脚本自体は概ねよく練り込まれているように感じるが、少々メンタル面偏重。物語の勢いが出ている反面、 SF 的リアリティの扱いが軽過ぎてて厚みに欠けている。主人公達の欲求やわだかまり、地球での解放感などはちゃんと伝わってくるのだが、所々おいおい、大丈夫か?そんな適当でいいのか?と突っ込みたくもなる。例えばエデン→地球の旅程やロケット製作の過程など、尺の都合で所々端折られた感は否めない。ただ、端折り方が大胆なので詰め込み過ぎのおいてきぼり、にはなってない。
次に映像面。これは素晴らしいものだ。
まず目につくのは CG の利用(CGI 合成)。質感はアニメ的な二次元、モデリングが 3D でキャラの動きがトイストーリー等々の米国モノに近い。特にエデン篇のキャラには結構違和感があって馴染むまでは一苦労する。ただし、これはエデン篇と地球篇に人工光と自然光の違いが反映されているからだと思われる。そのため、(整った世界の)エデン篇ではキャラの彩色がのっぺりして生気が無いようにも見えるのだ。逆に言えば(雑然とした世界の)地球篇の人々が生気に溢れているように見えるわけで、間違った手法と言い切るのは酷だろう。新しい手法にはいつだって面食らうもの。
背景やメカの描写、アクションや人物の仕草は全体的に秀逸。背景は非常に緻密でエデン篇の都市や地球篇の廃墟などにもらしさが感じられる。アクションにもスピード感があり、地球篇なんかジブリを彷彿とさせられる。全編に渡ってそうなので目立たなくなっているぐらい。あと、線画と実写を 3DCG 技術で合成した OP 映像も斬新だ。