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氷菓
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読み仮名: ひょうか / 英語タイトル: You can't escape
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2008/02/14
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ネムリネズミ
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15349
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6520
古典部シリーズ第一作。米澤穂信氏のデビュー作ですね。夏の文庫フェアで目にとまり、初めて読んだ氏の本です。
【良いと思った点】
・安定感のある落ち着いた文章に好感を持ちました。この本からひんやりとした心地よい印象を受けたのは、何もタイトルや表紙(私が読んだのは角川文庫版でした)のせいばかりではないと思うのです(笑)
・いわゆる「日常の謎」を扱った学園ミステリですが、学校生活でのささやかな出来事が実に上手に切り取られています。個人的に気に入ったのは、「なぜか毎週金曜日に借りられる本の謎」です。図書室の本の貸し出し期限は2週間なのに、一体なぜ同じ本を毎週借りてはすぐに返却するのか。本の借り手の目的は何か…真相も、すとんと胸に落ちました。「あるはずの文集をないと言い張る少年の謎」、そしてこの本最大のテーマ、「古典部の文集の題名・『氷菓』に隠された謎」のほろ苦さも良いと思います。
・キャラクターも個性的です。「省エネ少年」・折木奉太郎、「わたし、気になります」が口癖のお嬢様・千反田える…「古今東西、視線で怪我をした人間はいないのだ」という思考からも窺える奉太郎のひねくりぶりは気になるところですが、許容範囲ではないでしょうか…(笑)
【悪いと思った点】
・完成度の高くない謎も混じっていることが残念です。「いつの間にか密室になった教室の謎」の解決は、少しあっけなかったように思えました。
【総合評価】
夏の読書に相応しい、涼しげな一冊です。
が、上に挙げた点が気になるので、評価は「とても良い」とさせていただきます。
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