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[アニメ]花咲くいろは


はなさくいろは / Hanasaku Iroha
アニメ総合点=平均点x評価数631位/3,702作品中(総合37/偏差値52.31) 630位<= =>632位
アニメ平均点(評価10個以上限)1,180位/2,044作品中(平均0.61=良い/61評価) 1,179位<= =>1,181位
2011年アニメ総合点16位/195作品中 15位<= =>17位


評価ポイント推移(横軸=評価数)
簡単投票
映像2.18(とても良い)34
声優・俳優1.74(とても良い)34
キャラ・設定1.50(とても良い)34
音楽1.18(良い)34
ストーリー1.18(良い)34
可愛い62%21人/34人中
面白い53%18人/34人中
感動47%16人/34人中
楽しい44%15人/34人中
友情41%14人/34人中
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簡単投票の分布
利用状況
日本47,0738261
海外80000
最近の閲覧数
393345827
作品紹介(あらすじ)

突然の夜逃げ、突然の告白、そして突然の別れ――。
今までとは違う自分になりたかったという夢は、急に現実となりました。
私、松前緒花の平凡な日常は1日にしてドラマチックな展開を迎えたのです。

通い慣れた、それでいてあまり愛着のない街を出て、
話したことや会ったこともない祖母の元で暮らすのです。

大正浪漫あふれる温泉旅館・喜翆荘(きっすいそう)。
そこで出会う人たち。

<スタッフ>
原作:P.A.WORKS
監督:安藤真裕
シリーズ構成:岡田麿里
キャラクター原案:岸田メル
キャラクターデザイン・総作画監督:関口可奈味
メインアニメーター:石井百合子
美術監督:東池和生
色彩設計:井上佳津枝
撮影監督:並木智
日本 開始日:2011/04/03(日) 22:00-22:30 TOKYO MX TV / 終了日:2011/09/25
[開始日詳細]
放送局
放送期間
放送日時
TOKYO MX2011年04月03日 - 09月25日日曜 22時30分 - 23時00分
テレ玉2011年04月03日 - 09月25日日曜 25時05分 - 26時05分
チバテレ2011年04月04日 - 09月26日月曜 25時30分 - 26時00分
北日本放送2011年04月04日 - 09月26日月曜 25時30分 - 26時00分
読売テレビ2011年04月04日 - 09月26日月曜 25時44分 - 26時14分
中京テレビ2011年04月05日 - 09月27日火曜 26時44分 - 27時14分
テレビ金沢2011年04月07日 - 09月29日木曜 25時49分 - 26時19分
キッズステーション2011年04月07日 - 09月29日木曜 23時27分 - 23時57分
ニコニコチャンネル2011年04月09日 -土曜 23時30分 更新
公式サイト
1. 劇場版アニメ「花咲くいろは HOME SWEET HOME」公式サイト
Twitter公式
1. http://twitter.com/hanairo_tv/
オープニング動画 (2個)

ハナノイロ
歌:nano.RIPE
詞:きみコ
作曲:きみコ
編曲:nano.RIPE [補記] [ファン登録]

面影ワープ
歌:nano.RIPE
詞:きみコ
作曲:佐々木淳
編曲:nano.RIPE [ファン登録]
エンディング動画 (6個)

Hazy
歌:スフィア
詞:坂井季乃
作曲:黒須克彦
編曲:黒須克彦 [補記] [ファン登録]

月影とブランコ月影とブランコ
歌:nano.RIPE
詞:きみコ
作曲:きみコ
編曲:nano.RIPE [補記] [ファン登録]

夢路
歌:nano.RIPE
詞:きみコ
作曲:きみコ
編曲:nano.RIPE [補記] [ファン登録]

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OP/ED以外または不明曲 (7個)

リップシンク
歌:nano.RIPE
詞:きみコ
作曲:佐々木淳
編曲:nano.RIPE [補記] [ファン登録]

春の向こう
歌:Rey
詞:原田謙太
作曲:田崎慎也
編曲:Rey [補記] [ファン登録]

パトリシアパトリシア
歌:nano.RIPE
詞:きみコ
作曲:佐々木淳
編曲:nano.RIPE [補記] [ファン登録]

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プロモーションビデオ (2個)

Hanasaku Iroha PVHanasaku Iroha PV

Hana Saku Iroha PV2Hana Saku Iroha PV2
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(階位と権限/特典の関係の説明)
最終変更日:2012/01/28 / 最終変更者:管理人さん / その他更新者: S・N / 提案者:みゆきちいいいいい (更新履歴)
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評価限定
全評価好評価悪評価最高とても良い良い普通悪いとても悪い最悪
2012/05/19 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:220(81%) 普通:20(7%) 悪い:30(11%)] / プロバイダ: 34218 ホスト:34327 ブラウザ: 5345
【良い点】
主人公が前向き、かつ健気
キャラデザは良い方
世界観もほぼ現実的
【悪い点】
う〜ん
【総合評価】
それ以上でもそれ以下でも無かったいい出来なので『良い』!

2012/04/14 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:4(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 44111 ホスト:44058 ブラウザ: 11726
【良い点】
キャラが立っている
作画が良い
話が纏まっていて分かりやすい

【悪い点】
無駄話が多い

【総合評価】

好きな人は、楽しく
嫌いな人は、イライラ
桜が花咲く春にオススメな一作品

2012/03/29 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:42(75%) 普通:3(5%) 悪い:11(20%)] / プロバイダ: 27620 ホスト:27631 ブラウザ: 10404
1話を見たときの期待感はNo.1でした。
が、しかし主人公の緒花の何事にも一生懸命な性格は良かったけど、
喜翠荘の面々のキャラが濃すぎたかなぁ。

せっかくアニメの雰囲気がすごく良い感じで、
旅館での奮闘を描いた、青春という雰囲気なのに
ときどき「え、そこでそういう行動するの…?」って思う場面が何度もあった。

最終回は素晴らしかったと思います。

良い所もたくさんあったので、
間を取って評価は「良い」で。

2012/03/21 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:61(54%) 普通:0(0%) 悪い:52(46%)] / プロバイダ: 19847 ホスト:19731 ブラウザ: 6793(携帯)
働く事の意義を知ることができる、良質な「雰囲気」アニメ。
と同時にまばゆい青春時代の面影的「雰囲気」を楽しむ作品でもある。


まぁこの作品は色々と突っ込み所が多かったり、キャラクターの癖が強すぎたりと色々と取っ付きにくい作品な訳だけど
僕はストーリー云々より今作から醸し出す、良質な「雰囲気」を楽しんで見てたんで、全く気にならなかった。

主人公である緒花は、母親の彼氏が作った借金のせいで夜逃げする羽目になり、祖母が経営する旅館で働きながら暮らすことに……
と書けば「なんか可哀相だなー」と思うかも知れないが、
緒花が異常に前向きな性格なので、あまり気負いすることなく楽しく見れた。
とにかく、今作の中心は彼女だ(主人公だから当たり前だろ)。
行動力が強すぎて色々と首を突っ込みたがる、一歩間違えればウザキャラな感じだが、
それと同時に凄いエネルギーに満ち溢れているキャラクターといえよう。
現実世界では引っ込み思案な自分だけど、彼女を見ていると眩しくみえる。
彼女の邪気がないそこ抜けの明るさが、この作品を牽引してると言っていい。

職業アニメということで、見ていて
「あ〜あるよね、こういう光景」
とか
「ふ…古傷が…」
とトラウマを呼び起こすような場面が目白押しだ。
職業が全然違うけど、共感する小ネタもこの作品の魅力の一つだ(例えば8話で渋い板前の蓮さんがプレッシャーでテンバる場面とか、
14話の、大型旅館でやる気のなさそうなアルバイトを叱る番頭など)。
こういうノンフィクション感抜群の描写も、作画の綺麗さと合間ってリアリティ全開だった。

音楽面では、2クール目のOPがとにかく映像面・音楽面ともに素晴らしい。
あのオープニングを聴いていると、もう帰る事が出来ない青春時代の淡い記憶が蘇る。
夏のアスファルト道路を自転車で全力疾走したくなる。
涙腺刺激。
弱くなったもんだ。

さて次は青春パートだ。
緒花・みんち・なこち・結名姫の仲良し四人組のやり取りは勿論好きだが、個人的には学園祭のみんちと他のクラスメートの些細な事での対立が印象に残る。
見るたびに、「まだまだ青いな〜」と思いつつ、自分の学生時代と照らし合わせてる。
職業パートだけではなく、こういう青春パートにも製作者の力の入れ具合が伝わる。

あ〜と、大事な事言い忘れる所だった。
僕ちんの好きなキャラは民子姫です。
「ヴァイスまじホビロン!」って言われそうだが、1番身近に居そうな感じがして、好きだ。
まぁ「しね!」は言い過ぎだと思うが、あれは恥ずかしがり屋だからでしょう。
自ら対人関係が壊しそうなあの危うさが、逆にリアルな感じがした。
最終回になって愛しさも覚えるようになった。

【終わりに】
働き疲れて気が滅入ってしまった時に見ると、なんか活力が湧いてくる、そんなアニメだった。今の不景気な世の中だからこそ、見るべき作品かもしれない。
評価はやや甘めですが、「最高」を付けます。




働くのは辛い。
そんなのは当たり前だ。
だからこそ、これからの人生に必要不可欠な財産にもなる。
もちろんいい事もある。
自分が微量ながら社会に貢献していると考えると嬉しくなる。
だからやめられない。

さぁ、明日も仕事だ。
ぼんぼるぞ。

2012/03/01 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:22(50%) 普通:5(11%) 悪い:17(39%)] / プロバイダ: 47876 ホスト:47776 ブラウザ: 4870
「ぼんぼる」「ホビロン」「縁→エニシング」などの独特の言語感覚が引きになってハマっていった感じです。これってアニメ絵で声優が演技することによって成り立つものだなと思います。実写的でありつつもアニメでしかできない表現ができていて、かなりの部分で成功していたように感じました。

ともかくメインキャラクターの女の子たちのビジュアルが(作画も含めて)ものすごく可愛いので単純に萌えアニメとして見られる部分もあるのですが、いわゆる萌えアニメには絶対ない要素として彼女たちは女になる(大人になろうとする)少女として描かれているという点は特筆しておきたい。ラストのぼんぼり祭りの短冊の言葉にまで結実する流れはとても自然で違和感がなく納得のいくものでした。

また少女がビジュアル的にこれでもかと美しく描かれているのとは裏腹に露悪的なほど生々しくエゴイスティックなメンタリティの描写がある。そこに不快感を感じないわけでもないが、青春なんてものは実際はこんなものなんだと思う。子供時代が美化されすぎている作品に慣れていたせいかちょっとした驚きがあったし、何かほっとしたような気がした。

興ざめなことを言えば、この作品で描かれるような労働を通した人と人との絆というものはすでに過去のものとなりつつあり郷愁のようなものさえ感じた。喜翆荘とは生粋のもじりじゃないかと勘ぐるのだけれど、それが正しければ労働の中に混じりけのない美しさがあった時代、粋であった時代を描こうとしたのではないか?なんて思う。いまどきの女の子にそんな思いが伝わるまで、もっといえば受け継がれるまでを描くのがテーマの一つとしてあったのかなという気もします。

主人公の祖母である四十万スイは従業員の反感を買おうが、子供に反目されようが自らの美学を曲げることはなかった。そのような価値基準が心が受け継がれる一抹の可能性を残し作品は終わる。始まりと同じようなリフレインの中で、確かに何かが変わったような気がするそんなラストに感動しました。

予断だが、なんでなの?と言いたくなるくらい、揃いも揃って優しく情けない男しか出てこないのは疑問なんですけど、それはまぁ趣味なんですかね?描きたいのは女性のメンタリティなんであんまり影響力が強い男性が出てきちゃうと話として成り立たなくなるからかな?なんて思ったり。

2012/02/19 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:81(88%) 普通:4(4%) 悪い:7(8%)] / プロバイダ: 26724 ホスト:26908 ブラウザ: 5345
【良い点】
1、ストーリー
2、画質

【悪い点】
なし

【総合評価】
とりあえず何気なく見た作品。
良い

2012/02/04 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:56(51%) 普通:25(23%) 悪い:28(26%)] / プロバイダ: 17770 ホスト:17716 ブラウザ: 12789
放送当時は3話で見るのを止めたのですが、
最近OPをチラリと見たときになんだかちゃんと見たくなりました。

これからこのアニメを見ようか迷っている人はOPをまず見るといいと思います。
OPはどちらも好きです。
曲も気に入っています。
OPのアニメーションはこのアニメ本編そのもののイメージがよく現れているという印象が強いです。
「忙しさ」「ハラハラ」「作画きれい」「女の子かわいい」
こういったアニメが見たいなら是非見るといいです。

私は最終回を見終わってもう1回初めから見たいとは思わなかったのですが、
この「忙しさ」が心地よかったので続きがあるなら見たいとは思いました。

メインキャラの萌え要素を減らしてサブキャラの魅力を高めていれば他人に薦めたくなっていたと思います。
これだと萌えと人気声優で売ってるという印象が否定できないのが残念です。

評価は「とても良い」にしておきます。
最初は「良い」で投稿しましたが自分のアニメ視聴数が増えて相対的に評価が上がったので変更します。

[推薦数:1] 2012/01/27 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:144(75%) 普通:38(20%) 悪い:9(5%)] / プロバイダ: 23048 ホスト:23173 ブラウザ: 15835
子供に親の仕事を継ぐ義務はないけれど、でも継ぐ事が半ば当たり前の様になっている職業と云うのも世の中には数多く存在します。本作の舞台となった旅館業もおそらくその1つに数えられる職業ではないかと思います。
本作は、些か不本意な気持ちで、母の実家である旅館の喜粋荘に送り込まれた形となった緒花が、今迄の自分がやって来た事が全くと言っても過言ではない程通用しない世界に戸惑いながらも、次第に世の中の仕組みや人の気持ちに気付いて成長して行く物語です。

物語の主人公は総じて、おせっかいです。この要素が全くないと、物語が成立しなくなってしまいますし、多くの物語は「そう」である事をあまり悪くは描きません。
しかし、本作の場合はその部分に問題があると位置付けました。私個人は、この設定に物凄く魅力を感じました。
本人が良かれと思ってやった事が、時には相手にとって余計なお世話になると云う事をなかなか理解出来ない緒花は、最初は大いに憤慨します。特に、職種が違う民子のお株を奪う様な賄い飯を勝手に作ってしまった時は、「せっかく作ってあげたのに。」と言えば言う程、民子のプライドを傷付けてしまう事になる等とは思いもしなかったのです。
又、菜子の様な性格の子に、もっと自信を持ちなよっ!的助言をするのは逆効果である事も多いので、最初の頃の彼女の言動にはかなりハラハラさせられたものでした。

今迄個々が築いて来たテリトリーに、突然新参者(=緒花)が乱入して来て引っ掻き回すのですから、周囲の人間は堪ったものではありません。今の日本社会だと、「言いたい事をそのまま言葉にする事が正しい」と称されるのが学生時代で、「言いたい事をそのまま言葉にする事が必ずしも正しいとは言えない」と称されるのが社会人だと個人的には認識しています。
ですので、あからさまに嫌悪感を示す民子や、言いたい事も言えずおろおろする菜子と云った子供(=学生)と、手段は違えど諭す形を示すスイや徹、若いんだから仕方がないと擁護派の巴や豆じいと云った大人(=社会人)との役割がきちんとなされていた事は、大きな魅力となっていたと思います。
本作は、そんな様々な立場の違いによる、職業に対する意識の違いを上手に描いています。

所で、物語の最初の頃の緒花の目には、母・皐月は家事の一切を自分に押し付け、必ずしも綺麗とは言えない仕事っぷりでお金を稼ぎ、恋にだらしのない女と写っています。
幼い頃から、親の働いている姿が見えるけれど、自分達(=子供達の意)の事は絶えず後回しと云う空気の中で、おそらく自分はこの職業を継がなければならないのだろうなと思いながら育ち、それであってもそこから飛び出して違う世界で生きる決心をした母が、早くして夫を失い、女手一つで自分(=緒花)を育てて来た道は決して楽ではなかったであろう事に、彼女は少しも気付いてはいませんでした。
それが顕著に表れたのが、第11話と第12話です。
旅行雑誌に喜翆荘に対する辛口コメントを載せたのが他ならぬ母であった事を知った彼女は、出版社に乗り込み、母に猛然と抗議します。しかし鼻であしらわれ、会社前に座り込んで抗議するものの事態は一向に動きません。雨の中、「あんた、何で泣いてる・・・」「解ンない、解ンないよぉ!!」と声を上げて泣く彼女は、世の中には、例えそれが褒められた行動ではなかったとしても、そうしなければならない事情と云うモノがあり、そしてそれは子供の情熱云々でどうにか出来るものではないと云う事を漠然と肌で感じる事になります。

それでも、なりふり構わない汚ない仕事ぷりだとばかり思っていた母(又は娘)の仕事が、実はきちんとした目線を持つプロの仕事であった事は後に証明される事となり、固意地を張って来た母と子(=スイと皐月、及び皐月と緒花)がお互いの垣根をほんの少しだけ溶かした描写が何とも素晴らしく、前半の大きな見せ場となっています。

働いて、お金を戴くと云う事がどう云う事なのか・・・と少しだけ解って来ると、今迄見えていなかったモノが見えて来る様になり、それによって新たな喜びや葛藤が生まれて来ます。
後半は、雇われる側だけでなく、いずれ雇う側になるであろう人物にもスポットが当たり、
・ 成り行きで後を継ぐハメになった縁
・ 漠然といずれは継ぐ事になるのだろうとは思ってはいるが、取り敢えず今を楽しもうとする結名
・ 後継ぎである事にプライドを持ちながらも実力が伴わず苦悩する洋輔
と云った、緒花とは又少し立場の違う人物についても描かれました。特に結名の、自分の進むべき道の姿を何となく掴んだ気持ちになった時に見せた、迷いのなくなった眼差しは実にしっかりとしていたと思います。
緒花においては、他人の為に何かをすると云う点では、空廻り気味だった彼女なりの気遣いが、だんだんと的を得たモノになって来ます。
民子の性格は相変わらずではありましたけれど・・・それでも「後10年経ったら、もう少し物事を柔らかく見られる様になるのだろうな?」と思わせる変化が顕著に見られる様になった事も、前半とは又違った魅力を引き出す事に成功していたと思います。

ただそんな中、とても気になった描写が2つ程ありました。
1つは、厨房に立つ時の民子の髪型です。
何故耳の前の横髪を束ねずに長く垂らし、しかも後ろ髪を高い位置で束ねているのか・・・長い髪は高い位置で束ねれば当然うつむいた時に前に垂れますし、横髪も同様で、作業し難く不衛生であると共に、引火の危険すらあります。仲居である巴や菜子はきちんと束ねていたのに・・・料理人として自らを厳しく律していた彼女だったからこそ、何故このキャラクター絵の案が通ってしまったのかがとても不思議で、ちょっと配慮に欠けていたんじゃないかなと思ってしまいました。
私としては、彼女のやや難解な性格や宣伝等で一人歩きした感のある「ホビロン」と云った造語等よりも、こちらの方がよっぽど気になりました。「ホビロン」は彼女なりの精一杯の気遣いの結果、生まれた言葉ですから・・・寧ろ好印象ですらありました。

もう1つは、菜子の言葉遣いです。
丁寧ではあるのですけれど、お客と接する時の言葉遣いにちょっと難があった様に思います。お客に対し、「女将さん」「緒花ちゃん」と云った言い方を用いる事があり、喜翆荘の場合、そう云う部分での教育はあまり厳しくないのかな?と感じました。洋輔の言葉遣いがあまりにソツがなくてきちんとしていたからこそ、余計に引っ掛かりました。

2つ共、職業を題材として選んだ作品だったからこそ、是非気を配って戴きたかった所でした。

ですが、2クールでじっくりと描いて戴けた事は、題材の性質から考えても、とても恵まれていたと思います。
フィクションの物語だと、何度も同じ事を繰り返してなかなか成長が見られない事をあまり良く思われない事も多いですが、実際は仕事なんて大小の失敗の繰り返しで、そうこうしながら人っていつの間にか立派に(同時に、ズルくも鈍感にも)なって行くものですから、個人的には又やってるなとかいつまでも同じ事を・・・とは思わずに、寧ろ丁寧に描いて戴けてるなと思いました。社会人目線からだと、アルバイト学生がしたり顔で言う事に眉をひそめてしまう事も確かにありましたけれど、「あぁ、その発想は古い頭からは出ないなぁ。」と思う事も多かったですし、大人の社会人だからと言って、必ずしもしっかりしていた人ばかりでもありませんでしたから。
特に机上論ばかりを振り回していた崇子の、現場を知ってからの意識の変化等は、非常に上手く描かれていた様に感じられました。
但し、孝一だけは・・・放送期間が長かった事でずっとヘビの生殺し状態が続いてしまった事は何とも気の毒だったと思います。

可愛らしいキャラクター絵に加え、澄んだ空気や柔らかな日差しが無理なく感じられる素晴らしい背景、電車の本数の少ない地域に住んでいる学生の通学における時間の持て余し具合や慌て具合もリアルでしたし、ストーリーによって適宜変化を付けたエンディング選曲もセンスがありました。
物語としては一応の区切りも付きましたし、それでいて完結させ過ぎてもいないので、未だこれからの人生の方が長い主人公達の未来がどうなって行くのだろうと色々想像出来る所も素晴らしかったと思います。
先の予測が付かないオリジナル作品と云う特徴を存分に生かし、じっくりと丁寧に時間を掛けて、リアルな描写の中にフィクションの調子の良さも適度に盛り込んだ、実に魅力的な作品です。

2012/01/19 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:25(96%) 普通:0(0%) 悪い:1(4%)] / プロバイダ: 8661 ホスト:8578 ブラウザ: 8496
「空から降ってきた少女が丁稚奉公をするストーリー」…で良かったんんじゃなイカ?俺ならそうするでゲソ。

【良い点】
・喜翆荘の象徴。「四十万スイ」。これはよいバケモノ。
・岸田メル
・OPのアニメーション(曲に関してはあまり思い入れがない)
・聖地巡礼したくなる美術。「ぼんぼり祭り」行きたいよ。

「超展開」―「花咲くいろは」の評価を分ける、ある意味、試金石的な「第3話」―賛否両論分かれる「第3話」であるが
自分は、「そうだよ、これがアニメなんだよ!…たぶん」と、じゃっかん弱気になって喜んだクチである。

というのは、「空から少女が降ってくる」に代表される「ぶっとんだファンタジー」があってこそ「アニメ」は成り立つ、と自分は考えているからだ。

―朝ドラの真骨頂は「ヒロインを応援し、ヒロインとともに泣き、笑い、ヒロインの成長を喜ぶ」という視聴スタイルにある。
―ゆえに、朝ドラに必要不可欠なヒロイン像は、畢竟「応援したくなるヒロイン」「素直に成長が喜べるヒロイン」と相成る。

―しかし、これだけだと朝ドラと他の「ドラマ」をわけて考える必要はなくなる。
―ヒロインが特殊な状況下に置かれる。すなわち「ヒロインは丁稚奉公」―これこそが朝ドラを「朝ドラ」たらしめている所以、である。

であるからして極端な話、本作は単純に「空から降ってきた少女が丁稚奉公をする物語」で良かった。―「アニメ」なんだから。
そうすれば、第3話の超展開は超展開にならず、むしろ自然な展開となって、文句をいう人もいなかったはずだ。

―なーんて、自分勝手な妄想をしてしまうほどに、第1話のツカミ―「夜逃げー!」から「喜翆荘」に身を寄せるまで―の過程は、ファンタジーとして弱かった。
いや、じぶんにとっては「ファンタジー」ですらなかった。

それどころか第1話のツカミは「花咲くいろは」全体に影を落とす―まるでレントゲンに映る「ガン」―のような存在となって、作品全体の印象を悪くした。

【悪い点】

自分にとって「花咲くいろは」の欠点は、それ以外には無いといっていい。たとえあったとしても、それが霞んでしまう程に最悪な「ツカミ」―だったのだ。
(悪評高い「しね!」に関しては、それに対して「生きる!」と返すFUJIWARAのギャグを知っていたので笑って看過することができた―みんちたんちゅっちゅ)

【総合評価】

本来なら「最高」あるいは「とても良い」レベルになりえた作品であるが、前述した看過することのできない欠点により「良い」とさせていただくでゲソ。

2011/12/26 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:22(61%) 普通:0(0%) 悪い:14(39%)] / プロバイダ: 6098 ホスト:6052 ブラウザ: 4597
【良い点】
・主人公の緒花に好感が持てる
・作画はかなり綺麗
・OP、ED共に良曲

【悪い点】
・迷走気味のストーリー
・緒花に好感は持てるが、魅力がいまいち感じられない
・民子のキャラが不快

【総合評価】
まず良い点、主人公の緒花はどんなに辛い事があっても決して挫けず持ち前の明るさでそれを乗り越えていく健気さに好感が持てます。
作画はかなり綺麗で、背景を始め、しっかりと描き込まれている。
次にOPとED、いずれも作品の雰囲気と見事にマッチしている。
良い点と言えばこれ位ですね。
そして悪い点、ストーリーに纏まりがないです。
このアニメは旅館を舞台にした女子高生の青春と成長がテーマのはずなのですが、
変なところにギャグが入ったり、露骨過ぎるエロシーンが入ってきたりと、やたらとあざとさが目立ちました。
青春と成長がテーマのアニメなら、受け狙いの描写を入れず、スパっとテーマに専念していただきたかった。
次に緒花に好感が持てるが魅力を感じられないこと。
前述したとおり、緒花には健気さがあって好感が持てるが、他のキャラに影響を与えるほどの魅力があったかといえばそうではない。
白うにさんと仰ることが被るが、他のキャラは緒花を通じて心変わりしているわけではなく、それぞれ自分の考えで行動しているのだ。
要するに、緒花は居ても居なくても同じと言うことになってしまうだろう。
少しでも緒花を通じての成長物語が欲しかった。
そして民子のキャラ、
確かに彼女は根っからの悪人というわけではないのだが、やたら緒花に暴言を吐きまくるのがいただけない。
それだけでも嫌だが、彼女は仕事の立場上はぺーぺー並みなので、あれで緒花にあんな事を言うので、余計に不快だ。
「コイツ何様だよ」って何度も感じた。
このアニメは緒花の影響力の無さと民子の性格の悪さが主な問題点ですね。
やはり作品にはストーリーだけでなくキャラの良さも重要点なんだなとこのアニメを見て痛感しました。
まぁストーリーもグダグダっぽくてあんまり良印象ではないのだが。
しかし作画と音楽は申し分ないほどの出来なのと、私的には「二度と見れたもんじゃない」って程の不快感は感じなかったので、評価は「悪い」に止めておく。

2011/12/20 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:34(68%) 普通:10(20%) 悪い:6(12%)] / プロバイダ: 1485 ホスト:1161 ブラウザ: 4786
特に難点は無かったか。
ストーリー、キャラデザ、OP・EDその他高いクオリティ。
萌えられて、泣けて。
納得の最終話。
特に1クールED曲のHAZYが大好きだった。
ただ、岡田脚本にありがちな終盤のギクシャク感が無いわけではなかったか。

2011/11/22 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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タイトルと旅館ものというネタが朝とか昼ドラみたい。意外と期待作が多かった今季の中でもPVで雰囲気、作画、音楽が一番良かったしほのぼの系名作臭も感じたので、かなり期待した。ただ、ある程度はやり尽くされた感のある典型的な朝とか昼ドラと同じような内容になってしまっていたとは思うが、このドラマさながらのストーリーが、逆に新鮮で良い感じがした。
評価できる点としては画がマジで綺麗、風景をうまく霞ませたりところどころ映像の中の動きへのこだわりも感じられる。
2クールでメインキャラクターの背景を描き尽くしたと思うが、都会っ子母子家庭で祖母の旅館を手伝うという設定と、板前修行をしている女子高生などそれぞれ結構面白い設定であって良かった。
締めも上手くまとめてあったし
出来としては、良いで。

2011/11/21 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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残り2話くらいで積んでます。
作画のクオリティ高いし、キャラもかわいい。
旅館の修行って話でした。
原作は少女漫画なのかな。そんな作品ですね。

[推薦数:1] 2011/11/20 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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【総合評価】

絵はキレイ。
ストーリーは朝ドラっぽいけど悪くない。あまりにも入口からいかにも狙いすぎて強引過ぎて良いとは言えないけど…
キャラはちゃんとしているし声もわるくない。だけどまず萌えありきなんだろうなという印象を持つ配役だった。

パーツで見るとそれぞれの部分では実はよくできてはいる。
しかし何故かアニメーションとして組み合わせるとお互いがどういうわけか喧嘩してしまっている。

作画は確かにきれいだったと思います。
しかし「きれいならそれで許されるんだろう」という魂胆がみえみえでただひたすらきれいな絵だけを追求した。
その事によって何ともきれいですねとしか言いようがなく、画面での集中と拡散が足りなくなった。
要するに絵にパワーを感じなくて結局ただ漠然とした絵で終わってしまったのだ。

確かにポスター用なら一枚絵なのでそれでもよかったのだが、アニメだと集中や拡散などメリハリをつけないとアニメでやる意味がない。
しかもそのきれいも現実風景のトレースをいかに忠実にやるかに注力してたため何の個性も遊び心もなく、
漠然とキレイだね似てるねという画面が続いてた…という何ともインパクトのない残念な絵だなぁという印象で終わった。

そして話の違和感は第一話からはっきり出ていて、原作としては何やら旅館ではリアリティ重視したいんだろう。
しかし一話での理不尽だけがまかり通っている展開や親祖母やその他キャラの緒花に対する行動が全くリアリティとかけ離れている。
親の夜逃げで捨てられた子に仕事の厳しさを教えるとか、親に捨てられた孫に祖母がする仕打ちじゃないよね。
そもそも捨てること自体がおかしな話だがとある目的の為なら何でもアリなんだろう。そこに何のリアリティがあったのか…

入口がおかしいのにその上で仕事の大変さがどうとか…そもそもが無理やりだから主人公の思考に肩入れするようになるのがこのケースは普通だと思う。
がしかしそうではなかった。実は旅館ものをやる設定の為「だけのため」に何故かそっちの感覚の方が間違っているかのようだった。
なので捨てられた主人公がとても悪い事しているかのような表現になっていて正直驚いた。

それに一話EDの涙はもっと理不尽に打ちのめされた悔し涙のはず…なのに何だよ、「涙のあ・め・が(以下略」とかノータリンな音楽と歌は。
TVの前でズッコケましたよ。本当にP.A.WORKSは音楽には無関心なんだなって…もっと雰囲気に合う曲にアレンジとか気を使えって思いましたよ。

そしてはっきり言って「死ね」連呼するような奴と仲間とか普通の世界ではありえない。
(個人的に大嫌いな言葉なので絶対に自分は謝られても無理)
でもそれをやっちゃた上に「他からの干渉を受けたからやりますよ」的な臭いを漂わせたうえでやろうとしてる。
嫌がらせに対するささやかな抵抗みたいなノリでやるものではないと思いますが。

そういうのが積み重なっていった環境があった…だからあれだけ話と無関係に狙いすぎた萌えショットもやたら増えるし、
キャラの性格やその置かれてる状況などを無視して強引に話を進めてしまったりする。
そして設定も働いている身でありながら学校に通い何故か仕事に穴が開く修学旅行に…矛盾してますよね。
本当にやりたいのものが何なのか…いろんなもののごった煮状態に成り下がってしまっている。

何か旅館ものをやるために無理して作った設定ですよって言ってるようでおかしな話だなと思ってしまった。
リアリティ…どこ逝ったんでしょ?

それで気づかされたのだけれどきれいな絵を見せたいだけというのと、
キャラメインでやりたいというのと、
お仕事物語でやりたいというのとかと、
それぞれが思う作品の方向性に乖離があったのだろうなと。
「一体感のなさ」はここからきてるのかもしれません。

例えば話のためにキャラは単なる道具としている脚本と、キャラ萌え優先で話は二の次でキャラ商売でいきたいキャラ案チーム、
きれいにする事だけにしか興味を持っていない背景作画チーム。
普通に考えてもぶつかり合うに決まっている。

だが軸となる「いろはで何をみせたいか」の意思統一があればそこをよりどころにできてまとまる事ができる。
そのためにあった軸がはたしてなんだったのか?

はっきり言って無かったですよね。
それに追い打ちをかけるようにキャラ設定でできる事とそうでない事and仕事物語でできる事とそうでない事の両方を混ぜてしまった。

だから原作・作画・脚本・キャラにおいて最もその分野が得意としている武器としているものの表現がかみ合っていなかった。
各陣容の武器があちらを立てればこちらが立たずという矛盾関係になっていた。

絵は抒情的…雰囲気を楽しむ…そういう作品向け。だから絵画チック最優先。
だけれどそれが主役になる事は最後までなかった。「石川の景色のよさをアピールする作品ではない」ということでしょう。

脚本家の得意分野は「人の内面の負の感情を描くのが上手い(と思っている)」複雑な正と負の感情を人間関係絡めて話にする事こそに本領を発揮する。
この場合だと旅館の人間関係のいざこざとか気の合う合わないで起きるであろう事をリアルに生々しく描くのが得意そうに思いました。
出ていないわけではなかったですがあまりそういったものが前面に押し出せる作品でもなかった。
リアルに鬱になる現場にいる人が多い世の中でアニメでも似たようなのされてもね…という事でその辺を薄めざるを得なかったのかなと。
そんな事情だったのかは知らないが脚本家さんがとても窮屈に感じてる感じがあちこちからにじみ出ていました。

恋愛や鬱もの関係では意外と手や品を変えてはいるがそこへのリアルな生々しさはよく出てくる人で驚いたことがありました。
もしそれが無かったら封印してたのかわからないが…そこに制約や我慢があって窮屈していたような気がする。

キャラ設定は意外と萌えを抑え気味にして(そういう注文受けていそうで既に制約付いていた)いますが、
それぞれ個性的なのが揃っていてその個性を料理しようと思えばいくらでもしようがあった。
それくらいのキャラは揃っていたと思う。

しかし…それを上手く料理しようとする気概が原作&脚本&構成から感じられる事はなかった。

だから各部署はやりたい事をやるしかなくて、原作&監督はそれらをまとめきれず微妙にずれていた感じがどうしてもしてしまった。
コミカル要素を入れたりとかやりようによってはダメキャラも輝くし死ね死ねちゃんも使い方ひとつでましなキャラになれたのにな…
というよりそのためだったらあの第一話の筋は通せるし、そこからいくらでも主人公は変化させていけていたのでは?と思いました。
しかし…それは脚本家の得意分野ではないんだよね…生々しいリアル派だからコミカルにキャラを動かすのはあの脚本家さんの武器じゃないと思う…
だからキャラの萌え要素は控えめでも、それを前面に押し出してもらえなかった窮屈さがあちこちからにじみ出ていました。

最初から感じた違和感…その正体がやっとわかりました。担当の得意分野がかみ合っていなかったんだ。
そう…「この作品で何をやりたいか」に対して、いろんな部署にいろんなものがあり過ぎてメインがわからないんだよ。
だから仕事の事やそれへのこだわりとか親子関係とか遠距離恋愛とかいろいろテーマは入っていたのが、何か中途半端にしか見えなかったんだ。
当たり前だ…それがテーマだと思わせる演出ではないし、脚本にもなっていないし、魅せる作画にもなっていないからだ。

リアリティなんて一話から崩れていたんだから、後になってこだわった(しかも中途半端)ところで後の祭り。
だからそれぞれが武器を使いきれず何かまとまらない…この作品のウリは?と言われると返答に困る。

いろんなものがごった煮状態になっていて、どれを推せばいいか混乱してしまった。

でも今回も今までのように俺たちP.Aなら過去の実績上作画や脚本とキャラ設定かみ合わせられる…そう勘違いしてしまった。
しかしその肝心の原作P.Aはttや他作品のようなブームを目指してまず聖地巡礼ありきでとりあえずそちらを最優先していた。
放送前に声優呼んでイベントやるくらいだから、その事実に対してそうとられてもおかしくはない。
原作がそっちがやりたかったから…だとそれまでという事になっちゃうのかな。

そして結局はこの物語は『高校生緒花ちゃんの期間限定お仕事体験記』ですかね。
で本当にそれだけで終わってしまった。
結局みんなとは別行動になって主人公は一度は捨てられた母親と東京帰っちゃうんだから。
何が変わった? 感情のしこりは残るがさして何も変わっちゃいないでしょ。

しかも祖母の旅館営業終了してしまってるんだからある意味後味悪い感じがしてしまった。

建物は残るようにして2期期待っていう風に持っていきたかったのでしょうけど建物って用途通りに使わないと痛むの早いんで、
「いつか…」って時にはそのままではほぼ残らないのでそこにも「目指していたリアリティ」の「なさ」を感じました。
リアリティ追求していたのではないのでしょうかね…という制作陣に疑問を持った。

この作品を「P.A.WORKS10周年記念アニメーション作品」としてするには研究者からもう一歩脱皮した姿を見せるべきだった。

多分この会社は過去の制作会社のやり方を研究して、その上をと目指そうと「プライド」持ってやってたと思う。
しかし他制作の研究は「過去を向いている」ことだから実のところは研究対象の「いいところだけ後追い」してそれに固執してしまっている。
しかし何故かそこが「いいところ」に成り得たのか…そこが疎かでそこが無い中でプライドを追い求めた。

だから肝心の自分たちの武器はそんなにないというのがP.A.WORKSだとこの作品で知らしめてしまった。

そしてP.A.WORKSは「この作品に対して愛はあるのか」という疑問に対して「ない」と言ってしまいたくなった。

何故ならこの作品でやったことは「自分たちの意地」とか「つまらないプライド」を「優先」したから「作品のため」に「同じ方向を向かなかった」から。
単なる仕事だ、作業だ、業務だで自分のとこが満足できればそれでいいやり方ではこんなのに作品に愛を感じるわけないじゃん。
それがないから全てが「作業的」に見えて「各部署で『は』いい素材ができても『それぞれのプライド』が邪魔して結局はバラけちゃった」
なのではないんじゃないのか?

そう思うと非常に納得のいく作品になっていたなと思いました。

だからなのか「一番何をこの作品で表現したかったのか?」その答えはこの作品からは感じませんでした。

「地域振興」? でも東京行ったり最後は戻ったし。「仕事」?「恋愛」?「人間模様」?「親子関係」?
それぞれにあれこれとテーマは入ってはいますし一番の武器は封じられてる中では良いとは言えない。
だが悪くもないんだよ…数話かけるだけで完結するショートドラマのばら売り程度なら。

しかし2クールアニメ全体として考えた場合「この作品のテーマは何だったか?」はやっぱり重要になる。
それだけの「時間」があるわけだから。

それでどうだったのだろうかと…なると…いろいろやってる割にココが微妙なんだよな。
何故かただの「緒花ちゃんの期間限定お仕事体験」くらいしか残らないという不思議なことに。

そうじゃないと言いたくなるほどにいろいろテーマや人間関係などは入っていたとは思うのだが、
それ以前にそれらの中で「この作品が一番アピールしたくてやりたかったこと」が伝わってこなかった。
まるで枝葉はたくさんついてはいるが幹がしっかりしていないからフラフラになってる樹のようだ。

話の中に一本でかい幹が欲しかった。
一番やりたかったテーマは何だったのか?
そこの謎だけがどうしてもわからなかったです。

その原因は各分野でのやりたい事とやれる事の乖離があまりにも激しくて、最も得意とする武器を各部署が使いこなせず、
また原作や監督がそれらの武器を活かせるようにする技量がなくやりたい事だけ考えた結果それぞれが窮屈にバラバラになってしまっていた。
何かもったいない事してると思いますよ。一番の武器でもないのにあれこれやって結果届かないって…

何ともいいづらいがあえて言わせていただきます。
正直なところここは結局は「ABでもやらかした同じミス」やって「同じ躓き方」してます。
あの時最高の学習素材はこんなにそばにあったのに「何かを勘違い」したのか「何かのプライド」が邪魔したのか、
あちこちで「成功成功」と言いふらしていた人たちがいた。確かに売上的には失敗ではなかったのだが…

それに妨害されたという面はあったのかもしれない。だがどんな作品にもよかった事と改善すべきところがあるんだから、ちゃんとプライドまみれの意固地にならず総括してその上でこの作品に活かしてほしかったです。
そういったことをしなかったという経験がこの作品に引き継がれてこの仕上がりになっていったのだろう。

だからP.A.WORKSは「作品に対しての愛」が感じられず「ただ与えられた作業の処理」をしてるだけにしか見えなかった。
誰もスタッフは「花咲くいろは」を愛していなかったんだな。ただ○○作品に勝ったとか言われたかったんだな。

P.A.WORKSにとって「花咲くいろは」そんなくだらないものでしかないのかなって思ったら何か悔しかった。
作画オワタな作品でも最後の意地として感じる時はあるのに何で作画がちゃんとやれるところがやらないのか。
やればできるはずなのにやろうとしないと感じさせるスタンスは正直嫌いです。

アニメを楽しそうに作ってはいないよね…そらそれだけではなにもできないし、制作の過程では辛い事だらけだろうけど、
そういうのってやっぱり作品からにじみ出るのかなって感じさせられました。

「作品に対しての愛」を感じなかったのかなと思うといろいろと納得してしまった。
もっと「花咲くいろは」を愛してあげてください。好きになってください。
そうすれば何を一番アピールしたらいいのか…答えは出ていたかもしれません。
しかし…今となってはもう遅すぎた…

なので残念でならない作品でした。P.A.WORKSじゃない「花咲くいろは」が見たくなりましたよ。

やり方ひとつで大化けしていた可能性も感じていましたから余計にそう思ってしまいました。
でもさ…やればできたはずの事もたくさんあったと思います、でもやりたくないからしなかった。

そのやり方に捧げる言葉はやっぱり「ホビロン」ですかね…そうかあの言葉はこれを言っていたのか…
[共感]
2012/01/20 「入口がおかしい」「リアリティなんて一話から崩れていた」←作品を迷走させる原因となった、まさに元凶そのもの、だったなあと思います。 by またおまえか

2011/11/15 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:105(66%) 普通:19(12%) 悪い:35(22%)] / プロバイダ: 16079 ホスト:15997 ブラウザ: 4596
【良い点】
・作画が本当に綺麗。風景のレベルの高さには驚いた
キャラデザも良い
・1話は良い出だしに見えたのだが
【悪い点】
・主人公緒花の性格が不愉快に見えて来る
行動的を越えて作中でも言われている空気が読めない性格なので
・「死ね」、「死ね」煩い民子が嫌。「死ね」という単語が絶対的に嫌だが、
自分は叱られてばかりの半人前なのに人にそういうこと言うのも耐えられない
ギャグのつもりならどうにかして欲しい
・エロ小説作家登場など露骨にエロ方面狙った描写
・恋愛に偏り過ぎな脚本。無駄にドロドロし出すのも嫌だった
【総合評価】
途中で視聴打ち切った作品。出だしは旅館を題材にした青春成長物語が始まるのかなと期待したのだが、
恋愛に偏ってドロドロ色入って、キャラの不愉快さが目立って、エロも狙ってるようなのが増えたので
期待と違ったなという感じ。別に旅館が舞台である必要は全くなかった。評価は作画の素晴らしさを考慮
しても「悪い」で

2011/11/13 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:12(52%) 普通:0(0%) 悪い:11(48%)] / プロバイダ: 46129 ホスト:46234 ブラウザ: 5345
私、輝きたいんです! 緒花は輝いていました。

東京にはドラマがないと思っていた緒花。ただ一つだけ好きな瞬間があって、それは外灯が点る時間帯でした。
「灯り、ポツポツって私の行く先を照らしてくれてる。未来まで続いてたらいい。
そして、今の自分じゃないもっと素敵な自分にたどり着けたらいい」
この思いが、最後まで、ずっと繋がっていきます。

物語で一番重要なイベントは、ぼんぼり祭りです。
ぼんぼり祭りは、神様が進むべき道を迷子にならないように、ぼんぼりで照らす祭り。
道を照らしてくれたお礼に神様が望み札に書かれた願いを、本当に頑張った人の願いだけ叶えてくれるといいます。
最終話、緒花はたくさんのぼんぼりの中を駆け抜けていきます。たくさんの願いに照らされながら、道を走ります。
進路を決めたくなかった緒花が、喜翠荘にきて、色々なことを経験して、見つけることができた夢。
いろんな人のぼんぼりが照らしてくれたから見つかった進むべき道。
みんながぼんぼっているから、みんなが見ていてくれるから、これからもこの道を全力で走っていける。
緒花が夢に向かって走っていく姿は、爽やかで、輝いていて、眩しくて、胸を打たれました。

「ドラマを作るのは一人ひとりの気持ち」
これが花咲くいろはの主張だったと思います。
東京にはドラマがないと言っていた緒花がこのように考えを変えたのは、大きな変化でした。
18話。家の外の世界が息苦しいと感じ、変わりたいと思っていた菜子は、スイにお客に細かな心配りができる仲居だと言われ、
今ならどこでも泳げそうな気持ちになります。変わったのは気持ちです。
22話。民子は徹が緒花ばかりを見ていることに嫉妬して、緒花に八つ当たりしますが、
徹に「お前はハラハラするよ…見てて」と言われ、見ていてくれたことを知り、片思いを続けることにします。これも気持ちの変化です。
心の持ちようで、世界はいくらでも変えていける。ドラマを作ることができる。力強いメッセージです。

修学旅行先の旅館でも仕事を手伝ってしまう、まっすぐな緒花が好きです。
大嫌いなほうれん草をちゃんと味見して、おいしいお弁当を作ってくれた優しい民子が好きです。
目を覚ましたときに人の声がしないと寂しいからとテレビをつけてくれたお茶目な菜子が好きです。

作画も美しかった。背景もキャラクターも本当に綺麗でした。
写真のような背景でもキャラクターが浮かず、うまく調和していて、色彩も鮮やかでした。
岸田メルさんが原案の作品は幾つかありましたが、
ここまでメル絵らしさを残してアニメ化してくれた作品は今までありませんでした。
喜翠荘のモデルとなった白雲楼ホテルは、残念ながら解体されてしまい、今はありません。
そのホテルをアニメの中で、歴史ある建物として保管してくれたことは、夢のある出来事に思えました。

nano.RIPEの音楽も作品にぴったりでした。
2クール目のOP『面影ワープ』と、8話と最終話EDで流れた『夢路』が好きです。

全話振り返って一番印象に残ったのは、緒花が必死で走っている姿でした。
2011年で一番好きな作品になりそうです。

評価は「最高」

[推薦数:1] 2011/11/11 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:84(39%) 普通:63(29%) 悪い:68(32%)] / プロバイダ: 19847 ホスト:19718 ブラウザ: 7726(携帯)
母親の夜逃げのせいで長らく縁遠くなっていた祖母がいる旅館「喜翠荘」で働くことになった主人公緒花の奮闘と青春を描いた作品です。

良かった点は背景描写です。綺麗です。

前半にあった短編いくつか、特に緒花が風邪をひく回が良かったと思います。

親子三代の交流、わだかまりの氷解なども見ていてほっこりさせられるシーンもあり、この辺の描写はかなり良かったです。

悪かった点は…まず、作品全体を見て物語の「核」が見えませんでした。
キャラクターがふらふらしていたわけではなく、ストーリーがふらふらしているように感じました。

それに、多かれ少なかれストーリーで話を作っていくならキャラクターが成長、または変化していく過程も描いていかなければいけないと思います。
この作品の主人公は、かなり前向きで、自分が成長する、というより、周りを成長させるタイプの人間だったように思いますが、それがあまりありませんでした。

キャラクターがそれぞれ自分勝手に動いていて、緒花に影響されてこうした、という場面はあまり多くはなかったです。じゃあ、主人公は?みたいな。
物語の大まかな筋だけ見ていくと、主人公の存在意義があまり見当たりません。

それでも前半はわりとよかったんですが、ストーリーが主体になった後半に、それも特に終盤なんかは顕著に感じられます。

最終回自体は良かったのですが、あれなら祖母を主人公にして、喜翠荘の立ち上げから終わりまでを描いた方がよっぽど良かったんじゃないか、と思えてしまうくらいです。

評価は「悪い」です。
面白くなくはないのですが、どうしても残念に思えるところが目につきやすい作品だったと思います。
[共感]
2011/12/26 仰る通り、青春と成長をテーマとした作品の割に、主人公の緒花の影響力がほとんど無かったのが痛手ですね。 by すわろう

2011/11/03 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:31(69%) 普通:6(13%) 悪い:8(18%)] / プロバイダ: 10943 ホスト:10753 ブラウザ: 6402
「いろは」って何を指すんだろうと思っていましたが、
緒花という「花」を咲かせるためのHOW TO、手ほどきの意味の「いろは」だったんですね。
作品の中でそれが上手く描けていたのかどうか、といったところです。

お仕事アニメとして登場人物の構図は、学ぶ主人公のグループとそれを掌の上で遊ばせる先輩・経営者のグループということになりなすが、
指導する側であっても毎日は常に学ぶことの連続である、ということをうかがわせる作品でした。
未熟な緒花や番頭は勿論のこと、緒花の母や女将でさえも確固とした信念を持っていながら、それを押し通す一辺倒ではなく、
一途にぶつかってくる緒花の姿に、最後には軌道修正をほどこす懐の深さも持ち合わせています。
まあこのふたり、けっこう小さな意地を張っていた面があったこともあとで判りますが、それも魅力でした。

そんな姿をよく描いていたのが13話でした。
僕はこのお話で、女将は母娘の関係を脇に置いてもてなしのプロとして、
客として挑戦してくる皐月に対してどう振舞いきるのかと思って観ていましたが、
いつしかそういうトゲトゲしい空気もほぐれて互いを認め合い、母娘の関係に戻っていった様を描いたものだったことに感銘を受けました。
旅館の客室という特殊な空間が、一つの部屋の中に女三代を集結させることを可能にして、
仕事をこえて母娘、祖母と孫の関係にぐだぐだと戻る様子を描くことができたのは、旅館を舞台にしたことの最大の効果だったと思います。
またその前の、緒花と女将が皐月のもてなし方を相談するうちに、お互いが孫と祖母であることに気付くところなどもそうですが、
これらのエピソードには職業倫理という理屈をこえた深さがあり、
仕事人間で鳴らしている人もこれを見て、自らの来し方に思いをめぐらすのではないかと思いました。

表現方法は違っていても仕事を全てに優先させる気風が受け継がれた母娘三代、そういう人生を受け入れる覚悟を決める段階の緒花と、
まさに突っ走ってる最中の皐月、人生を振りかえる時期に来て本音が垣間見えた女将との対比も、しみじみと心に来るものがあって、
この13話はお仕事アニメと家族の物語が見事にクロスした、まさに白眉のエピソードでこの作品の最大の収穫でした。

このように最高の折り返しを見せたこの作品ですが、2クール目に入ってからはこのピークを超えることは出来なかったように思います。
ここから緒花が仕事によって輝きを放つ姿を描く段階に入ったと思うんですが、それが充分に出来ていたかどうか、
忙しく立ち働く緒花の姿は、孝一の目にはさぞかし眩しく映ったことだろうとは思いますが。
この作品は「仕事」「家族」「恋愛」の各物語要素に、コメディというよりもマンガチックと言ったほうがいいようなエピソードと演出が、
当初から馴染んでいなくて、それが最後まで解消されることがありませんでした。
そのため緒花の仕事に向かう描写も、宿泊先の旅館の手伝いをしたりといった現実味の薄いエピソードに傾き気味で、
観客に訴える力をいまひとつ発揮できていないように思われました。

アニメとしての見た目の派手さを必要以上に求めている感じがよく目に付いて、
その姿勢をどうも「お仕事アニメ」と馴染ませ切ることが出来なかったようでした。
むしろこの作品は、あえて仕事本来の地味さや地道さを素直に描くことが出来たはずだったんじゃないかと思います。

それで評価ですが、これから観る人の期待値をあまり上げても、と思うので「良い」にとどめます。
緒花と家族の物語は満足度が高いのですが、恋愛のようなそれ以外の部分は消化不良気味のことも多かったです。
孝ちゃんも最後は緒花の引き立て役のような存在になってしまいましたし、
民子が最後まで愛嬌が出なかったのも、小見川さんのキャスティングを活かしきれていなくて残念でした。

2011/11/03 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:31(61%) 普通:14(27%) 悪い:6(12%)] / プロバイダ: 24654 ホスト:24816 ブラウザ: 6403
誰しも思春期には、ドラマチックな人生の転換というのを時々夢想(妄想)することがありますよね。たとえば、ある日突然過去街角で少女とぶつかったことから事件に巻き込まれたとか。そんな夢想の中に、ある日突然家庭の事情で田舎の祖父母の家に行けといわれ、家族や今までの友人と別れて向かった先でどんな出会いが待っているのかと期待と不安に思考を巡らすものが含まれているものと思います。

この作品は、自由奔放な母と二人の母子家庭で育った緒花がある日突然祖母の元にいくというところから始まります。まさしくドラマチックなスタートから始まりました。ところが、会ったこともない祖母は小さな旅館の経営者だったけど、孫を特別扱いするどころか、働かざるもの食うべからずと厳しく接して来て、和気藹々とやっていける雰囲気ではありませんでした。

主人公緒花は空気が読めないキャラと放送中散々言われてきましたけど、空気が読めていたなら多分鬱ストーリーになっていたと思います。そんなことを一切気にしないポジティブな性格で周りを引っ掻き回すからこそ、いつの間にかまるで喜翠荘劇場をみているかのように喜翠荘の人々に惹かれていく内容でした。特にスイは厳しいけど正論であったからこの喜翠荘劇場に安心感が生まれていました。

このアニメにはシリアスあり、笑いあり、男をめぐる女の嫉妬あり、サービスシーンありといろいろな方面に手を出しており、決して感動だけを狙っていませんが、それでも作品評価を落とすようなものではなかったと思います。次郎丸太郎や巴さんは話が堅くならないようにする効果が確実にありました。一点だけ問題があるとすれば、学校関係は正直いらなかったのではないかなと。おそらく学園祭のオムライスをやりたかったから、そのためにとってつけたように話を膨らませた感がありました。

さて、放送中、朝ドラ、昼ドラのような作品と言われてきました。サービスシーンをいれたから夜アニメなのですが、たぶん内容は昼ドラの類です。子供の頃、夏休みに見た、温泉旅館を舞台にした昼ドラのようでした。本作品は次から次へと難題が従業員間で発生する経営ものアニメですが、こうしたドラマ的要素を兼ね備えていたからこそ、飽きずに見続けていくことができました。その分女性視聴者視点の脚本ぽいところもあり、ストレスが溜まるところもありましたが。

いずれにせよ、昼ドラ要素があるという深夜アニメの中ではかなり異質な内容でしたが、笑いやシリアスありの緩急にとんだストーリー、綺麗な映像、口ずさみたくなる欲で来たOP、ED、声優陣の熱演などなどクオリティの高い作品でした。
アニメで感動するってそんなにないのですが、最終回はどうにも目頭が熱くなるものがありました。この作品の主人公は緒花でしたが、数十年にもわたる喜怒哀楽の歴史を刻んだ喜翠荘の物語の主人公は四十万スイでした。そして、空気が読めないけど前向きな緒花という登場人物がその歴史の最後に現れたからこそ、喜翠荘の物語は美しく幕を閉じることが出来ました。
若い主人公たちの青春物語と、人に歴史ありというもうひとつの物語が上手くかみ合った良作だと思います。

[推薦数:4] 2011/10/26 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:12(60%) 普通:3(15%) 悪い:5(25%)] / プロバイダ: 52248 ホスト:52180 ブラウザ: 4856
【良い点】
・ハイクオリティな作画
・オリジナル作品ということ(オリジナルを作ろうという姿勢にはかなり好感が持てます)

【悪い点】
・脚本全体

【総合評価】
P.A.WORKSの記念作品ということで、同製作会社の最大の持ち味と言える美麗な作画は本作でも見事に発揮されていたと思います。温泉街の独特な風情や祭の風景は大変魅力的でしたし、岸田メル氏の可愛らしいキャラデザインも相まって画面だけで興味を引かせるアニメだったと思います。
ただ、それ以外の部分、とりわけお話の内容そのものはとても褒められたものではありません。
特に自分が感じたのは、キャラクターの作りがあまりに適当だということ。あくまで個人的な印象ですが、脚本を担当している岡田麿里さんは「視聴者のネットにおける反応」ばかりを考えて奇をてらい、内実に関してはおざなりになることがしばしばだと感じています。本作ではキャラクターを見渡せばそれがありありと見て取れて、例えば緒花の性格や民子の心理面に関しても、上っ面だけ描いて視聴者の関心を誘いはしているが、その中身に関して視聴者に訴えるものに欠けていますし、「死ね」「ホビロン」「ぼんぼる」と言った寒い口癖もあくまで関心を誘うツールにすぎず、面白味も無ければ話に活かされてもいない。更に酷いのはサブキャラたちの存在そのもので、戸松さんが演じていた同級生やアダルト小説家、エニシングとその嫁あたりは完全に上っ面のキャラ付けだけの出オチキャラに過ぎず、話には全くもって不要。後半では脚本を書く側も彼らを持て余していたのが明らかで、だったらそんな薄っぺらいキャラを用意するなよと言いたくなりました。
お話で見ても、明らかに視聴者の関心を集めることばかりを狙いすぎていて、特に物語には関係なくキャラの造形を深くするわけでもないサービスシーン、サービス回に時間を割いたり、酷い時にはそれまで築いてきたキャラを、関心を誘うためだけにぶっ壊すなどの愚行に走ったりなど、「これを書いた人間は果たしてプロなのか?」と感じずにはいられないものばかりで呆れます。
結果として、「温泉旅館モノ」「青春モノ」「少女の成長物語」のどれにしても中途半端な駄作に成り下がったと思います。長い話を作るうえではまず「何を描くのか」をきちんと定めて、そこからそれに沿って細かい彫りを作るべきなのに(原作との兼ね合いにとらわれず自由に作れるオリジナルなら尚更です)、「ああすればウケる」「こうすればウケる」と余計なところばかりに気を回し、大局を見失っていた残念な作品だと感じました。
岡田麿里さんはここ最近で最も活躍する売れっ子作家さんですが、彼女の書く作品の多くに対して、「視聴者の気を引くことばかり考えて結果的に作品をぶち壊す要素を好き勝手に入れるくらいなら、もっと話の全体をまとめあげることに力を入れてください」と言いたくなりますね。 岡田さん特有の個性をいい方向へ促し、かつ、話の全体を見通して製作の舵を切ることのできるブレーンがいない限り(もしくはきちんとした原作が存在しない限り)、岡田さんの脚本作品が時代に残る名作となることはないんだろうなとこのアニメを観て確信しました。

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「はじめの2、3話ぐらいは、一昔前にやっていたような主人公が理不尽な扱いを受けて苦労してだんだんと認めら...」 by コタツ


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