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小説総合点: 1,703位/2,382作品中 (総合点1.00/偏差値47.89)
小説2001年総合点: 32位/60作品中
鱗姫(小説)
読み仮名: うろこひめ / 英語タイトル: Uloco hime
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鱗姫 (小学館文庫) \500
2007/08/09 良い [編集・削除/ この評価を推薦New!]
by 円 評価履歴[良い:147(92%) 普通:7(4%) 悪い:6(4%)] / プロバイダー: 15884 ホスト:16041 ブラウザー: 5234
グロテスクな美意識が生み出す究極の笑いがあります。
むちゃくちゃ好きなんですこれ。
ねじ一本どころか、108本くらいは弛んでる。両性具有の感性を持つ獄本野ばらが綴る、
かっ飛ばし耽美、パンキッシュに耽美、極彩色のけばい耽美世界です。
ぶっちゃけイロモノのキワモノですが、わかっていてやってる(かっこ)内の冷静なツッコミ、
でもわざとらしく笑いを取りに行かない、乙女の美学に対する意識の高さと愛着、
モチーフへの接し方の細やかさが絶妙なハーモニーを奏でていて、むちゃくちゃ好感度高い作品なのです、自分にとって。
そんなんでいいのか!といろんなところで笑ってしまう。
ハンガリーの血まみれ伯爵夫人、エリザベート・バートリをご存じでしょうか。
怪奇小説好きにはヴラド・ツェペッシュと並んで東欧の歴史上の二大有名人、
御手洗の「アトポス」の作中エピソードに出てきたと言えば
ミステリーの好きな方にも「ああ、あの・・・」と頷いていただけるかもしれません。
サディスティックな享楽に耽るために少女を大量に惨殺し、自らの美貌を保つために処女の生き血風呂に浸かった、
おぞましいエピソードで飾られた悪女をこんなにもかっ飛ばして紹介した小説が今まであっただろうか・・・
「美肌への思い、尊敬しますわ」、みたいなんでくくられてて、そんなバカな!とびびります・笑。
そんなんでいいのか!
だいたい、美肌に主眼を置くなら、人間なんかのじゃなくてスッポンの生き血のほうがいいんじゃないかなあ。
出てくるモチーフ・書名・ブランド名もまた面白おかしくて楽しい。
うろこで悩んでるときに渡されるラヴクラフト全集の一冊。ブラックです。半魚ドン。
「Vivienne Westwood」「LOUIS VUITTON」、なんでいちいち英語表記。それも繰り返し出てくる。
「ポーの一族」読んでない。死ぬまでに絶対読まなくちゃ!
「世界悪女物語」「吸血鬼幻想」、本棚にあります「それいぬ」も。
「血と薔薇」は知らないです。(生まれてなかったのもあるけど、三島由紀夫絡みまでいってしまうと自分のテリトリー外。)
後ろのあたりは作中には出てこないけど、でも読んでおくとこの話のおかしさがかなり拾いやすくなる、絶対。
特にそれいぬは必読。(根性ワルは乙女の基本、って感じのこの著者のエッセイ。)
誇り高いお嬢様の乙女美学ものにしては、最後が少々はしたないので少しからくして「良い」で。
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