座頭市と用心棒(日本映画)
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座頭市と用心棒 \5,040
2006/10/03 とても良い [編集・削除/ この評価を推薦]
by 古典主義 評価履歴[良い:422(42%) 普通:237(24%) 悪い:336(34%)] / プロバイダー: 649 ホスト:444 ブラウザー: 5234
岡本喜八の娯楽映画職人としての手腕に一本参った感じ。型破りな
喜八イズムを発揮しているからではなく、設定・ストーリー共に
黒澤用心棒と座頭市シリーズへのオマージュ、かつ魅力的なコラボレーション
になっているから。名作に敬意を表して?ほとんど設定をいじらず、
そのまんま「用心棒」のストーリーと「ふてぶてしい傑物、市」を
前面に押し出してくる。一応、座頭市が主役だが、隠し金に隠密、宿場の
覇権を巡っての争いは明らかに黒澤「用心棒」を意識している。悪い面から見れば、
黒澤用心棒には画面の密度・好漢三船の魅力で劣っている。三隅座頭市に比べると、
無情・寂寥感溢れる情緒に欠けている。オリジナルの二大監督得意分野では、
やはり敵わないのだが、結果的には両者をそのまま一つの作中に持ち込んで
うまくまとめた感じ。
後半の対決直前まで、勝新市のふてぶてしさに比べ、酒・金・女にウジウジする
三船用心棒が翻弄されているかのような描き方。途中まで違和感を感じたが、
反面、その理由が明かされた後、対決を決意した途端の背筋の伸びた殺陣が引き立ち、
一気に存在感を増す。翻って、三船用心棒の、対決への葛藤が窺える。この辺は
時代劇二大スター対決に相応しい筋運びだ。
見る前は「マジンガーZ VS デビルマン」みたいなシロモノではないかと危惧
していたが、実に楽しめた。二大スターだけでなく、エゴ丸出しの醜い群像を怪演する
脇も魅力。総括すると、画の力は弱く、ややストーリー偏重気味だが楽しめる。
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