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小説総合点: 2,116位/2,381作品中 (総合点0.00/偏差値47.30)
小説1984年総合点: 12位/14作品中
ハイスピード・ジェシー/深宇宙のジェシー シリーズ(小説)
読み仮名: はいすぴーどじぇしー しんうちゅうのじぇしー / 英語タイトル: Hi-Speed Jecy / Shin-Uchuu no Jecy
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2006/07/31 普通 [編集・削除/ この評価を推薦New!]
by O3Warp 評価履歴[良い:68(50%) 普通:40(30%) 悪い:27(20%)] / プロバイダー: 30899 ホスト:30959 ブラウザー: 5978
帯に「ジェシー最後の戦い!」と派手に記載された最終巻「戦神」を読み終えた時、「作者ではなく出版社側の意向による打ち切りなんて、小説でも当然ある事なんだな」と初めて思った。
個人的には主人公ジェシーのヘタレ具合が他人事とは思えないほどリアルな方向で悪化したのが、最も気に入らなかった。(このあたりはOVA版に引きずられた印象が非常に強いのだが、実際どうだろう?)
どちらかと言えば気に入った作品の一つだが、シリーズ全作の完成度の平均を取れば総合評価は"普通"かな。
ジェシーは元々「他人より速く走れる」だけが取柄の一般少年だが、その唯一の取柄のために数奇な運命を辿る事になる。
瀕死のジェシーを救出して彼の親代わりとなった生体宇宙船パオロンは、第1期シリーズ「ハイスピード・ジェシー」の舞台である太陽系連邦の科学力では分析すら到底できない驚異的な仕様を持つ。
(パオロンがジェシーを拾った真の目的の一端は、第2期シリーズ「深宇宙のジェシー」で明かされる)
天涯孤独となったジェシーのサポートだけを目的としてパオロンに生み出された合成生体ティアナは、二酸化炭素を吸って酸素を吐くという内気なメインヒロイン。
そんな彼らに興味本位でまとわりつくフォークは、心の奥底に醜く耐えがたい闇を持つと判定された者は所定の手順により問答無用で殺して良い(悪人・善人・幸福・不幸とは関係なし。ただし心に闇が無ければ善人でも極悪人でも殺してはダメ)というハートランド正教の若い神父。
このような数々の個性的な舞台設定は、演出次第でもっともっと面白くなる可能性があったと思うが、巻数が進むにつれて少しずつ影を潜めていったような気がする。
例えばフォークには自分が信仰する宗教の教義に沿って人畜無害な一般人をもっと頻繁に始末させて、周囲をハラハラさせても良かったのでは?
(OVA版や漫画版では単に「悪人は殺せば良い」というだけの単純な教義に差し替えられたが、実はそうじゃないというのをもっとハッキリ見せ付けるべきだったと思う)
また、「幽霊空間の謎を暴け」ではティアナが自らの強い意志でパオロンに手術してもらい、ジェシーと同じく酸素を吸って二酸化炭素を吐く仕様に変わる。その結果として後に密閉空間内で発生する酸素不足というピンチと共に、彼女が内に秘めた強い恋心を表現してみせたというわけだ。
しかし植物のように「二酸化炭素を吸って酸素を吐く」という本作独特の個性は、「ジェシー暗殺指令」あたりまで引っ張って活用させたほうが差別化という点で良かったのでは?
(酸素不足という言い訳でジェシーと濃密なディープキスを交わさせたり事あるごとに長時間抱き合わせるなど、本作ならではという絆の深めさせ方があるだろう。また、それくらいしないと彼女の内気な性格がうっとうしく感じられてしまう)
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