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シートン動物記 りすのバナー(アニメ)


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読み仮名: しーとんどうぶつきりすのばなー / 英語タイトル: Bannertail: The Story of Grey Squirrel
総合
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放送:朝日放送

原作:アーネスト・T・シートン

演出:黒田昌郎
脚本:柏倉敏之 撮影監督:黒木敬七 プロデューサー:根来昭
音楽:小森昭宏 美術監督:伊藤主計 キャラクターデザイン:森やすじ

バナー:つかせのりこ 母ネコ:谷育子 ミミズク爺さん:永井一郎 スー:横沢啓子 クレー:菅谷政子
長老:池田一臣 ラドール:肝付兼太 ロリー:丸山裕子 ゴチャ:千葉繁
放送開始日:1979/04/07(日本) 放送終了日:1979/09/29(日本)
最終変更日:2006/11/22 18:35:02 / 最終変更者:カトル / 提案者:k sato (更新履歴)
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2007/01/14 普通 [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 634 評価履歴[良い:1432(50%) 普通:564(20%) 悪い:872(30%)] / プロバイダー: 11634 ホスト:11806 ブラウザー: 5234
「シートン動物記」は好きだったのですが、その魅力を知ったのは小学校の高学年になった時でした。そのせいか、本作には「子供向け改変やな〜」と子供心に思いました。
原作版では、かなりえげつない部分がある(とゆーか、シートンのこういったリアリティーと自然の厳しさの描写は、ディズニーのメルヘンチックな作風には相容れないもの)のですが、本作はその意味ではかなり、子供向けアニメという具合になっていました。

こうした外国の動物主体のお話しでアニメ化されたものとしてNHKの「ニルスのふしぎな旅」や、「子鹿物語」といったものがありましたが、そちらは人間も加わっていたものだったのに対し、本作はあくまで動物主体であり、近い作風では「ウォルターシップタウンのウサギたち」や、「北極のムーシカミーシカ」といったものがありそうです。とはいえ、日本アニメーションが、子供向けに、極力緩和化しているような作風でありました(なにせ、この二作品は本作以上に流血描写があるのだし。)。

しかし、原作の内容に比べ、こちらのアニメの改変は「シートン作風は、アニメ向きではないのか」という感じだし、シートンの原作の方にのめり込んでいった部分と、野生動物のシビアな現実を知っていけば、「やっぱり別物だな」という具合になったと、思いました。

凡作とはいいませんが、原作版の動物記に比べると・・・・・・ちょっと、評価が難しい作品だと思います。
2007/01/14 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by えぼだいのひらき 評価履歴[良い:121(72%) 普通:36(21%) 悪い:12(7%)] / プロバイダー: 5898 ホスト:6011 ブラウザー: 7395
シートン動物記の「旗尾リスの冒険」が原作のアニメです。原作はどちらかと言えば短編が多いシートンの作品の中では、比較的長いお話なのですけれど、子供向けの本はどれも原作の味を損なわない様に、ある程度ダイジェスト版になっています。
シートンの作品の場合、登場する動物に名前が付いているものが結構ありますが、本作の場合は私が読んだ物はどれもリス達に名前がなく、「旗尾リス」「銀ねずリス」「赤リス」と云った表記になっていました。旗尾リスと銀ねずリスの子供達には名前のある本もありましたけれど、原書にはもしかしたら名前があるのかも知れませんが、「バナー」や「スー」と云った名前は、アニメ版用に考えられた物ではないかと思われます。
日本アニメーションの作品は、世界の名作に独自のアレンジを加えた作品が多いのですが、原作の設定を大幅に変えてしまって堂々と「原作」として名を掲げるのが、相応しくないのではないかと思われる作品も、たまに見受けられます。
このシリーズの第1弾である「くまの子ジャッキー」は、正にそれに該当し、個人的には「これでシートンの冠を付けられてもな〜」とすら思っていましたが、本作は、アレンジはあるものの比較的忠実に描かれていましたので、印象としては良い作品です。

シートンの作品は、本来事実を淡々と述べるタイプの文字通り「動物記」ですから、過剰な演出が少ないのが特徴です。ですので、知名度の割には長期に渡る映像化は、元が短編であると云う事も伴い、どちらかと言えば、し難い作品だと思います。
「オオカミ王ロボ」等の様に人間が絡めば、人間側の物語の部分に演出を加える事が出来ますから、比較的アニメにも、し易いと思いますけれど、本作の場合は、人間が絡むのはホンの一部分です。バナーは人間の過失によって親を失い、良心の呵責によってせめて苦しませない様に死なせてやろうとネコにあてがわれた所(←アニメは、少し変えてあります)、予想に反して大事にされ(ネコ科の動物は殆どが単独行動をする為、犬科の動物や草食動物よりも個体識別に関しては少々無頓着な所があるので、こう云う事が起こり易いのだそうです。シートンの他の作品でも、この様な描写があります。)、大きくなります。その後、農場が火事になって野生に戻る迄、母ネコとのお話はそれなりに描かれましたけれど、人間達はどちらかと言えば顔が見えない、バナーの目線から見た「足」や「長靴」や「ズボン」と大差ない様な描かれ方をしていました。
ですので、リス達だけの世界になってからが長いお話を構成するに当たっては、彼等が擬人化され言葉を話す設定は必要だったと思います。
又、野生のリス側の目線から見たら、普通は人間は怖い存在でしかありませんが、擬人化された彼等の日常を描いた本作では原作の様な血生臭い描写(ポケットの中で潰されたりとか、銃で撃たれたりとか)は一部ある事はありましたが、極力省かれていました。本来リスやウサギ等も野生動物なのですから、その愛らしい外見に似合わない「獣」の部分を持ち合わせてはいますが、視聴ターゲットを子供に設定したキャラクター達は総じて丸顔の漫画顔になっており、そう云う場面はむしろ似合わない様にも思えましたので、こう云うアレンジは良かったと思います。

原作の旗尾リスは幼少期にネコに育てられた為、リスらしからぬ所があり、どちらかと言えばのんびりとしていて奥さんの尻に引かれる様な人(リス?)の良いタイプとして描かれていましたので、ちょっととぼけた感じのつかせのりこさんの演技は、バナーには、はまり役だったと思います。スー役の横沢啓子さんも、しっかりした女の子を演じるのには定評のある方ですので、安心して見る事が出来ました。
その他の動物達も、「悪者」と云うより、その種類による性格や習性の違いと云う描き方がされており、ともすれば只のワルに描かれがちな赤リスのアカーチョが上手に描かれていた点については(毒キノコのお話での描き方はちょっと残念でしたが)、その「小モノ振り」がとても活きていた様に思います。
一方で、原作ではバナーとスーの子供であるクレイが、全く設定を変えて登場していた事(その為か、物語はバナーとスーが結婚する前のお話へと設定が変更されています)は流石にちょっとなぁとは思いました。加えて、生き別れた母ネコとも再会してピンチを救って貰ったり・・・と原作と比べてしまうと(擬人化されたお話なのだと解っていても)「う〜ん・・・」と思う点は少々ありました。
それでも最終回で、スーにプロボーズをするも、断られ、思い悩むバナーに対し、長老は「ハイイロリスの女の子は、2度目までは断るものなんだ」と慰めるのですが、その言葉に俄然張り切るバナーが何とも愛しくて、言葉通り、3度目で願いが叶った時は、「全くもぉ、しょうがないわね」って感じで弟の様に扱われていた彼がいつしかスーにとって頼りがいのある存在に成長していた事が単純に嬉しかったりしました。

又、動物を擬人化した作品ではどうしても避ける事の出来ない矛盾に「食物連鎖」があります。
本作でも本来なら天敵であるミミズク爺さんが、ちょっと浮世離れしたバナーのベースに引きずられてしまい、いつの間にか彼の良き相談相手に位置付けられてしまっていました。ですから、ミミズク爺さんがハイイロリス達を襲う事はありませんでしたが、餌が取れず空腹に苦しんでいた時、ついに他のリスと間違えて仲間であるゴチャに襲い掛かってしまいます。未遂に終わりますが、ハイイロリス達の間での彼の立場は悪くなり、「ゴチャを食べようとしたんじゃないよね?」と尋ねるバナーに対し「ハラペコの気持ちはハラペコにしか分からんよ」とすげなく答えた為、双方の気持ちはすれ違ってしまいます。
その後、猟銃を持って森に入って来た人間から彼等を庇って、ミミズク爺さんは命を落とす事になるのですが、最期にお互いの誤解が解け、いつもの口癖の「ワシが考えるに・・・」を言い終えた時点で静かに息を引き取るシーンは圧巻で、このお話はアニメのオリジナルですが、個人的には本作中で1番の傑作であると思います。

主題歌は本作の内容をそのまま表していて、いかにもアニメーションの歌って感じが、個人的にはとても好きです。
特にEDの歌詞は、彼等の命の糧である木の実に対する森の掟が詰まっていますので、順を追って行くととても覚え易いです。

世界の名作を原作とした作品を数多く手掛けていながら、とかく評価の分かれがちな日本アニメーション制作の作品ではありますが、本作は原作の解釈を間違っていませんし、動物の習性についても比較的事実に沿った描き方をしています。季節の移り変わりも木々の葉の色の変化や、風の強さ、影の長さ等をさり気なく盛り込んで表現されており、派手さはありませんでしたが、丁寧な制作姿勢は好感が持てます。
文章を理解するには未だちょっと幼過ぎる視聴者層に、作品への関心の第1歩として提供するには、適した作品だと思います。
2006/12/28 普通 [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 古典主義 評価履歴[良い:415(42%) 普通:234(24%) 悪い:332(34%)] / プロバイダー: 23861 ホスト:23636 ブラウザー: 5234
原作が短編に過ぎるので、アニメ版はどうなるんかい、と思っていたら
動物視点で進行。「ラスカル」と完全に違う路線で面食らった記憶が。
視聴しながら「これって「ロッキーチャック」の変奏だよなぁ」と、作品の
意義に疑問も感じましたが、まぁまぁ見られるデキにはなっていました。
原作どおりだったら、一時間で終わっちゃいそうだもんなぁ。原作を先に
読んでいたので、「これもアリかなぁ」と思いつつ、テイストが薄くなった
部分が残念でもありました。本作は、親を失った子リスを、オモチャにして
殺してしまいそうな雌猫が授乳し育て上げたという、猫を飼い、その野生を知った
人なら驚くようなエピソードです。これはシートンの体験した実話を書いた短編ですが、
原作の魅力は「野生と本能」を上回る「母性」への驚きと感動ではないかと思います。
ただし、アニメ版は登場動物たちが言葉を交わす、動物ファンタジーの世界になって
いるので、猫がリスを捕食しなくても違和感が薄くなっています。そういう意味で
原作とは全く別モノなのですが、原作以上の感動を演出したかと言えばビミョー。
個人的な感想は「ロッキー(チャック)3」といったとこでしょう。
ただし、季節の移り変わりを丹念に描写し、リスの一大イベントである「冬篭り」を
ラストに持って来た最終回は締めに相応しく、うまいなぁ、と感心した覚えがあります。
これもムーミン的、と言ってしまえばそれまでですが、動物物でリスを題材に据える
なら当然の事で、ここは良かったと思います。
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