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姑獲鳥の夏
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読み仮名: うぶめのなつ / 英語タイトル: Ubume no Natsu
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2008/03/24
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by
鞠崎
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戦後という時代設定でありながら妖怪の設定を持ってくるのは面白い試み。
最初は小難しそうな内容に堅そうな文章に辟易していたのですがこれが案外読みやすい。
京極シリーズを読んだのはこの本と「魍魎の箱」だけなのですが、その時点での評価を。
この京極シリーズで面白いのはやっぱり登場人物だろう。
鬱病持ちの小説作家、関口に頑固な刑事の木場、破天荒極まる性格の探偵、榎津。
古本屋の店主でもあり神主でもあり陰陽師でもある中禅寺秋彦。別称「京極堂」。
そんな一癖二癖もある彼等を軸に人の因果が絡みついた事件を解決していく話。
久遠寺家の悲しき歴史とそれ故に犯した業と姉妹の狂気的なまでの女という性に対しての執着。
そして今回の主役である関口の過去ますら巻き込んで話は進む。
この作品を読んだ方が評価でよく言われるのがトリックに無理があるという事です。
確かに色々と「推理でそれってアリなんだ・・・」と思った箇所が多々ありました。
多重人格のくだりもそうですし藤牧の死体とかダチュラの花とかも。
しかしそんな風に矛盾は見られたものの、物語はとても奥が深く、面白い。
「姑獲鳥の夏」という題名にちゃんと意味があって最後に繋がるのも良いです。
今度は塗仏の宴か、女郎蜘蛛の理(字が違うかも)あたりも読みたい所。
評価は「とても良い」です。
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