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鉄鼠の檻


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読み仮名: てっそのおり / 英語タイトル: Tesso No Ori

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2006/06/25 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by 夙夜健 評価履歴[良い:712(61%) 普通:359(31%) 悪い:100(9%)] / プロバイダー: 18384 ホスト:18446 ブラウザー: 6287
〔 ネタバレありです 〕
ストーリーを忘れていたので、再読しました。
前回はノベルズですが、今回は分冊文庫版です。

私が一番好きな登場人物は京極堂ですが、親近感を持っているのは関口で、彼が京極堂や榎木津からからかわれるのはよいですが、
本作では今川と鳥口からもかなり軽口を叩かれていたようで、少し辛いですね。

本作で一番好きな場面は、最初の方の京極堂と関口の会話です。
私はこのシリーズで、この2人の会話が一番好きです。
関口が京極堂の事を 「 どうも怪しいな 」 と勘ぐるところなどが読んでいて大変楽しいのです。
これが421ページ中 ( 文庫1巻 ) で139ページとやはり時間がかかっていますが、登場人物がよく分からない 「 狂骨の夢 」 と違って、
話手のメインが今川と鳥口という京極堂側 ( 関口側 ) の人間なので、何とかついていけました。
それに比べると、その後の物語は……まあまあですかね。
今回は坊さんがたくさん出てきますが、はっきりいって私には誰が誰だか分かりません。
一番印象深かったのは、私的には大西泰全ですが殺されてしまうし …… 。
動機はよく分からない部分がありますが、納得できないといまではいきません。
しかし他の作者の作品でもこの手の物はあり、 「 それがどうした 」 という気持ちもあります。
それよりも、最後はチョット …… でした。

火事になるのは確かに絵的にはよいですが、あまりにもワンパターンという感じが否めません。
鈴という女の子の扱いも、あのようにする必然性を感じませんでした。
現実的な決着でよかったのではないかと思うのですが …… 。
あとは、山下警部補の態度が色々と変わるのにも少しついていけませんでした。
警察の人間はこのシリーズでは×ですね。

まあ、何だかんだといっても面白いとは思います。
1 〜 4作目までのこのシリーズの評価は、私的には
1 > 4 ( 本作 ) > 3 > 2作目ですね ( 2作目を一番下にするのは、多分私だけでしょう ) 。
1作目は、一番読みやすいと感じたからです。
2作目は、よくできているとは思いますが、重すぎる内容は、個人的には …… です ( 加菜子が可哀相ですね ) 。
3作目は再読して結構好きになり、本作との差はそれほどにはないかもしれません。
人がたくさん死んでも、爽やか ( 風 ) のラストは嫌いではないですね。

本作は、死体を運んだ人の考えというのが私にはよく分かりませんでした。
いや、分かろうとする事そのものに意味などないのかもしれませんが …… 。
それから、最後がドタバタしたという印象とキンシンソウカンや男色の話は、ミステリなのだから仕方ないとも思いますが、
少々作り過ぎのようにも感じてしまいました。
分からないと言いつつも、動機は好きなんですけどね。

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