何かを言ってやろうなどという傲岸不遜な面構えの庵野らの方がよっぽど説教臭いように思えてならない。特に庵野の説教なんて間違っても一生耳を傾けたくないほどうざったいことこの上ない。押井氏はあくまでも遊んでいるだけであって中身は実にシンプルで真っ当なのだ。だから結局押井の飾りに踊らされているだけであって、どこかのテニス漫画の主人公ではないがそんなものに踊らされているうちはまだまだだね。まあ、この作品をきっかけに押井はとうとうメカデザの出渕と揉めて以後伊藤和典と共にヘッドギアに関わることはなく、以後活動の場を攻殻に移していくことになるのだが。

そろそろ話をまとめよう。この作品は前作で確立された映像演出をもとに、更に押井がパンチを効かせて作り上げた90年代アニメ映画史に残る「傑作」であると思う。今見ても十分通用するし「イノセンス」同様何回も見れば見る程味わいの出てくる作品である。やっぱ押井さんはどこまでも大人なのだなあと感じさせられるし、同時に名監督なのだと思う。

2011/12/18 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:80(48%) 普通:45(27%) 悪い:43(26%)] / プロバイダ: 21833 ホスト:21887 ブラウザ: 9929
ちょっと難しいな・・・
押井氏の色がかなり出た作品だったのでしょう。

訳がわからなくて悪いとは言いませんが、理解がたいのが難点です。
ほとんどが低いテンションでストーリーが展開するためついていけなくなります。
テロが始まったあたりから見れるようにはなったと思う。
言いたいことやりたいことはわかるが、もうちょっとわかりやすく・観やすく作って欲しかったと思う。

ただ、作品のクオリティの高さは問題ない
そこはサスガと言わざるを得ないだろう。

描きたかったストーリーにパトレイバーを乗せたという感じでしょうか?
まぁ、こういった作品も無きにしも非ずということで・・・

色々あると思うので、見たまま「悪い」という評価を付けたくはなく
だからといって総評が「良い」となるわけでもないといったところでしょうか・・・

こういった「やりたいことをやった」という作品は嫌いではなく
次に見返すときは、また違った感想になることを楽しみにしたいと思います。

2011/10/03 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:85(71%) 普通:15(13%) 悪い:19(16%)] / プロバイダ: 18839 ホスト:18912 ブラウザ: 4785
シリーズを製作順に視聴。

劇場版という事で相変わらず隊長は本気モード。
やはり第二小隊の隊員たちがあまり活躍しないのが少し残念。

また、確かに押井監督の色を出しすぎた感が否めない。
戦争や平和に対する考え方、思想を強く出し過ぎている。
終始暗い雰囲気で物語が進み、結末も重い感じ。

劇場版第一弾よりも、TVシリーズやOVAとの雰囲気がかけ離れ過ぎていたと思う。
ある程度の違う雰囲気、特別感は必要だと思うが、
ここまで離れてしまうとファンの人でも楽しめない人が出てくるのはしょうがないと思う。

しかし作品として完成度が低いわけでは無いとも思う。
色々悪い点を書いたが、面白かったしそれなりに楽しめた。
「良い」です。

2011/08/17 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:138(81%) 普通:19(11%) 悪い:13(8%)] / プロバイダ: 11607 ホスト:11515 ブラウザ: 4780
【良い点】
作画が綺麗、緊迫した雰囲気

【悪い点】
原作、TVアニメ版の雰囲気やキャラ設定と激しく乖離、声優に棒が混じりすぎ

【総合評価】
視聴完了後最初に思った、パトレイバーではなく「オシレイバー」にタイトルを変更すれば良いのにと。
攻殻機動隊は原作よりも押井版の方が遙かに良かったが、パトレイバーに関しては押井特有の知識の押し売りや
主観に基づく国防論、思想、哲学を強調しすぎてパトレイバーの世界観は全く必要性がなく、自己満足で完結してる作品。
レイバーの戦闘シーンは少なくても構わないが、主要キャラを放置したままだと只のクーデターアニメ。

ストーリーはテロの首謀者に理念も魅力も感じられず行き当たりばったり、国家を憂いながら壮大な計画を実行するような人間は妻子を持たないだろ等
つっこむところが多すぎる、これがリアリティーにこだわってない作品ならそれでも良いだろうけど。
南雲もアホな妻子持ちのオッサンにだまされただけのアホな女のような感じだったし、ノアやアスマも大人になったという設定にしてあるが
どこか情熱が失せた人間のように感じられた、これならオリジナルキャラを使った別の作品で良かったと思う。

作品自体は、それなりにおもしろかったけど主要キャラや特車二課の比重が低すぎるので評価は普通で。

2011/04/25 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1259(50%) 普通:630(25%) 悪い:631(25%)] / プロバイダ: 36209 ホスト:36373 ブラウザ: 6425
警察モノがシリーズ化すると「仲間達がそれぞれの道に〜」というのは一つの定番ですが、
本作の場合は押井監督の作家性にその辺りがかなり喰われていますね。
新たな道を歩みだす野明と遊馬も、相変わらずな太田や進士も触り程度。
テロ首謀者の柘植と南雲、そして後藤隊長をメインに描きますが…。

自分は柘植の人物像が掴めず引き込まれませんでした。
冒頭でPKO部隊に攻撃許可が下りず部下を全滅させられた事は示されますが、そこからの彼なりの葛藤は描かれません。
(メインキャラを脇においやっているのだから)洋画「ザ・ロック」ぐらいやって欲しいです。
無論、直接的に描かないのも演出手法の一つであり前作の帆場はマッドサイエンティストらしい不気味さが際立ちました。
しかし柘植氏は最後の逮捕された場面を見る限り人格者っぽいし、それで南雲とかつて不倫関係というのも何だか変。

後藤隊長が荒川の正体を見破る辺りは、さすがのカミソリですが上層部との対立シーンはイマイチ。
前作では(いわゆる「相棒」的な)官僚主義ゆえの老獪さを感じる先方との駆け引きに見応えがありましたが、
本作では上層部=無能の記号化により単純二極化され「押し付けがましさ」が際立ちました。

一番、ガッカリしたのが冒頭で野明がテストしていた新型インターフェイスのレイバーが作中で全く意味を成さなかった事。
原作終盤のグリフォンとの決着のように「人も技術も単に最新ではなく時間をかけて培われた信頼関係」を描くかと思えば、
(まあ整備班が引退した榊さんの所に集まる場面で多少は描写されていますが)
終結した元第二小隊メンバーが第一小隊の南雲隊長の指揮で戦って何の意味があるのでしょう。
「パトレイバー」として最低限の部分を押さえていなかった事で作家性の押し売りを強く感じてしまいました。

2011/02/07 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:21(75%) 普通:5(18%) 悪い:2(7%)] / プロバイダ: 676 ホスト:413 ブラウザ: 7467
パトレイバーシリーズを見てきて劇場版1を見たので無難に2ってことで見ました。

【良い点】
臨場感がハンパない。
パトレイバーシリーズはどれもそうだけど背景や、モブの動き、町並みが描きこまれてて画面越しの雰囲気が良いですね。
都内を舞台にしているので、見知った町並み(新宿付近がそっくりそのままで興奮してしまったw)を舞台に戒厳令のような状況下で事件が繰り広げられるのはフィクションとわかってても、ドキッっとしてしまうようなインパクトがありました。

【悪い点】
レイバー同志の戦闘シーンが少ない。
それが中心じゃないんだよ!っていうのは見ていれば伝わってきましたが、やっぱりもっと見たかったです。あと元祖特車2課のメンツももっとみたかったなぁ。

あとは終盤になるまでの物語のスケールの大きさが良かったのですが、結局特車2課と周りの少ないメンツだけで終わってしまうというのが少し残念。
劇場版1の時もそうですが、結局その後特車2課は・・・?っていうオチはオチているようでオチていないんじゃないでしょうか。
組織云々の話も重きに置いている分、最後まで警察や自衛隊など、大きな組織を中心とした話の終わらせ方が見たかったですね。

【総合評価】
もっとこういう話がみたかったかも…っていう気持ちもありましたが、2時間のめり込んで見たことはホントだし、面白かったです。
パトレイバーシリーズを見た人にはこういうパトレイバーもあるってな感じでオススメしたいですね。

2010/07/30 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:42(42%) 普通:25(25%) 悪い:32(32%)] / プロバイダ: 3743 ホスト:3757 ブラウザ: 7253
一言で言えば、日本の戦後の総括という事。
世界中で起こっている全ての悲惨な現実から目を背け、
アメリカの忠実な召使となる事で飛躍的な経済成長を達成したという事実。
其れに対する押井監督のメッセージは、途中水族館のシーンからの後藤と
竹中氏演じる処の自衛隊諜報関係者(名前忘れた)との長い会話及び
ラストシーンでの南雲と柘植の会話で示されているので
そこまで難解ではないと思う。
何人かの方が言われているパトレーバーでやる話かという事だが、
逆に主人公である後藤のキャラクターが固まっていたからこそ
一から人物造型を創る必要が無くストーリーテリングもやりやすかったと。
切れすぎるが故に上層部から疎まれ埋立地に島流し、昼行灯を装っていた男と
功名を焦って事を荒立て墓穴を掘った警察上層部の俗物性との対比の面白さの
演出に成功していると思うので。
こういうキャラクター演劇は既に確立されてる人物造型に乗っかって話を創るのが
一番でしょう。
他にも言いたい事は有るのだけど長くなるのでこの辺で。

2009/06/02 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:431(69%) 普通:66(11%) 悪い:124(20%)] / プロバイダ: 29049 ホスト:29108 ブラウザ: 8456
【良い点】
丁寧かつ、深い設定に基づいた話。
後藤、南雲へのスポットライト。

【悪い点】
アーリーデイズを見た人にとっては残念でならないと思う。
政治的な展開の深さは増したものの、元の良さもはぎ取ったかんじがある。ラストの黒幕(名前は忘れました)の「生きてりゃまたできるさ」などの名言や、船上での駆け引きなどは劇場版のほうが劣る。
ラストの銃撃戦も物足りない。

【総合評価】
面白かったがOVAのが良かった。
前作よりはおとるものの良作の部類だとは思う。

[推薦数:1] 2009/04/27 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:21(46%) 普通:7(15%) 悪い:18(39%)] / プロバイダ: 18954 ホスト:18939 ブラウザ: 9023
この作品は都内に直撃したミサイルを契機に、常識の曖昧さや現実の脆弱さを
押井監督が独自の哲学を交えて登場人物に語らせるという内容なのですが、
自分としては、相変わらずの押井作品てな感じで、非常につまらなく胡散臭く感じた内容でした。
百歩譲って、上記の怪奇難解な物語だけならこの酷評は避けたのですが、内容云々以前に
この作品は押井作品独自の粗悪な商業戦略「押井売り」を全力で展開している為に、
自分はこの評価にせざるをえませんでした。

「押井売り」とは、本編を観た者が一目すれば例外無く違和感を覚える、
超が付く程の「捏造詐欺予告」の事で、
押井「映画」にだけ見受けられる極悪なシロモノなのですが簡単な内容を説明すると

本編の数十分の一しかない派手なアクションシーンの大半を
本編の数十分の一しかない劇場予告にノーカットで組み込む。

という荒業で、なんの情報ももたない状態でこれを見ると本編鑑賞後、余りの温度差に驚愕する事請け合いです。
(しかもビーイング系の、愛を眠らせないで、という本編未使用の曲で終始盛り上げる徹底ぶり)
こんな詐欺まがいの予告を確信的に作るという時点で宣伝担当は、この作品の問題点を正確に把握している筈です。
なのに、この劇場予告を押井耐性が無いアニメファンや、普段アニメを見ない一般人に向けて恥ずかしげもなく放つ。
という歪んだ商魂を隠そうともしない姿勢に、自分はただただ呆れるばかりでした。

というか劇場での興行前提の、未鑑賞者だけを意識した
本編視聴組には即バレるという作りの詐欺予告なんだから、
興行形式が終われば、普通隠ぺいや末梢するようなものなのですが、
何故かDVDに、ご丁寧に全バージョンフルコースで収録するという奇行をしています。
この厚顔極まるスタッフの感覚にはなんだかなぁという感じ。

今から、そしてこれからこの「劇パト2」を鑑賞予定の方は本編視聴後、
劇場予告を観てその内容の剥離っぷりに驚くのも一興かもしれません。
とにかくこれも押井「映画」の一つの側面。

自分の、特典映像に収録されている劇場予告や特報を先に観て気分を高める。
という視聴形式がまさか、15年以上前の「押井売り」の地雷を踏む事になるとは思わなかったです。
・・・というか思わなくて当然です。最後に、
「新しい風に、愛を眠らせないで」という今作のイメージソングのサビを
「新しい作品で、視聴者を眠らせないで」という、
皮肉の改竄で締めくくらせてもらう、自分の評価は当然「とても悪い」です。
(DVDレンタルで鑑賞したので、身銭を切る額が数分の一で済んだから最悪は避けます)
押井監督とは相性悪いのかなァ。。。
[共感]
2009/05/06 胡散臭さは確かに僕も感じられました。共感できます。 by 君の名は

2008/08/16 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:494(42%) 普通:284(24%) 悪い:396(34%)] / プロバイダ: 17053 ホスト:16765 ブラウザ: 5234
【良い点】
ビミョー。個人的にはほぼ皆無。

【悪い点】
娯楽とメッセージ(と言うか押井監督流平和論。戦争については
全く描けて居ない中途半端さがこの作品を体現)のバランスが破綻。
前作にも増して口数多く、未熟な権力批判と観念論をつぶやく
鬱陶しいキャラクター達にはウンザリ。監督はこういうのが
「カッコイイ」とでも思っているのだろうか。
また、画面も無理にインパクトを狙った構図や背景の使用が目立ち、
かえって安っぽい。タルコフスキーみたいに実写でやるなら意義もあるが、
アニメで安易な画作りに走る姿勢にはゲンナリ。この安い画に飛びつく
態度に、監督には実写は到底無理、ともCG系に走るのも良く判る、
とも感じる。ついに巨匠足ろうとして底が割れたか。
差し挟まれる、相変わらず面白くも何とも無い押井ギャグの数々も、
さらに駄目を押す。
そもそもパトレイバーである必然も全く無い展開。これで面白ければ
文句も言わないが、ひたすらリアリティの無い子供っぽい戦争ゴッコと、
ご都合主義、黒幕の知能を賛美し権力批判をする挫折左翼の繰言が続くので、
監督の趣味に付き合う気が無ければ、ひたすら退屈な時間だ。

【総合評価】
「とても悪い-」。前作が荒唐無稽なパーツや、くだらないギャグ、
監督がカッコイイと思ってるらしい独り善がり演説の数々、という
弱点を抱えながらも一級娯楽作品たりえたのは、脚本家とのパワー
バランスが保たれていたからだと改めて感じる。
本作は監督の趣味と持論、それが容認されるご都合主義な世界を
臆面も無く垂れ流した作品だ。「押井版 紅の豚」と言って良かろう。
観客に印象づけようとする場面では、監督の好きな犬と橋が意味も無く
頻出し、現実ではあり得ないライティングで背景透過光を使ってみたり、
メインキャラクターが窮地に陥っても何故か都合良く事態が転がって
救われたり・・・脳内妄想ぶりに、中盤以降は視聴が苦痛。
監督がキャラクターに延々語らせる戦争に関する持論は、観念論をこねくり
回すだけで、良質な問題提起に足るほどの客観的・多角的思索に欠ける。
テロの首謀者ですら行動ではなく言葉で事態を総括してしまうのは、戦争
という現実を馬鹿にしているか、これは妄想です、と開き直っているかのよう。
「妄想」が明示的なら野心的だが、その他の斜に構えた割りに現実を踏まえない
権力批判など見るにつけ、単なる監督の自己陶酔と感じる。
会議で何の逃げ道も用意せず、放言する両隊長がカッコイイ?さらに都合よく
起こった爆撃で脱出、とかご都合主義過ぎて辟易する。
押井節の大ファン以外にはお勧めできない。個人的には超駄作。
[共感]
2011/04/25 >会議で何の逃げ道も用意せず、放言する両隊長 自分もこの場面、違和感を感じました。南雲隊長はジッと耐えるし、後藤隊長なら取引材料ぐらいは用意する。二人が太田になったようでした。 by 十傑集

2008/06/07 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:166(69%) 普通:4(2%) 悪い:69(29%)] / プロバイダ: 9702 ホスト:9807 ブラウザ: 8090
十数年ぶりに見直してみました。やはり丁寧な作りの良くできたアニメーション映画でした。
しかし、当時感じた「前作までのアッパー系のノリと本作のダウナー系のノリのギャップの大きさ」もやはり変わらず感じました。

シナリオや構成などしっかりしていますし、作画も劇画調よりのかなり綺麗なものです。全てにおいて暗めのトーンですが。
一つの作品として単体で見た場合、水準以上の作品であることは揺るぎないと思います。好みの問題はあるでしょうが。

ただ、どうしてもパトレイバーでやらなければならなかったのだろうか、という疑問を拭いきれません。すでに構築されている世界観やキャラクター(特に後藤)を有効活用出来ている成功例ですが、(皮肉や風刺を内包した)あっけらかんとしたノリこそパトレイバーに相応しいと個人的には思っています(ショートアニメ・ミニパト「特車二課の秘密!」等のとぼけたノリこそがパトレイバーの真髄だと思うのです)。

よって、パトレイバーものとしてなら「普通」、ダウナー系(或いはシリアス)警察ものアニメとして見た場合は「良い」ということで、「普通よりの良い」とさせていただきます。

2008/05/26 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:7(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 11916 ホスト:12198 ブラウザ: 6342
押井作品の中では、非常に清々しく観られる作品。押井作品としてではなく、パトレイバーとして観られるからだ。
「攻殻機動隊」や「イノセンス」に違和感を感じるのは、原作が持つ表面的な雰囲気や設定といった要素が、押井本人の抱くテーマやイメージと上手く噛み合っていないからだと思う。アニメのクオリティは高くても、作劇に関してはぎこちなさを感じてしまうのだ。
その点、この「パトレイバー2」は上手く折り合いがついていると思う。先に挙げた二作が原作付きの映画だったのに対して、本作は前もって形作られていた「パトレイバー」というシリーズの延長として作られている。すでに完成された世界観の中で展開される「押井の映画」なのだ。だからこそ、押井独自の戦争観や都市論といった要素も、シリーズを通して活躍してきたキャラクターたちの魅力を壊すことはない。
何より、パトレイバーが好きだった自分にとって、この上なく素晴らしい結末を用意してくれたことに感謝の意をこめて、評価を「最高」にしたい。

2008/05/12 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:541(66%) 普通:158(19%) 悪い:122(15%)] / プロバイダ: 1657 ホスト:1741 ブラウザ: 6395
このエンターテインメント性なんかクソ食らえ、みたいな雰囲気が良いですね。
押井さんの真骨頂って感じの作品になってますよ。

モニター越しの戦争、大都市でのテロ、自衛隊の治安出動などが、とてもリアルに描かれています。
とても1993年に作られたとは思えない内容になっています。
高いビルが立ち並ぶ東京の街の中を、戦車が走ってますよ。
本当にそういう状況になったら、東京はこんな風になるんだろうなぁというリアリティがあります。
とにかく犯人は、横浜ベイブリッジにミサイルを一発ぶっ放しただけです。
後は多少の情報操作は行ないましたが…
それだけで、こんなことになってしまうという首都の脆弱さ、よくこんなことが考えられるなぁ。

しかし、ロボットアニメなのに、今回のレイバーは、ほとんど重要な役割を与えられていませんでした。
遊馬や野明たちの活躍をもうちょっと見たいという感じはありましたが、とても素晴らしい作品だと思います。
ということで、この評価にしておきますので。

2008/03/22 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:62(78%) 普通:18(22%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 30217 ホスト:30286 ブラウザ: 6768
大好きな作品です。原作のファンというよりは押井監督の作品が
好きなので、「原作らしさ」を望んでいる方には的外れなレビュー
になってしまうかもしれませんが、高水準のアニメを考える上では
欠かせない作品のひとつだと思います。こちらと劇場版の1stのどちら
を紹介しようかと悩んだわけですが自分の中で強く印象に残っている
意味で2ndをおさせていただきます。(もちろん1stの面白さも折り紙つきです)
初見は劇場公開した何年か後の小中学生あたりで「パトレイバー」や
「押井作品」とした位置づけではなく「ロボットアニメ」としての
鑑賞でした。はっきりいって内容が難しく、全体を通して暗い印象で
全然楽しめませんでしたが、後にDVD化された頃に再び鑑賞してみると
もう内容の素晴らしさに感動でした。他のレビュアーの方で仰って
いる方も多いのですが、「押井監督には予知能力があるのではないか」
という感想です。1stの「湾岸エリア」や「大規模な軍事テロ」など
公開当時ではおよそ予見できないアイデアが、10年先ぐらいの近い将来で
現実のものとなってしまっているという点に二つの意味で身震いのする
思いでした。こういったリアルな近未来を描いたアニメでは必見の作品
です。甲殻機動隊で押井作品に興味をもつようになった方には是非。

2008/02/12 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3(75%) 普通:0(0%) 悪い:1(25%)] / プロバイダ: 8559 ホスト:8674 ブラウザ: 7446
日本のアニメ映画のひとつの到達点だと思います。
内容としてはただの刑事ものですがエンターテイメントとして一級です。
特にラスト30分は目が離せません。
押井さんの作品では一番いいものだと思います。

2007/07/25 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:440(58%) 普通:105(14%) 悪い:211(28%)] / プロバイダ: 8248 ホスト:8016 ブラウザ: 3875
この映画ですが。
ロボアニメとしてはロボアクションが極端に少ないですね…
2倍ぐらいにしても良かったと思います。
折角良いデザインなのに…
ちなみに、パトレイバーらしさですが、Gガンダムとか許容出来るタイプなので大丈夫ですね。
今までのキャラも作画が違ってて少し驚きです…
SF考証とか、驚く部分多いですね。
確かに皆さんのおっしゃるように「先読み」には驚きです…
多少難解ですが、SF映画としては十分合格点だと思いますね。
見ていてゾクゾクする場面とか、緊張感がある部分多くて…
それぞれのキャラにも味ありましたしね。
断然今までのシリーズより重いですが、それが味なのではないでしょうか?
この渋さが味なんだと思いますね。
ただ、観ていて退屈する場面とか、「パトレイバー」として違和感感じる部分多かったのが難点ですね。
僕的には楽しめたので「良い」作品だと思います。

2007/02/12 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:226(41%) 普通:144(26%) 悪い:183(33%)] / プロバイダ: 15812 ホスト:15837 ブラウザ: 3875
当時は「つまらん、1はそこそこ面白かったのに2は何て退屈で眠くなるアニメだ、レイバーを出せレイバーを」と思っていたのですが年を重ねてみて見ると、あら不思議、『とても良い』の作品になってるではありませんか。押井作品はこんなのばかり(笑

この映画が凄いのは、現代になって見るとあーなるほどな、押井監督の恐ろしいまでの先見の明。
地下鉄サリン事件、そして9.11は偽装か否か。さらに北朝鮮のミサイルという脅威にさらされている今、10年以上前に公開されたこの映画は、『新鮮な恐怖』を与えてくれる。 そして、その思想が正しいか誤っているかは関係なく、ただ犯人を逮捕するという、愚直なまでに警察官という職務に(職業ではなく)忠実である主人公達。「正義の味方」をこれほどまでに英雄視せず、くさくも安っぽくもなく描いた映画があっただろうか。平和な時代に生まれ、それがあたりまえのように生きてきた自分にとって、この映画はとても興味深いものでした。
追伸・『踊る大走査線』2と『交渉人真下』の脚本家は業界を去るか押井に売り上げの半分を献上するかしてください。

2007/01/31 良いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:144(61%) 普通:13(5%) 悪い:80(34%)] / プロバイダ: 45196 ホスト:45303 ブラウザ: 8936
また借りてみちゃいました。
いやはや・・・本当に凄いアニメだ。どうみても9.11を先取りしているように見えますし、
映像クオリティも劇場版なだけに相当高い。
放映されて15年近く経っているのに、今見て「(劇中の出来事が)人事じゃないよな・・・」と思わせてくれる作品なんて、そうはありません。
レイバー戦が少ないのは確かに残念ですが(正味6分)、それでもとっても濃ゆい設定のレイバーが多かったので、私は一応満足してます。
こういったアニメを真の「ジャパニメーション」というのでしょう。
最近のアニメはあまりこういった意気の作品無くなったなあ。

後藤隊長が、南雲隊長と柘植さんとが一緒にいる様子を見て、「オレにはやっぱりアイツら(第二小隊の面々)しかいないなあ・・・」と言ったのは、
やはり後藤隊長が南雲さんに気があったからなのかなあ、と三回目に見ていてふと思いました。
あと、柘植さんの残した手紙の本当の意味って微妙に分からないんですよね・・・。

この中のクーデターでは「誰も死んでない」ように見えましたが、ラストで松井刑事が「死傷者不明だ」と言ってたし、
陸自の攻撃ヘリが通信センターのビルを直接銃撃しているシーンに、チラっと人間が巻き込まれてるシーンがあったので、
ひょっとしたら数人ばかり死傷者出ているのではないでしょうか?

2006/12/11 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:44(39%) 普通:61(54%) 悪い:9(8%)] / プロバイダ: 11268 ホスト:11450 ブラウザ: 6363
うーん、やはり一作目に比べるとチョット…。このストーリーは別にパトレイバーでやる必要が無かったのではないでしょうか。映像はもちろん素晴らしいものがありますが。

まぁ、パトレイバーというアニメだからこそ見れる作品になった、と言えなくもないでしょうが。

2006/10/17 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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この作品はどんどんと絵空事から遠ざかっているのでしょうか。
都市におけるテロと、そこからなし崩し的に有事に突入してしまうこの国の危機管理体制。そういったリアリティが、曇り空とコンクリートを背景にして陰鬱に描かれていく。

しかし、この作品で行われたテロの動機は非常にアニメチック。不確かな法的根拠に基づく海外派遣と現場を見ない政治的配慮によって地獄を垣間見た人間の復讐劇、という単純で分かりやすい動機ではありません。そのような政治的状況を生み出した日本という国(俗に言う平和ボケ)を憂い、それをテロによって目覚めさせようという意図がそこかしこに見えます。
憂国の士の暴力によって国が良い方向に進む・・・いわばセカイ系の発想です。それが失敗するからリアルロボットなのですが。(テロ自体が政府の自作自演という、よくある陰謀論にしないのも良かったと思う)

そしてそのセカイ系の発想に対峙するのが、昼行灯から剃刀に戻った?後藤隊長。「不正義の平和と正義の戦争」というセリフがありましたが、例え不正義であっても平和の方がマシという至極まっとうな考え、大人の良識に従って、プロの警察官として治安の維持のために全力を尽くす。
しかも若者のように「いかにもガンバッています」みたいな見せ方はしない。淡々と着実に、責任を持ってただ仕事をこなす。そういう仕事の仕方って、そうそう出来るものじゃない。

戦争でも起きなきゃ日本は変わらない、などという物騒で勇ましい言説も出ている昨今、「不正義の平和」の方がマシと「平和」を維持する警察官を描いたこの作品は、もっと見直されるべきなのかもしれない。
そしてパトレイバーという舞台でなければ、この作品は不可能であったと思う。テロを題材にできる現実の日本というのに最も近い舞台設定をもった作品って、他に思いつかないし。

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「所謂、押井節が全開の作品ではっきりいって全く入り込めなかった。小難しい理屈等を延々と聞かされてるよう...」 by マウス


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