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パプリカ
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2008/03/21
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by
馬王
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日本のアニメ映画の技術と言うものが詰まった素晴らしい映画。
この映画に限ることはないが、昨今のアニメ映画の技術の素晴らしさは圧巻物だ。
ここまで来ると、行き着く先がない、いわば極みまで行き着いたのではないかと思うことさえある。
そうなると、いかに自身と映画が意気投合できるか、またはいかにどれだけ脚本の構成で人を唸らす事が出来るかの焦点にかかってくるだろう。
この映画を見たとき私は前者かなと思う。実に面白かった。
何が良かったと言えばやはりパプリカの存在。
とても魅力的なのだ。夢先案内人…とは全く違うが、夢を自由に飛び回り、相手の心を癒すヒーリングが何とも言えない心地よさ。
現実とのギャップの差が上手く魅力を引き出している…。
夢と現実の境目が実に妙味で90分何とも言えない居心地の良さを感じた映画だった。
夢を見続けたい、現実と夢の境目がわからなくなっている乾が何とも貧困な心の持ち主。
確かに夢が現実になり得たら、まさに自分の欲を思うがままになることは出来るが、相手を侵食するほど強烈に心が曲がっていないし、そもそも相手が何もできないまま侵食する事なんて理屈が通らん。
そもそも乾の心の渇きが余りにも稚拙だ。
更には百鬼夜行みたいな夢を延々と見せられては食傷気味。
事が行き着く先までのディテールは見事なのだが、そこから見せられる男達の欲望にはあまりにも落胆だ。
何故ならこの映画に出てくる男達の描写があまりにも稚拙なのだ。
乾は上記の通り。
時田は天才でありながらその幼稚さから責任感の薄さ、大人になれない子供(逆の魅力もあるが)。
小山内は女一人の為に自暴自棄。その器の低さが露呈されるし、そりゃ酷いと言えども時田には勝てませんよ。
粉山刑事は逆に一人孤立した存在でもあるが、いわゆるここには前作(千年女優)同様に映画に対するオマージュ的な物が込められており、見ればわかるが、彼自身映画監督になれなかった思い、共に携わってきた仲間への思い、実は彼自身作りかけてきた映画への思いから現在の刑事になっていた…。
最後の友人の台詞がとても印象的。
ここのプロットが非常に秀逸で他が余りにも浮き過ぎた為とも捉えることが出来るが。
どうせなら崇高な男の支配欲と言うものを見せてもらいたかった。
こんな幼稚な男の達の夢なんか、どこにでもいるような人間と変わらない至って普通の男達と変わらん。
そう思うと男に対して非常に見解が貧しい内容なんだよねぇ。
その反面パプリカ(千葉)と言う女性は非常に大人の魅力を感じさせ、とても粋な夢見人なのである。目的があったにせよ。
正直この映画私の中では内容が-20点ぐらいとするなら、パプリカと言うキャラクターが実に120点満点なのだ(笑)
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