Z.O.E Dolores,i(アニメ)
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2008/10/18 良いと思う立場からのコメント [編集・削除/ この評価を推薦]
by herba 評価履歴[良い:185(79%) 普通:24(10%) 悪い:26(11%)] / プロバイダー: 7567 ホスト:7709 ブラウザー: 6701
(終盤19話以降のみ拝見なのでコメントだけ)
サンライズお得意の SF ロボットアニメ。
メカと美少女ならぬ、ロボ=乙女、である(1)。
少女でも女の子でもなく、中年のおじさんが年頃の娘に対し「お嬢ちゃん」と呼びかける乙女でなければいけない。
このお嬢ちゃん、設定上は AI の入った特別仕様の巨大ロボでエース級の強さを誇るのだが、オッサン主人公を「おじさま」と呼んだり、他のロボに抱きつかれて「いや〜んエッチ」とか叫んだり、「好意」を寄せてくる他のロボを膝枕に寝かせたり、ネコミミもどきのセンサー?をピクピク動かしたりなど、それらしいふるまいをするのだ。しかもそうしたふるまいが TPO をわきまえたもので狙い過ぎな所が無く、オッサン主人公とのやりとりが微笑ましいったらない。
でも、やっぱり変ですよ。鑑賞中は話に集中してるぶん気にならなかったりするものだけど、後から振り返ってみるとどうにもこうにもヘンテコな気分になる(1) 。そこがイイ!?!?
ともかく、このオッサン、失敗してもあれこれ悩まずとにかく目の前の課題を「お嬢ちゃん」の協力を得ながら片付けていく。はっきり言っておめでたいにも程があるのだが、彼が居ないと状況が進展しない故に光る存在なのだ。「お嬢ちゃん」とのコンビの憎めなさが作風を非常に陽気なものにしている。
(オッサンの声がシュワルツネッガー氏の吹替えでもお馴染みの方。これがまたこれ以上無い程ハマっている。)
SF 設定はさすがに老舗サンライズだけあって、それなりにもっともらしい理屈でハッタリ利かせている。特に「ベクター・トラップ」がいろいろな場面で応用を利かせて使いこなされているのが効率的。
一方で SF 描写は結構大雑把。例えば宇宙空間なのに明らかに重力ありまくりな状況は大嘘にも程がある。しかし、大雑把な大胆さは余分な説明を省ける利点にもなる。まず、深く突き詰める気がしなくなるのである程度観念的に描写の意図を捉えるように仕向けられる。更に大事なのは、作ってる側がこの状況はこういうイメージだ、といった理想を念頭に置いてそのまま映像化している所。既視感のあるビジュアルそれ自体のインパクトは無くとも、話の勢いとアイデアと演出の組み合わせで描写の説得力を作り出している(制作会社の得意分野の蓄積を生かすやり方だ)。最後の仮想殴り合い演出もその現れで実にこの作品らしい。最終話のまとめ方はなかなか素晴らしく、イメージとしても美しいものがある。
「頑張ったぶん絶望も深くなる」ってセリフは心に残るものがありましたね。
ともかく、近頃のアニメはヘタレで優柔不断な主人公やら暗いのばっかしとか欲求不満を持たれている方にはもってこいかもしれない。少し古めの作品なのだが、まるでそうした不満を解消してやろうって感じに作ったみたいだ。
(1) この発想を更に推し進めて出来上がっちゃったのが「アイドルマスター」? どうもサンライズのセンスは独特というか、ちょっとついていけないノリを感じてしまうな。
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