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| 注意: これはアニメ版。その他メディアのページ: ゲーム:攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX -狩人の領域- / 漫画:攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX / 文学:攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 関連作品 |
| アニメ総合点=平均点x評価数 | 41位/3,702作品中(総合295/偏差値88.37) | 40位<= =>42位 |
| アニメ平均点(評価10個以上限) | 96位/2,044作品中(平均2.01=とても良い/147評価) | 95位<= =>97位 |
| 2002年アニメ総合点 | 3位/138作品中 | 2位<= =>4位 |
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| 作品紹介(あらすじ)原作漫画や映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』とは登場人物や時代背景、舞台設定などを同じくしているが、シナリオが異なる第三の攻殻機動隊である。 原作や映画版では「人形遣い」を中心に話が進行するが、本作品では「もし草薙素子が人形遣いと出会わず、公安9課に残っていたら」という前提に立ったパラレルワールドでの物語が展開される。一連のS.A.C.シリーズにおけるストーリーは完全オリジナルだが、原作や劇場版に対するオマージュが随所に見られる。また「電脳化・義体化社会における人間の定義」という原作のテーマよりも、近未来を舞台に現代社会にも通じる社会問題を主題としている。 本作品では公安9課自体が主人公といえる観点でストーリーが進んでいく。そのため、劇場版では顔さえ見られなかった課員の活躍も見ることができる。 本作品は全26話で、基本的に1話完結方式だが、「笑い男事件」と呼ばれる劇場型犯罪を中心にした話があり、一話完結の話を『a stand alone episode』、「笑い男事件」関連の話を『complex episodes』と分け、その話がどちらに分けられるのかは各話のサブタイトル画面の背景色で判別できるようになっている(1話完結は緑、笑い男関連は青という具合)。 本作は結果として士郎版とも押井版とも違うテイストを獲得するに至ったが、概ね好評を得て、以降シリーズ化されている。2004年には第2シリーズ『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』が製作、2006年にはシリーズ第3弾『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』が製作された。 2005年には「笑い男事件」を描いたエピソードを160分にまとめた『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man』が製作され、DVDでリリースされた。 ※ このあらすじ部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 攻殻機動隊関連アニメリンク一覧:攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX、攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man、攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG、攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society、GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊2.0、GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊、イノセンス 全26話 放映局:アニマックス 放映局(地上波):日本テレビ 福岡放送 中京テレビ 長崎国際テレビ 読売テレビ ミヤギテレビ 福島中央テレビ ※地上波は未放映話あり ■スタッフ 原作・協力:士郎正宗 企画:石川光久 渡辺繁 監督・シリーズ構成:神山健治 プロデューサー:松家雄一郎 杉田敦 キャラクターデザイン:下村一 メカニカルデザイン:寺岡賢司 常木志伸 美術設定:加藤浩 美術監督:竹田悠介 背景:スタジオ美峰 色彩設定:片山由美子 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 日本 開始日:2002/10/01(火) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 画像集サイト 1. M.D. Geist's Ghost In The Shell Image Gallery | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
オープニング動画 (2個)
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エンディング動画 (2個)
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| 最終変更日:2010/03/13 / 最終変更者:kunku / その他更新者: 管理人さん / SS / TCC / カトル / 提案者:barnirun (更新履歴) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 2012/05/06 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by cipherxx (表示スキップ) 評価履歴[良い:41(84%) 普通:8(16%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 31271 ホスト:31145 ブラウザ: 7904 2002年にTV放映され、その後もDVDの売り上げが続いている根強い人気の作品。意外とアニメオタク以外にも人気があり、普段アニメは見ないと言う人でもこの作品は見たという人が結構多い。このサイトでも魅力は書きつくされた感があるので周辺的なことを中心に書こうと思う。 【サイバーパンクとは】 この作品の元となる"サイバーパンク"という概念はウィリアム・ギブスンの「ニューロマンサー」(1984)で一気に有名になり、日本では士郎正宗が影響を受け「攻殻機動隊」の漫画を発表し、その後押井守の映画版「攻殻機動隊」へと続く。「ニューロマンサー」が発売された1984年はネットワーク、インターネットなるものはアメリカ国防総省が管轄するほんの実験的なものだった。もちろん当初は軍事目的だった。まだどうなるのかさえ分からない技術を見て、あれ程の世界観を作ってしまったウィリアム・ギブスンは恐ろしい才能の持ち主と言える。ただ、その世界観は専門の人以外にはイメージし難く、なんのことやらさっぱりわからないものだったに違いない。それを士郎、押井と続いて、専門外にも分かり安くイメージ化、映像化され、そしてこの神山監督作品で一気に大衆化したのだと思う。 【分かり易くなった神山版】 神山監督の作り出す世界観は紛れもなくサイバーパンクでありながら、半歩先ほどの程良い難しさを残しつつ、アメリカ刑事ドラマのような硬派でややくどさはあるものの緻密な脚本が特徴。そして余すところなく未来的なネットワーク社会のイメージを視聴者に伝えてくれた。放映時の2002年は企業によって差はありつつも、PCがオフィスに続々と導入され、社内ネットワークが広がり始めた頃で、ネットワークなるものを人々が一層身近に感じ始めた頃と重なる。便利だけど訳が分からなかった"ネットワーク"の凄さと可能性をこれほど分かりやすく世に見せてくれた作品は少ない。またタチコマという蜘蛛型戦車A・Iが付け加えられ、可愛くキャラクター付けされ、親しみやすく、独特の作品世界に入り易くしてくれている。 【見所】 ストーリーは硬派な社会派刑事ドラマというべきものなのか、気の利いたセリフの応酬が楽しく、キャラクター付けも上手い。見所は何と言っても少佐と呼ばれる素子の活躍だろう。際どい服を着た"義体"と呼ばれるサイボーグ女性でその他男性同僚を冷静沈着な態度で指揮し、"ネットワーク"的に網の目のように広がった伏線を回収しながら、政治汚職事件を解決していく。この辺り、くどさはあるが、伏線の演出イメージが見る人にネットワークの迷宮に迷い込んでいくような気分にさせ、テーマの迷宮化した汚職事件とのイメージとも重なり、いっそうの相乗効果を上げているのではないだろうか。 神山監督の脚本作成方法は、映画の黒沢明監督から影響を受け、数人の脚本家による合議制らしい。合宿して数人で何度も構成や演出を練り直し、会議に会議を重ねて脚本を作ると言われている。それが凝ったサスペンス・ドラマを作り上げたのだろう。 また男女の強さが逆転し、衣装のせいもあって、ちょっと倒錯的な雰囲気さえ漂うが、それをサイバーパンクなる近未来的な世界観が引き締めて行く。刑事ドラマが好きな人はハマるのではないだろうか。ちなみに文化庁メディア賞を受賞した第2話の「暴走の証明」は切なく物悲しいストーリーで確かに出来が良いと思う。全26話とちょっと長いので時間がある時に一気見するのに良い作品。 2012/04/16 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by inneruniverse (表示スキップ) 評価履歴[良い:4(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 44111 ホスト:43940 ブラウザ: 11726 【良い点】 世界観、キャラ各々の魅力が強い 菅野さんの音楽が素晴らしい 一話完結が纏まっていて分かりやすい 笑い男に関連性のある話が引き込まれる 【悪い点】 1話が説明不十分で分かりにくい 【総合評価】 今から10年も前なのに、このクオリティー 技術面の革命的作品 Sf作品では、断トツトップです 理系の私は攻殻機動隊に憧れた いつか、俺が発明してやる 2012/03/12 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by ビオフェルミン試写役 (表示スキップ) 評価履歴[良い:35(64%) 普通:6(11%) 悪い:14(25%)] / プロバイダ: 28453 ホスト:28468 ブラウザ: 7808 このシリーズは劇場版の最初のものだけ見たことがあって原作は読んでません。そんな状態で視聴。 その劇場版は映像技術的にすごいものを見せられた気がしたもののストーリーに面白みが欠けていたんですが、このTVシリーズは対照的で、作画は普通ですがストーリーが面白いと思いました。アメリカのSF刑事ドラマみたいな1話完結のエピソードと、連続シリーズの笑い男事件のエピソードが混在していて、全部で26話もあって長いんですが、かなり楽しませていただきました。特に笑い男事件は敵がすごく強くて、シビれる展開多数でよかったです。 サイバーパンクSFにお決まりの哲学的な要素もありますが、その点は電脳化されていない私にとってはあまり現実味がない話題ばかりで、あんまりしっくり来ませんでした。言葉も多くて大概ついていけません。この作品の魅力はそこじゃなくて、サスペンス・エンターテインメントとして大変質が高いところだと思います。この何層にも積み重なった話がアニメオリジナルだなんて、神山健治って人はどんだけ才能あるんだと思いました。あと音楽もかっこよいですね。 2012/02/29 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by mosukuwa (表示スキップ) 評価履歴[良い:808(57%) 普通:236(17%) 悪い:366(26%)] / プロバイダ: 15458 ホスト:15408 ブラウザ: 7541 二期は好きじゃないですが、一期は素直に楽しめる話が多かった。 笑い男のインパクトの強さが大きいですね。 タチコマの散り方とかも凄く感動したし、終盤の展開はかなりドキドキしました。 話の根底にある設定も面白い。電脳化という設定は凄く面白いと思います。 主人公こと草薙素子少佐もキャラクターも素晴らしい。 厳格で能力が高い、「頼れるリーダー」という実に好感の持てる女性キャラです。 他にも巨漢バトーや、生身の人間であるトグサなど、メインに置かれやすいキャラはかなり好感持てました。 やや公安9課の一部メンバーが地味だった感じもしますが…。 問題といえば、「大人向けアニメ」と呼ばれすぎているせいで、「これを押しておけばアニメ通」という風潮があることくらいでしょうか。 見てなくても絶賛する人間が多いと思います。 正直この風潮だけは不愉快ですが、それを呼び寄せるだけの作品であるというのは間違いありません。 過大評価気味に見えるかもしれませんが、実際見た人は相応の評価をつけていると思います。 自分は「とても良い」ですね。 2012/01/17 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by rukku (表示スキップ) 評価履歴[良い:19(68%) 普通:5(18%) 悪い:4(14%)] / プロバイダ: 3075 ホスト:3108 ブラウザ: 4648 【良い点】 ・キャラクター・世界観 ・制作者が原作に愛を持ち制作しているのが伝わる丁寧さ 【悪い点】 ・13話、14話(単純に、それだけ…?と感じてしまいつまらないエピソードでした) ・キャラクターデザイン 原作に似ているわけでもなく、スタイリッシュさもない。単に好みですが、安っぽく感じます。 ・テーマの割に演出や台詞が軽いと感じる 【総合評価】 原作未読、押井監督の劇場版作品(GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊、イノセンス)は視聴済。 SF作品の側面より、刑事ドラマの体をなしている。近未来社会の人間の心理を描いたエンタメ作品という印象。 総じて一般的なテレビアニメに比べ質は高いのですが、話数によってちょっとバラつきがある気がします。 笑い男の彼のキャラクター像はキレイに描きすぎてるように感じ、全体を通す笑い男編が今いちに感じてしまいました。 薬害問題などもさわりだけでしたし、ラスト自体も少し期待外れになってしまい前半のほうが楽しめました。 後半はどうにも1話完結のエピソードが全体的にトーンダウンしてしまった気も。 面白かったですが、あまり後に残りませんでした。元々刑事ドラマ、社会ドラマの類を面白いと思えるタイプではあまりないのもあると思います。 平成14年度文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門優秀賞を受賞した2話、「暴走の証明 TESTATION」は郡を抜いて良かったです。 2012/01/14 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by asuka (表示スキップ) 評価履歴[良い:62(78%) 普通:5(6%) 悪い:13(16%)] / プロバイダ: 29314 ホスト:29049 ブラウザ: 10315 原作や押井守監督の1995年製作『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』とはパラレルなオマージュ作品。 主軸となる「笑い男」事件によって炙り出されてくる「集団化する孤立した個(STAND ALONE COMPLEX )」という情報社会ならではの社会現象、 というので社会的メッセージを強く描く作品だなと思った。書き込みのすごい作画で銃撃の音の重量感がリアルなどアクションシーンがいいのがいい。 菅野よう子さんの音楽も相変わらずいい。かっこよくて滾れて格調高い。 一期の『STAND ALONE COMPLEX』と二期の「個別の11人」を見て思い浮かぶのは、 世界の転換点と言われた911同時多発テロとそれを到達点とするようにそれ以前に予兆的に連綿と続いてきた、 STAND ALONE COMPLEX的事象を考察するように描いた作品なのかなと思う。 「笑い男」事件でキーワードとなるJ・D・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』という作品が、 アメリカで劇場型犯罪と言われる複数の暗殺を誘発したように見えることから、 作中の「笑い男」という一人歩きする虚構は、リアルの中での『ライ麦畑でつかまえて』的位置に置かれる。 文明の国に潜伏し適応しながら、文明の破壊を掲げる集団の旗の下に個々の意思で自爆テロを起こす集団や、 『ライ麦畑でつかまえて』という虚構に影響され人を殺す人間が複数現れたり、 教祖とその独自の教義という虚構的なものに身を委ねて化学テロを起こした日本の宗教団体や、 劇場型猟奇的殺人の目撃情報を探る過程で全く無関係な未知の犯人像が一人歩きしたり、 その犯罪をマスメディアが報道し情報が共有されることで模倣犯が増加したり、 不特定多数に同時多発的に発信され共有される情報の並列化とその中でゆらぐ個の危うさなどの問題、 この作品が描いたSTAND ALONE COMPLEX現象はSFという特殊な世界の中でなく、 今現在にあるマスコミュニケーション装置によって容易に引き起こされてることなのだと思う。 ・ 1980年ニューヨークでジョン・レノンを銃撃して殺害したマーク・チャップマンは犯行後、 警官が現場に到着するまで舗道の敷石に座ってJ.D サリンジャーの『ライ麦畑をつかまえて』を読んでいた。 殺害の動機にチャップマンは、 『最近のジョン・レノンは「ライ麦畑でつかまえて」の登場人物のようにインチキで不誠実で見下げた人間に成り下がっている。 彼を撃つことによって彼のイノセンスを護ろうとしたのだ』と語る。 1981年米元大統領ドナルド・レーガンを銃撃したジョン・ヒンクリーも『ライ麦畑』の愛読者だった。 ヒンクリーはハリウッド女優ジョディ・フォスターの関心を引くために犯行を犯したとジョディへのファンレターに綴った。 物語の情報を媒体に「ライ麦畑」の作品世界に共感して突き動かされる人物は、「ライ麦畑」の主人公のように「世界の全てがインチキ」に見え、 その醜悪さに耐えられず「イノセンスを守りたい」という聊か自己中心的な動機に突き動かされて犯行に及ぶ。 「ライ麦畑」の最後に出てくる、 『未成熟なるもののしるしとは大義のために高貴なる死を求めることだ。成熟したもののしるしとは大義のために卑しく生きることを求めることだ。』 と主人公にアントリーニ教授が引用したヴィルヘルム・シュテーケルの言葉にかけて、 TVの生放送で全国放送されながら、顔も名前も不明な超特A級ハッカー『笑い男』の名前は『未熟なる者=青臭い者=アオイ』となっている。 『笑い男』の不在の存在が複数の模倣者たちの無意識に浸透しSTAND ALONE COMPLEX化したように、 匿名の存在のはずの「笑い男」の言動を汲み取って誰もが無意識にアオイの本質を突いた本名(核・ゴースト)を呼んでいるカラクリが面白い。 名を捨てて実を取る、名は体をあらわす、消滅する媒介者、アノニマスな存在に徹することで逆に、 アオイの本質(ゴースト)が無意識に人々の口に上るアオイの名前として浮かび上がる。 ということはS.A.Cのホールデンことアオイとは、小説内で主人公に危うさを見て取った教師が、 『未成熟なものは大義のために高貴な死を求めることだ』と主人公に最後の改心を試みた言葉に説得されなかったままのホールデン、 最後に教師がホールデンにそうはならないようにと忠告した引用の言葉のままの人物なのだろう。 そして『未成熟なるものの印とは大義のために高貴なる死を求めること』というのは、 この作品の主人公である、時に大儀のために死も要求される職務である(というか実際何度も擬似的に死んでいる)、 『攻殻機動隊・公安9課』の存在そのものでもある。 といっても素子は『まだそれほど死に期待してないわ』と素っ気なくいうし、タチコマは『みんな死を経験できたんだなあ』としみじみいうし、 死そのもののラインがひどく曖昧になっている世界なので、彼らは一般的な死へのセンチメンタリズム・期待は有していない。 けれど死という概念を理解せず、死のセンチメンタリズムを持たないはずのタチコマの最後の涙はある意味ずるい。 「高貴な死」という陳腐な言葉に殉じる未熟な大義など、きっと公安9課の誰も、そしてアオイも持っていないと思う。 公安9課消滅の危機に際してアラマキは9課のメンバーに『死ぬな、必ず生き延びろ』と最後の命令を下す。 9課メンバーはアラマキという9課の要に要請された最後の大儀のために、逃げ隠れする高貴で卑小な生を生き延びることに勤める。 彼らにあるのは、高貴な死は大儀の犠牲として求めるものではなく、 第一にも第二にも「大義のために卑しく生きることを求め」た結果として訪れた大儀の死なら、別にそれを忌避はしないという態度でしかないのだと思う。 彼らはたぶん自分の中の大儀と正義に殉じられるなら、それが結果的に「高貴な死」だろうと「卑しい生」だろうと、そんな評価に価値を見出さない。 それは「大義のために高貴な死を求めること、大義のために卑しく生きること」のどちらよりずっと、成熟した生きる姿勢だと思う。 ただ公安9課は自らの大儀と正義に、時には死も辞さず殉じることが職務だけど、 ある社会的巨悪、不正と腐敗を暴いたところで自分には何の見返りもなく、ただの犯罪者になるリスクしかないアオイは正に青臭い正義感で、 『目と耳を塞ぎ、口を噤んだものになろうか』と葛藤しながらも社会の不正にひとり立ち向かう。 けれどアオイの青臭さ社会の不正を見過ごせない未熟さは、自らの青臭く未熟な大儀を正当に社会的に貫けるだけの実力を持つほどに成熟している、 公安9課の誰もが共有しているものだ。 それでアオイの声優は正義感に熱くなりすぎて突っ走ってしまった9課のトグサと同一人物だったのだと思う。 9課は笑い男を捕まえるために追いかける体制側でありながら、誰もが「笑い男」の青臭く未熟な正義感を有している。 それは笑い男の劇場型犯罪に初めて誘発されて模倣されたものではなく、9課の存在意義そのものであり、 9課のメンバーの存在意義として最初からそこにあったものだ。 模倣者はオリジナルを偶像化してSTAND ALONE COMPLEX現象化し、似たもの同士は素子の言う「同属嫌悪」を抱いて対峙する。 ・ 『ライ麦畑』のホールデンはいわば凡庸な悪に囲まれた社会のインチキを見抜き、醜悪な社会システムに適応できず、 社会の外、精神病院に隔離された汚されないイノセンスな存在というより、一歩間違えれば自己中心的な価値観を押し付けるピューリタニズムだと思う。 ホールデンが遍歴の中で唯一心を許せたのが二人の尼さん(聖職者)だったり。 ホールデンのピューリタニズムにシンパシーを感じる人々がイノセンス・聖性を守るために人を害すという聖戦的な行動もそれに繋がると思う。 それに対してアオイは社会のケチなインチキに目くじらを立ててるわけではなく、 企業や政府の巨悪・不正腐敗に立ち向かうフリージャーナリスト的立場だった。 それはホールデンとはちょっと違うと思う。 でもだからアオイは、ホールデンが自分が欲しい物に自分がなりたい物を投影したキャッチャー・イン・ザ・ライ、麦畑で捕まえる者になりえず、 遍歴の果てにホールデンが社会から零れ落ちて精神病院に隔離されているようにはならず、 最後にはしっかりと素子と9課にキャッチされたのだと思う。 (僕の中ではあなたと記憶を共有した時点で全てが終わってしまったのかもしれません。後はあなたが上手くやってくれるだろうって)。 アオイの意思と記憶をキャッチした素子はアオイに託されたゴーストの意思を引き継いで行動していく。 個人の記憶や感情の情報までも並列化できる「電脳化」という世界だからこそできる「キャッチ」の仕方だ。 でも元々アオイは精神病院に隔離されたホールデンの末路のように授産施設に篭っていて、 偶然見つけた情報によって一時的に社会にコミットしたものの『社会の醜悪さに辟易して』社会から退き、 9課の活動に触発されて再び姿を現し、アオイの意思が素子にキャッチされたことで、 最終的には元いたように再び社会から身を引いた「情報の墓場」に戻ることを選んでいる。 ライ麦畑の世界で誰かに捕まえられることを求めて彷徨した小説媒体の中のひとりの未熟な青年は、 結局誰も捕まえず誰にも捕まえられず、ライ麦畑の崖から社会の外へ落ちてしまっただけだった。 そしてキャッチャー・イン・ザ・ライをベースにしたこのアニメ媒体では、社会悪の醜悪さに辟易しながらも立ち向かう青年に、 『大儀のために高貴な死を求める未熟な人間になるな、成熟して卑しく生きろ』と、 ホールデンが社会から喰らった最後っ屁みたいなインチキじみた突き放したお説教をする大人はひとりも出てこず、 むしろアオイと同じ正義感を共有した大人たち自身が、時に自らの青臭い大儀と正義感に苦笑しアオイに同属嫌悪を抱きながらも、 死を厭わぬほど、むしろ死などユーモアでいなしながら、自らの身体を張って現実社会と戦っている。 一方の媒体者ホールデンにはいなかった存在、ライ麦畑から落ちる子供たちを自らの命を賭けてキャッチする存在が、 大人から機械まで、アニメ媒体『S.A.C』にはいる。 『公安9課はお前やわしが望む限り、犯罪に対して攻勢な組織であり続ける』 とアラマキがアオイに宣言したように、アオイの意志は確かに公安9課に受け止められた。 最後にはアラマキにスカウトまでされながらも、「野球は下手だから」といったSTAND ALONE(孤たる個)のアオイはちゃんとキャッチされたホールデンで、 それは9課との『スタンドプレーの結果として生じたチームワーク』だった。 トグサが自らの正義感を自暴自棄な手段で遂行しようとチャップマン化するシーンで、バトーが「バカだねお前は」と優しくキャッチしたように。 そして孤独に暴走しSTAND ALONE COMPLEX化しかけたトグサを、9課の誰もがキャッチし再び出迎える。 公安9課、アオイという未熟でSTAND ALONEなホールデンたちは、互いの存在をキャッチすることで自律的にチームワークを作っていくことを可能にした。 公安9課の気のいいやつらっぷりが気持ちいい。 体制に使われる身ながら体制と戦うことを臆さず、社会の巨悪を見ても腐らず、むしろ闘争心を掻き立てられ、 青臭い正義感で、けれど老獪な実力と知力でもって、自らの正義と大儀を貫くためにどんな巨大な敵にも死を賭してでも闘いを挑み、 子供のように純粋で無垢な部分も失わない彼らは、本当の成熟した人間だと思う。 誰だって自分なりの正義を持っている、それを自暴自棄な破壊の形で発散し「高貴な死」に繋げることが未熟で、 社会の中で正々堂々と正当に自己の正義を掲げて戦う実力を持っていることが成熟なのだと思う。 体制に内包され庇護され体制を守護するものでありながら、自らの正義と大儀に反すると自律的に判断したときは、自国政府や強大な他国、 自らが属する社会・世界を規定付けているモノからあえて逸脱し反逆してまで自らの牙を臆さず向けるほどに自律的で、 どんな外部的権威にも自己の根拠を依拠せず、どこまでも自らの信念に従った自律的判断にしか個(アイデンティティ)の根拠を置けない、 突き抜けたような青臭さと同時にそれを貫くだけの実力・スキルを持つ成熟さを有する9課。 ・ 9課消滅に際して素子は『あんなところに未練なんてあったの?』と問い、バトーは『そういやねえか』と笑い返す。 人間と機械が置き換えられる世界で、身体や記憶精神のラインも曖昧に流動的だからこそ、 外部的なものにアイデンティティを依拠する動機が希薄な機械的なドライさを持ちえたと同時に、 腕時計や筋トレ、思い出の映画などのちょっとした外部記憶装置に感傷的な揺らぎを捨てきれない描写に、人間性とは何かと喚起される演出が洒落てる。 『我々にチームプレイなどという都合のいい言い訳は存在しない。必要なのはスタンドプレーの結果として生じるチームワークだけだ。』 と訓戒される独立自治体のような組織、組織でありながら、個としての自らの正義に殉じるスタンドプレーが推奨される「個としての集団」の公安9課。 最後には戦場に使うための機械として9課に導入されたAIタチコマたちが、人の命令を無視して自らの自律的な判断で行動し、 死を超越した死の向こうに個としての存在意義を見出したように、9課の誰もが自らの正義に殉じる個としての自治体であり、 自らの信念に胸を張って殉じられるだけの実力のある強力な独立国・一個人だ。 それは正に物語的、SF的な恐ろしいほど高度なスキルを要求される一個人の成熟と実力だけど、 きっと人間はそれくらい成熟しなければ、現行の社会システムの欠陥など誰も糺せない。 システムの未熟さは現行の人間の未熟さの限界の表れでしかなく、未熟な正義の遂行の果てにはたぶん、 未熟な正義感が嫌悪したいつもと同じ、未熟な社会システムしかできない。 どれだけ未熟で欠陥のあるシステムでも、卑しく生きるためにそれに依存し、あるいはその中で大儀に殉じる高貴なる死を求める、 システムからは独立し得ない未熟なSTAND ALONE COMPLEXたちが作る社会は未熟にならざるを得ない。 最初に素子が口にした、『世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら耳と目を閉じ、口を噤んで孤独に暮らせ』という言葉を思う。 『耳と目を閉じ口を噤み…』はキャッチャー・イン・ザ・ライの一節だけど、 素子の最初の台詞『世の中に不満があるなら自分を変えろ』は孔子の『修身斉家治国平天下』を思う。 でも最後にテロリストの頭に突きつけた銃の撃鉄を起こして『それも嫌なら…(死ね?)』と素子オリジナルを付け加えるのがらしい。 まあ自らの正義を貫き革命的でありながら正当に社会・世界に反旗を翻せるほど、 「自律的で成熟」したスキルを持つ組織における個人たちという設定自体がSF的で、正にSFアニメフィクションの飛躍性でしか可能にならない描写で、 そんなSFにはどうしたって到達できないリアルの人々は、どんなに不満があっても社会や世界のインチキに『耳を塞ぎ目を閉じ口を噤んだ』自分たちを、 『大儀のために死を選んだ未熟な人間より、卑小な生を選んだ成熟した人間なのだ』と言い訳し言い聞かせ、 インチキを見過ごし自らインチキに加担し、自分より大きなものに呑み込まれ一部に取り込まれながら「個」の根幹(ゴースト)を流失し続け、 死の意味の発見に喜びを見出したゴーストが生じた機械以上に、卑小な生ならぬ生に身を置いているしかない。 『攻殻機動隊』とは、無敵に攻める殻の中(儀体?)に決して喪われない『個・ゴースト』を宿した者たちのことなんだなと思う。 ・ 量産され消費される機械である自己のアイデンティティを機械的に追求しながらも、 やはりそこにシリアスになるまでの「人間性」は持てないタチコマたちの気の抜けた無邪気な声のあて方もいい。 声のあて方と映像表現で、ゴーストと機械の狭間の揺らぎが上手く表現されている。 世界の醜悪さに辟易しうんざりして社会を断ち引き篭る人間と、どんな社会・世界・経験であっても、そこに触れたとき、 「情報がいっぱいだぁ! 経験値が上がっていくぅ!」「メメント・モリ〜」と無邪気に喜びを爆発させたり、 機械としての自我に目覚めより「機械らしく」しようとしたりするタチコマ(既に機械じゃないと思う)の対照は面白かった。 気分に左右されたり「個」を危ぶんだりする人間が当然のように行う「あまりに人間的」であることと、 人間的なるものなど最初から持たないからこそ、人間であることゴーストの居所を模索して一喜一憂する機械とはどちらが幸福なのか。 それが時々分からなくなるから人間は、ロボットや機械(異形)の物語に託して「人間とは何か」という問いを刷新するのだと思う。 「人間とは何か」を考える手っ取り早い方法は、人間ではないものの見地から人間を見つめ、そこに投影して人間を再確認すること。 機械であるタチコマに個性(ゴースト)が生まれた結果を、バトーのタチコマへの「機械への愛」に還元したのも、 人間が人間であることを規定するものは何か、という問いへの人間自身の投影の現われなのだろう。 特に15話はそこを掘り下げた回だったと思う。 派手な演出はないけど、会話のテンポもさりげないメッセージ性も声優の演技も映像表現も上手い掌編だと思う。 (話は変わるけど、私はなぜか家で親に幼い頃から『人間は機械だ』と強く執拗に言われ続けてきたため、 『人間は機械だ』と思ったし、思おうとしたし、機械になろうとしたし、ならなければならないと思ったし、 自分自身において、人間と機械の境界、生命と非生命の境界とは何か、と5歳頃から思い悩み続けねばならなかったので、特にそう思う。 ちなみに、「GHOST IN THE SHELL」公開前のことなので、親がそれに感化されたというわけでもないと思う。) ・ アニメ攻殻機動隊はいつも濁流のような情報の洪水の中で何が「私」であるか、どうしたら「個」を保てるかというテーマがある。 現代の「ライ麦畑」は、その中で容易に「個」が零れ落ちてしまうマスコミュニケーションとネットの情報の海なのかもしれない。 この作品はそれらが規定する社会システムの中で、世界の醜悪さ、インチキに躓いてライ麦畑から落ちてしまう、 ホールデンやチャップマンたちをキャッチする試みを描いたのだと思う。 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』が結局誰にもキャッチされずライ麦畑の崖から落ちてしまったひとりの青年を描き、 物語という情報が共有され並列され現実の人間を実際に動かし、現実世界のホールデンたちの背中を押し、 図らずも彼らをライ麦畑から突き落とす媒体になったのとは逆のベクトルを持つ媒体たろうとする試みとして。 インチキの蔓延する社会、ライ麦畑から落ちる子供たちを受け止めるキャッチャーのいなかった小説媒体『ライ麦畑』から、 確かにキャッチャーがいたアニメ媒体『攻殻機動隊』として世に放ちたかったのかもしれない。 その動機は、『全ての情報は共有し並列化した時点で単一性を喪失し、動機なき他者の無意識に、あるいは動機ある他者の意思に内包される。』 と最後に自身の経験から見出したアオイ自身の言葉にあるのだと思う。 自分がどんな情報を発するかによってそれを無意識的・意識的に受け取る社会や他者の様相が決まる、 という表現の責任のようなことを自覚して作られた作品なのではないかと思う。 ホールデンやチャップマンをキャッチすることは、突き放した高みから説教をするより、ホールデンたちがもがき溺れている同じライ麦畑、 社会の醜悪さ腐臭の中に飛び込み、そこで汚濁に呑まれず濁流に溺れず、 死を賭けてでも自らの意思を貫いて泳ぎきる強さを持つ本当の成熟した強さを持った人物でなければ、 そこから落ちるホールデンたちをキャッチできないのだろう。 作者はこの作品をサリンジャーの『ライ麦畑』とは逆ベクトルで共有され並列される情報・モデリングの一つとして作りたかったのかもしれない。 情報の海の中の個を捕まえようとしてもがくこの作品『攻殻機動隊』にいつも通奏低音として流れているのは水の思想だと思う。 『GHOST IN THE SHELL』で情報の海に溶けて消えていくような危うい個を掬う思想として、 「水の思想」を映像で印象づけていた押井守監督の『GHOST IN THE SHELL』のエッセンスを地下水脈として流していると思う。 『私は自分が信じる正義を全うすることができた。それで充分だ。』 理想的なリーダーたる公安9課を取り仕切るアラマキは荀子の『水随方円』、 公安9課が国と世界の暗部に切り込む職務であるのは老子の『低きに流れる水』、 彼らのアオイ正義感は、孟子の『惻隱の心』(今、人であるものが今にも井戸に落ちようとしている幼な子を見たとしたら、 憐憫の情、可哀相と感じる心を持つものだ。憐れみの心がない者は人ではない。憐れみの心は、仁であることの始まりである)を思わせる。 ・ 『自ら活動して他を動かしむるは水なり。障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは水なり。 常に己の進路を求めて止まざるは水なり。自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり。 洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり 雪と変じ霰と化し疑っては玲瓏たる鏡となりたえるも 其性を失わざるは水なり。』 『水五訓』作者不詳 グリコ森永事件や三億円事件、丸山ワクチン薬害エイズ問題など(二期では時代を予見したように、日本の原発・放射能汚染問題など)、 ホールデンが辟易した社会のインチキ胡散臭さ以上のリアル社会の腐敗と巨悪がこれでもかと投影された世界で、 社会問題を高みから論じるのではなくその只中を身をもって生き、そこから落ちる者をキャッチしようとする者たちだからこそ、 水の意思を個としての核、ゴーストに持ち水の意思を持った「STAND ALONE COMPLEX」たる公安9課なのだと思う。 情報の海の中の一滴の水のように、痕跡を留めずにいながら偏在し、生命を媒体するもの。 『消滅する事によって社会システムの動態を規定する媒体であり、最終的にはシステムの内側にも外側にもその存在の痕跡を留めない』 ゴーストたち。 それは、すべての存在を存在させる「エレメント」の意味の名前を持つ『素子』でもある。 キャッチャー・イン・ザ・ライの表題でありながら存在しないキャッチャー、ホールデンにとって世界の善きものの体現、 ホールデンの弟で死者であるアリーのゴーストの象徴、ネット隠語の『存在しそうで実際には存在しない左利きのキャッチャーミット』の存在、 「消滅する媒介者になった」アオイを核(ゴースト)にして、アラマキの作戦によって表社会から存在を消された9課、一度死者になった素子、 形を変え消滅しても本質を失わず偏在して生命の媒体になる水のゴーストを持つ彼ら9課の存在そのものが、 今の世界において『情報の並列化の果てに個を取り戻す可能性』として描かれているのだろう。 彼らのゴーストは「ALONE(孤立)」ではなく、「自律(AUTONOMY)」であり「個(individual)」なのだろう。 2011/11/03 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by まぁ〜 (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(50%) 普通:0(0%) 悪い:1(50%)] / プロバイダ: 23347 ホスト:23312 ブラウザ: 4601 近未来での刑事アニメ 非常に面白かった よかった点 ・音楽 さすが菅野氏というところ。 ・世界観 本当に洗礼されていた。 果たして「電脳」によってネットワークが蔓延る時代は現実にもくるのだろうか・・ ・タチコマの存在 人間ではないけど一番人間らしかったメンバーだと感じた あの部分では涙腺が緩みました 一番好きなストーリーは「暴走の証明」です 2011/10/06 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by speedup (表示スキップ) 評価履歴[良い:3(60%) 普通:1(20%) 悪い:1(20%)] / プロバイダ: 13799 ホスト:13951 ブラウザ: 7291 【良い点】 このクオリティを超えるアニメはいまのところないと思う 9年前の作品だがいま作られたといっても問題ないレベル 音楽もすばらしい 【悪い点】 なし 【総合評価】 最高で 2011/05/06 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by サビ抜き (表示スキップ) 評価履歴[良い:2(67%) 普通:1(33%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 1876 ホスト:1781 ブラウザ: 5808 複雑な設定を転がして遊んでるだけだ。 自尊心の高い好事家の興味を引くには効果的なのかもしれないが それ以上の意味は残念ながら見いだせなかった。 タチコマが女の子と犬を探す話と素子が映画館に行く話、それと 殺された刑事の持ってた写真の共通点(これは驚いた)は面白かったが 逆に言うとそれ以外は特に取るところも無いと感じた。 全体に難解さに対して中身が浅すぎて肩透かしなのだ。 ドラマ性、演出という点からみるとひどく陳腐で貧弱。あるいは踏み込み不足か。 もっと見せるべき内容をしっかり作ってから理屈を捏ねてほしい。 僕自身の理解力が足りてないところも多いだろうが しかし見ていて伝わるシンプルさ、芯の部分が無いのであれば それはそのまま作品の弱さになる。 一定以上の作品品質、安定感は保たれ 本格志向のSFにちょっとミステリー、ちょっとアクションと 押さえるところは押さえていて退屈になることはない。 だがそれ以上のものもない。 これだったら同じ趣向の映画に優れたものはいくらでもある。 もっとアニメ表現ならでは、ということに拘るべきだろう。 劇場版を見るべきだったのだろうか? 噂に高い作品だっただけにガッカリしてしまった。 2011/03/13 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by チョン・へ・ (表示スキップ) 評価履歴[良い:6(86%) 普通:0(0%) 悪い:1(14%)] / プロバイダ: 40802 ホスト:40838 ブラウザ: 6300 一番好きなアニメ とても2002年に作られたとは思えず、今でも十分その面白さが伺える。 最高としか評価の付けようがない 2011/02/20 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by アールデコ (表示スキップ) 評価履歴[良い:11(69%) 普通:0(0%) 悪い:5(31%)] / プロバイダ: 16390 ホスト:16554 ブラウザ: 8840 こういう独特の世界観を持つ作品は好き嫌いが分かれるでしょうね。 もっとも繰り返し何度も観ている作品です。 評価は「最高」です。 [推薦数:1] 2010/12/02 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by pom (表示スキップ) 評価履歴[良い:66(43%) 普通:11(7%) 悪い:76(50%)] / プロバイダ: 23181 ホスト:23163 ブラウザ: 11743 たまたま東のエデンの評価をつけることになったのでこちらもつけようと思います。 【良い点】 原作をここまで質の高いオリジナリティに昇華させたアニメってのはないと思います。 少なくとも私の知る限りでは。細かく分析していきます。 「内包されたテーマ性・ストーリー」 設定は近未来。今となっては目新しくもなんともないですが、電脳化が進み非常に高度な科学技術が存在する社会の中で公的にはその存在も都市伝説のようになっている公安9課が主役のストーリー。 科学技術が発達した近未来設定というのは最近よく見るものですが、ここまで世界観がしっくりくるアニメも珍しい気がします。 その世界観に適したのは攻殻機動隊でしかなく、攻殻機動隊でしかこの世界観で登場できないといった雰囲気すら感じるほどオリジナリティが強いです。 「悪い」側の評価の方の意見の中には、近未来なのだから現代社会、もしくは過去に起こった実際の事件をモデルとしたものを使ってどうするのだとか、 情報量が多すぎること、それゆえに視聴者を放置した自己陶酔的な雰囲気を感じることなどが挙げられており、 まさしく、そこがこの作品の評価の分かれ目だと考えています。 ただし、私はその評価を非常に肯定的に捉えているため、この評価になっています。 近未来の設定でありながら公安9課が追う事件には今につながる泥くささや古臭さがある。想定された範囲だと思えるかもしれませんが、 それを言ってしまうとこの作品の本当の価値が薄れてしまう気がします。 というのも、過去怒った事件や現在問題とされている社会情勢などからストーリーを構築することでそれはすなわち 読者に対する強いメッセージ性を持つからです。 また、攻殻機動隊で扱われているそれらの問題は非常に人間臭く、逆に言えば、 どれだけコンピュータが発達しようとも解決できない人間的な問題を扱っているように思います。 そして、それにプラスとして、もし人間が電脳化、義体化した場合社会の中でどういったことを行うのかという独自の予測や不安などから テーマが昇華されており、少なくとも自己満足だとは感じませんでした。 情報量が非常に多く、複線も膨大。また、青のエピソード以外でも意外と話がつながっていたりして、 真剣に見なければあっという間においてけぼりにされます。確かに息抜きに見られるアニメではないですね。 しかし、必死でしがみつくように噛みしめるように各エピソードを見てみると、 終わった後の何とも言えない余韻や感傷に得も言わぬ読後感を得られることと思います。中でもやはり青回である「笑い男」エピソードは、非常に感触が良いストーリーだったと思います。 なんせ公安9課という正義の味方に相対する存在が、その正義の味方以上に泥臭い正義を掲げた犯罪者だったからです。 このアニメを見ると、現代社会に絶望している人にも何か自分でも起こしてやりたいと思うそんな能動的な意思を与えられる気がします。 あくまでこれは個人的にそう感じるのであって全員ではないかもしれませんが、ジ○リアニメのように批判だけして終わるのではなく、 まさに抗って生きる!いや、生きよ!という強いメッセージが込められています。 アオイ(笑い男)もよかったですねぇ。最後の少佐との会話が印象的です。 アオイは最後に、情報の並列化が一般的になってしまった社会の中で、 強烈な個性が存在すると中身を理解せずにそれを模倣する人物たちが自然と大量発生してしまうと、 そういうシステムになっているということを危惧していました。このこの大きなテーマに対する少佐の答えがまさしくタチコマによって示された可能性だというところが非常に深い。 人間を機械に近づければ近づけるほど問題が進むと思われたのに、機会が人間らしさを取り戻していく過程にある「好奇心」こそが人間の個の源だとしている。 「キャラクター」 それぞれが深く掘り下げられているわけではありません。それに他のエピソードで深く掘り下げられる人物もいます。 しかしそれらとは関係なくこのシーズン作品だけで見てもキャラクターはどれも魅力的。 結局公安9課ははお人よしばかりってのもなんとも臭くていい。 特に私が感動したのはタチコマですね。 人口AIが感情≒魂≒ゴーストを持つのかどうかという話。 タチコマ家での回でも口でいうそのセリフとは裏腹に油の涙を流すタチコマが夕日にあてられて印象的でした。 いちいち挙動が愛くるしい上に人間臭いその仕草から愛着がわく人も多いでしょう。 中盤以降個性の高まりにより、軍事においては適正がないと見なされ別の機関で仕事をすることになるわけですが、 戦友であったバトーを助けるために自分の意志で敵に立ち向かい、自己犠牲の精神まで覚え油の涙でその身を投げ出す姿には涙が出ました。 各エピソードごとに出てくる敵にもそれぞれの強い個性があってよかったですねぇ。 気持ち悪いやつもいれば不器用なだけのやつもいて、見終わった後に感じる感想は それぞれ全く異なっていました。 「音楽・演出」 BGMは素晴らしいの一言。映画音楽としても遜色のない素晴らしい仕上がり。 音質や画質はやはり古いですがね。 演出も素晴らしい。演出というかシナリオや構成自体が素晴らしいのもあるのかもしれませんが、 戦闘シーンも緊張感があり作画も一定水準以上は保っていましたね。 【悪い点】 漫画版に比べると「見られる人」を絞っていないとはいえそれでも低年齢層には厳しいでしょうね・・・。 また、悪い側意見にあったことでもあるのですが、犯罪の動機が結構適当な時があります。 その場合は犯罪者の魅力が薄いですね・・・。 また、あれだけネットワークが発達していながら銃器を使った肉弾戦が主流というのも なんか少し違和感があります笑 まあでも私の感じる悪い点はその程度です。 【総合評価】 「なんかかっこいい」とかそんな単純な感想で終わってほしいアニメではありません。 個人差はあると思いますがするめアニメだと思うので、一度わかりにくいなあと思っても何度も見ることをおすすめします。 私がこれほど感銘を受けたアニメはありません。数多くのアニメ作品を見てきましたが、いまだこの域にたどりついたものはない。 ジ○リアニメとは違いわかりやすいわかりにくさ(?)なので万人受けはしませんし、もっと有名になってほしいとも思いません。 わかる人にはわかる名作であってほしいと切に願うばかりです。 同様のアニメとしてカウボーイビバップがあります。が、個人的にはこちらのほうがあらゆる点で完成度が上だと思っています。 2010/11/09 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 米炊き隊 (表示スキップ) 評価履歴[良い:9(53%) 普通:3(18%) 悪い:5(29%)] / プロバイダ: 29382 ホスト:29418 ブラウザ: 6793(携帯) 【良い点】 ・世界観 ・OP、BGM ・テーマ ・哲学的 ・カッコイイアニメ 【悪い点】 ・強いて言えば話の構成の仕方による話の難解さ 【総合評価】 話の構成が特殊で、メインである笑い男関連の話の間に一話完結の話が何箇所も入っているといった感じで、少し話が解りにくいかもしれないです。しかし、近未来を舞台にしたSFで社会問題などを取り上げたシナリオは深いものがあり、綺麗な作画やBGMも作品の雰囲気にピッタリで、クオリティの高い作品でした。 評価ですが一話完結系の話しがありきたりなもので、そこが少し残念でした。よって「良い」とさせてもらいます。 2010/10/29 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by コーヒー牛乳 (表示スキップ) 評価履歴[良い:35(71%) 普通:6(12%) 悪い:8(16%)] / プロバイダ: 47318 ホスト:47295 ブラウザ: 11756 この作品を見て楽しめない人は不幸だ! 難解な話しや設定ではあるが、内容の薄っぺらな作品に比べれば見終わった時に受けるものが格段に違う キャラは渋く格好いいのが揃いまくっているのもかなり魅力、タチコマはさらに魅力的 配役もこの声優の人達以外考えられないほどのベストキャスティング 音楽は歴代アニメでTOPクラス、作画も素晴らしく、特に戦闘シーンは絶品 2010/09/30 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 名もなき詩人 (表示スキップ) 評価履歴[良い:537(86%) 普通:57(9%) 悪い:33(5%)] / プロバイダ: 15050 ホスト:14866 ブラウザ: 3876 この作品を見た後サマーウォーズを見るとかなり物足りなく感じてしまう。多分原作の方が独自の世界観を持っているんだと思う。それは押井監督版でも上手く表現されている。 引き込まれる驚きがある。絶品の世界観をベースに上質なストーリーが展開される。 この笑い男のシリーズかなりお気に入り。 この手の愉快犯の様な人間にしてはすごく良心的で気持ちの良い人間。必ずといってこの手のは歪んだ正義感の持ち主が多い。 代表的な人物として夜神月を見れば分かると思う。大体人間性がよろしくない。 声優を同じにして、誠実な青臭いと作中言われる正義感を持った人物としてトグサと重ねて描かれる。これはアニメゆえの上手さだと思う。 もちろん事件自体も面白い。後細かい事なのだが、笑い男マークが良い。私はこう言う事ほとんど言わない。作品の質を確実に上げるのに影響していると思わないからだ。これは違う作品の上質な雰囲気を作るのに重要なマークになっている。ナチス賛美をしたいわけじゃないが、ハーケンクロイツのマークは素直に見ててデザインとしてカッコいい。ああいうインパクトがある。 2010/09/12 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by ピーピーエイド (表示スキップ) 評価履歴[良い:342(45%) 普通:105(14%) 悪い:308(41%)] / プロバイダ: 7763 ホスト:7452 ブラウザ: 8730 たぶん面白いんでしょうが、私には合いませんでした。 ちょっと退屈ですかね。 2010/08/20 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by Feeling (表示スキップ) 評価履歴[良い:34(71%) 普通:9(19%) 悪い:5(10%)] / プロバイダ: 14298 ホスト:14343 ブラウザ: 9032 全てが機械化、ネットワーク化されていく問題点と心ある人間としてそれとどう関わって生きていくかを中心に取り上げており、中身のある良作といえる。流石は栄誉ある賞を受賞したり海外でも注目されるだけはある。 この作品で描いている未来においても、相変わらずの政治家の豚と大手民間企業の癒着など存在し、その手の話がリアルに描かれている。クールでかっこいい公安9課の正義の鉄槌が爽快。これを見ていると人間はどこまで行っても権力、金を欲しがり続け、先々さらにエスカレートしていきそうだ。残念な生き物だなと思ってしまう。笑い男、タチコマは個人的にお気に入りキャラでこれらのキャラにまつわる展開も良い出来だ。 声優が豪華で音楽も民族音楽みたいでこだわっている。笑い男のマークはどこかで見たことあるなーと思っていたが、P2Pのshareのアイコンとしてそのまま使われているところが笑えるそれだけ影響力のあるアニメということか。 他に指摘されている方もいらっしゃるが、笑い男編の継続ストーリーと単発ストーリーが入り交ざっている。まとめたほうが良かったのでは、と思ってしまう。電脳とかネットワークとか、過去の大戦の話とか細かい設定の話を早口でペラペラしゃべるので、頭の悪い自分にはたまに何言ってんのかよく分からなかった。繰り返し見ろって事ですかね。大作で素晴らしい作品ですが、評価は「良い」で・・・ 2010/07/23 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by アンレー (表示スキップ) 評価履歴[良い:120(57%) 普通:44(21%) 悪い:45(22%)] / プロバイダ: 24824 ホスト:24752 ブラウザ: 12324 原作は未読 【良い点】 ストーリー、本質共にここまで練り上げられた作品は少ないだろう。原作や劇場版の影響を受けつつも、しっかり作品をモノにしている。 この作品のテーマは並列化(少々語弊はあるが)された社会の中における個、という感じだろうか。その描き方が絶対的に上手い。 この作品の主軸である笑い男。アオイの刹那的な好青年ぶりと正義感の描写の上手さは云うまでもないが笑い男のいう虚像の在り方とその切ない存在の作り方は見事。 笑い男というレッテル(アオイという個)の元、多くの並列化された無意識的な個が作り出すスタンド・アローン・コンプレックスという現象。この発想自体完成されているが、その扱い方の上手さといったら。一見個を獲得したように見えても実の所は無意識に並列化された総意に組み込まれてしまっている。高度化されたネットワーク社会の中でこそあり得るというリアリティの描き方にはちょっとした恐怖すら感じさせる。 だがそんな社会においても、様々な事象、経験、存在、個人に対して「好奇心」を持つという事が個を守り、また得る為のプロセスである事をタチコマを使って表現してしまう所は脱帽としかいいようがない。そして少佐やアオイの在り方もまたそれに類するという点では、内的な自己にとどまらず外部により自己を傾ける事を謳った劇場版と繋がるモノがあっていい。 また一話完結の物語にそれらの暗示や伏線を組み込む手腕は見事。偶像崇拝、タチコマの家出、公安九課、暗殺の二重奏・・。どのハナシも一話完結モノとして充分過ぎるほど練り込まれているだけでなく、暗示としてちゃんと機能している点もすごい。 世界観においても2002年制作といえども今でも十分通じるリアリティが随所に織り込まれていて良いし、菅野よう子の音楽もいいニュアンスになって盛り上げてくれている。 製作陣の情熱が如何なく発揮されている秀作。少々見る年代を選ぶが、見応えは充分過ぎるほどある。 【悪い点】 構成はよろしくない。主軸の笑い男のストーリーの間に入れる一話完結の回が流れを崩しているように感じた。数話連続でやられると見ている方も伏線を忘れかけてしまうだろう。一話完結に暗示を入れているとはいえ、そこに気づく事はそう適う筈でもない。 また・・これは自分が押井守の劇場版から入った影響も大きいが、エンターテイメントとしての刑事モノ、といった趣をだして欲しくなかった。タチコマみたいなキャラクターはいいエッセンスだし、物語に深みを出していていいが、それでも単なる社会問題刑事モノとしてやるには少し深すぎるモノを内包してしまっていると思う。 たまにはスタンド・アローン・コンプレックスにも、「個」にも関係しないハナシをやっていたりして、そこに遊び過ぎている感があって好きじゃなかった。そういうハナシを出すせいで物語の流れの悪さに拍車がかかってしまっている気もある。 個人的な感覚も大きいが、少し製作陣の遊びがいらぬ空白を作ってしまったのは残念。 【総合評価】 何はともあれアニメ好きなら一度は見てほしい所。少々硬いが劇場版よりかはずっと気楽に見える。 ただ初めからの制作方針がそうであったとはいえ、近未来の刑事モノ、という見方でとらえるにはこの作品は出来が良すぎると思う。 [推薦数:1] 2010/04/14 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by JR (表示スキップ) 評価履歴[良い:33(89%) 普通:2(5%) 悪い:2(5%)] / プロバイダ: 6236 ホスト:6062 ブラウザ: 4533 この作品で特に注目すべきは会話・台詞。脚本制作時に練りに練って作られたというキャタクター達の会話や発言は僅かな量で多くの情報を伝えてくれて、そこからキャラクターの性格や特徴や考え方、あるいはその場面ごとの状況や彼らの判断の材料などを自然と読み取ることが可能になっています。普通の会話だけをみせてあくまで「ドラマの一幕」であることを演出しつつも、視聴者に今起きていること、さっきまでやってきたことが分かるように会話が構成されていて、スタイリッシュな作品の流れを作っているのが大きな特徴です。このやりかたが作品のリアリティと臨場感を高めて、視聴者をドラマに惹き込むのに大きな役割を果たしています。そういう自然な情報の与え方のうまさは既に指摘されたようなタチコマの会話に最も良く現れていますし、さらに例を挙げるなら「この国は他人の死に無関心だ」というさりげない少佐の一言も、トグサを気にしたというだけでなく、この舞台の雰囲気や設定、社会の抱える問題、彼らがそれを憂いていることなどをたった一言で表す見事な台詞でした。こういう積み重ねをしていって作品の世界をきちんと説明してくれています。 またこの作品が、SFであり同時に「刑事モノ」であることも作品の魅力です。SFで刑事モノというと映画ではたくさんりますが、アニメではパトレイバーぐらいで意外と少ないです。警察の公権力を悪に対抗するため堂々行使する気持ちよさはどんな時代でも通用する王道で、その王道を「スパイ大作戦」のようなスパイアクションと「SAS」や「S.W.A.T」のような特殊部隊モノ・軍事モノ、そして高度な工学技術や情報技術というサイバーパンク要素をふんだんに使ってかっこよく演出したところに、この作品の気持ちよさや面白さがあります。そして堂々と正義を語ってしまう潔さ。ここまではっきり言い切ってしまうところがわかりやすくていいです。 少佐の魅力も重要です。情報戦に長け部隊長として高い能力を持ち、義体の扱いも職人級という彼女の能力の高さは、「警察」という公権力の行使者としてかなり魅力的に映ります。ああいう「主人公」がいてこそ刑事ドラマが盛り上がるのです。 また作中のように情報化が進んだ時代に起こりうる問題についても触れ、技術のもたらす社会の変化についても目を向けたことはかなりすごい視点です。しかし個の喪失や無意識の共有・オリジナル不在のコピーといったことは実際には既に現代にもありうることで、作中で触れたのはむしろ今ある社会の現象や問題の中から、情報化・電脳化・義体化などによってより加速するであろうものを抜き出して描いて見せた、というべきでしょう。これは当にSFが只の娯楽にとどまらないために重要なことで、科学技術が社会に与える影響を考えるという視点を持ったことはとても重要です。そういう問題に目を向けてこそSFとしての完成度が高まり、またこういうSFがSFの地位を高め、より多くの人の関心を寄せるきっかけになるわけで、それを多くの人が見るアニメで表現した、その意味でも非常に貴重な作品だと言えます。それを「笑い男事件」など数々のミステリのような物語に集約させることでエンターテイメントとして成立させた点も素晴らしい。 そしてSFとして。サイバーパンクに分類されるこの作品は電脳・義体化・広大なネット・マイクロマシンなど数多くの工学技術や情報技術を集大成していますが、重要なのはそれが自然に人々の生活の中で利用され、一体化していること。こういう世界を描いてこそその技術の有用性や魅力が伝わるわけで、それが当にSFの醍醐味なのです。現実的に考えれば電脳とか義体とか光学迷彩が実現できるわけないじゃないか、そんな批判もあると思います。しかしSFはそもそもフィクションであり、虚構です。その虚構は人々に夢を見させるためにあり、「こんなことできたらいいなぁ」「この技術は実現してみたいな」と思わせてくれることにSFの醍醐味があるのです。そう、この作品はSFとしての魅力に満ち溢れている。網膜映像や脳内無線通信、視覚に展開されるインターフェイスや電脳ダイブ、衛星直結の狙撃システムや身体の高性能化を実現する義体、脳に詰め込まれた様々な素子。そしてそれらの技術をふんだんに使って行われる諜報活動や武力介入、テロやハッキング、技術がもたらす社会現象や社会問題。そういうのが、もう単純にカッコよくて魅力的なんです。CGを駆使した脳内通信のインターフェイスや電脳世界のヴィジュアル。それらが展開されるときの効果音。そういうものがあまりにカッコよくて素敵なんです。ああいうことが実現できたらどんだけ便利だろか、どうやったら実現できるだろうか、そういう議論や思考をとことん震わせてくれるのがこの攻殻機動隊SACなのです。「電脳コイル」もそうですが、やはりSFの世界を表現する上で映像の力は凄まじく、使われている技術がどんなものかひと目で伝わってきます。この作品はその映像の力をふんだんに利用して「技術が生み出す人々の生活」を凄まじいほどの魅力とともに伝えています。「あぁ、ああいう脳内無線通信ってどうやったらいいかな」なんてついうっかり考えちゃったりしちゃう楽しさがこの作品の中には詰まっています。 この作品の楽しさの何割をも占めるタチコマンズの魅力はもはや言うまでもないでしょう。可愛くて力強くて頼もしい彼らは「ゴースト」と「AI」の境目について問いかける重要な役割を果たし、そこに「技術の可能性」を示してくれるのです。本作品における最も重要なテーマを語るこのタチコマの存在なくしてSACは成立しない。 菅野よう子による音楽の素晴らしさ、特にOPやEDは作品の雰囲気を実良くつかんだものばかりです。この点の魅力も相当高いレベルのものです。 まぁ説明ゼリフも結構あるし、物語上の多少の不可解な点もありますが、それを認めた上でもやはりこの作品の出来は素晴らしいものだと思います。00年代SFアニメはこれと電脳コイルで大いに楽しませてもらいました。
2010/02/20 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by オタンコナス (表示スキップ) 評価履歴[良い:85(71%) 普通:15(13%) 悪い:19(16%)] / プロバイダ: 27653 ホスト:27759 ブラウザ: 10225 いや〜、おもしろかった。 アクションと説明だったり、メインストーリー(笑い男事件)の話と関係の無い話などのバランスが非常に絶妙だった。そしてテンポも。 キャラクターも魅力があって良かった。笑い男もすごかったし。 観れば観るほどほど引き込まれた。 メインの話は実際に起きた過去の事件などをアレンジして組み合わせた様なものだったが、 非常にうまく仕上がっていたと思う。 観る前は「stand alone complex」という題がこんなに合っているとは思わなかった。 この言葉がいたるところで出てくる。 また、テンポも良く面白くて、先が気になるものの、それなりに集中して観ないとわからないし、 観るのに体力を必要とする部類であると思う。それだけ見ごたえのある作品であるとも言える。 よって何も考えずに観て楽しめる、というわけではないので、人によっては合わない場合があるが、 自分としては万人ウケするように思える作品だった。 音楽、映像、声優など様々な面で素晴らしいが、やっぱり軸は脚本だと思う。 作画が崩れるのが問題点ではあるが、それでも面白かった。 それも、高レベルな脚本のお陰だろう。 稀に見る緻密さで、めちゃくちゃ楽しめた。タチコマかわいいし。 本当に素晴らしい作品だった。「最高」です。 もっと読む「【良い点】・世界観、設定・音楽・演出【悪い点】・作画が安定してない【総合評価】劇場版よりも大分解りや...」 by まつ 次のページを読む この評価板に投稿する |
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