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太鼓の達人
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読み仮名: たいこのたつじん / 英語タイトル: Taiko no tatsuzin
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太鼓の達人
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] 2007/08/10
良い
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by
HUNGRY SPIDER
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以前の評価に不満を感じた為、全文改稿の上で再投稿させていただきます。
音ゲーのイメージと対極にあるとは、その世界観がコミカル、ハートフル、ともすればナンセンスとでも形容できそうなものであるということだが、これは方々で聞かれることなので割愛。ただ、このポイントによって作品としての間口を広め、多くの支持層を得たことは、確かな功績だろう。
本作の間口の広さは、なにも作風によってのみ齎されるものではない。収録曲を見れば一目瞭然だが、メジャーなJ-POPやアニメソングが揃い踏み。しかし、この曲たちが本作最大の欠点であるとも感じられる。正直に告白すると、自分は「太鼓の達人」に於けるメジャーな収録曲の音楽性を評価していない。
原曲を知ってると、辛うじてタイトル通りの曲の体を為すのが精一杯であることを痛感させられる歌い手や演奏家、譜面の配置に不満を抱かざるを得ない感じは拭えない。「好きな曲を自分で手軽に演奏できる歓び」を感じさせてくれる曲もあれば、「好きな曲を破壊された哀しみ」を否が応でも感じさせる曲も確かに存在する。このアンバランス加減は、本作のゲームとしてのポイントを大いに落としているところ。
こう書くといかにも「音楽性など皆無の音ゲーもどき」だと思えるが、実際はそうでもない。いや、「太鼓の達人」は音ゲーとして相当マニアック且つ硬質な側面を持っていると言っても過言ではない。
「ナムコオリジナル」というジャンルに渦巻く音楽作りの本気さは半端ではない。
8分の7拍子、歌詞を聞き取らせないヴォーカル、効果音としての逆再生やモールス信号、ポエム朗読とヘヴィメタルの融合、効果音のみの曲構成…などなど、普通の音楽しか知らない身としては、どこからこんなアイディア出てくるのか、としか思えない程の奇抜さに満ち溢れていて、しかもそれが立派に「音楽」として成立している。意味が解らないのに、インパクトは絶大。心地よさを感じてしまうものさえある。しかも譜面が難しいと来れば、忘れることの方が困難だ。中にはどうしても意味がわからず、ジャンル「謎」とされてしまう曲もあるが、それも曲自体に魅力があるからこそのご愛嬌。
ただ、ナムコオリジナル全てが奇抜な曲なのかと言われると、また違う。実はこのジャンル、ディープなシリーズ(2000やミカ、画竜点睛など)がその難易度も相まって、目立ってしまうのだが、実際は非常に幅が広く、一般受けも十分に考えられる曲も数多い。いや、むしろメジャーなJ-POPなどより余程完成度が高いのではないか、と素直に感じられる曲さえある。これらの曲では、ヴォーカルも決して手抜きせず、確かな表現力を持った歌い手(語り手?)を起用している。
例えば家庭用の主題歌に使われているポップソングたち、あれはジャンルを「太鼓の達人主題歌」としても立派に通用する。歌詞も曲調も、作品世界と驚くほどマッチしているのだ。特に7代目収録の「伝説の祭り」は、シリーズの極を物語っているのかと思えるほど素晴らしい「名曲」である。
いってみれば、「太鼓の達人」の、純粋な音ゲーとしての力点は全て「ナムコオリジナル」のジャンルに集約されているのだ。ゲーム音楽やクラシックも、得てして太鼓スタッフのオリジナリティが反映された編曲がなされている曲の魅力が強い。
一般受けしそうな曲(J-POPやアニメソングなど)はお粗末な仕上がりで、太鼓世界に突っ込めば突っ込むほど、素晴らしい音楽で彩られた音ゲーを堪能できる。即ち、深度と完成度が比例しているわけ。酷い言い方をすれば、本作におけるメジャーな曲は、ナムコオリジナルという独自性ありまくりの、作りこまれた世界へ誘うための「撒き餌」のようにさえ感じられてくる。撒き餌であるならば、テキトーな作られ方をしていてもまぁ、当然だろう(とは言え、「紅」など恐るべき曲もあるのだが…)。
果たしてこれは音楽やプレイヤーを愚弄した作風なのか、という疑問はどうしても付き纏う。商業主義を感じられてしまう部分も多い。しかし、スタッフの音楽に対するフロンティア精神、真摯さが見事に反映されている部分も沢山あるし、それは素直に評価してもいいのではないかと思える。
一見、万人受けということで低いとみなされがちな難易度についても、その上限は半端な高さではない。
まぁ、表面的にはいかにも受け狙いしか考えてないように振舞っておきながら、深いところでは物凄くマジメな姿勢が見られるというギャップも、太鼓の達人の味と言えるのだろうが…
とにかくオリジナリティが溢れまくってる作品。百者百様の味わい方がある作品。そんな評価が「太鼓の達人」には相応しいかも知れない。なんだかんだで結構楽しめて、心地よい陶酔も味わえる(自分もプレイ時間が200時間を越えました)ので、評価は前回よりも大幅に上げて「良い」とさせていただきたい。
最後に、とっても印象深い曲についていくらか喚いて筆を置こうと思う。
「伝説の祭り」
コンボ数777というデータも目を惹くが、それ以上に、楽曲としての完成度に瞠目。これでもかというほどゴロのいい擬音が続くと思えば、急に古風な言葉遣いとなり、最後には「君の思い出作れ!」という、素晴らしすぎる名句で締め括られる歌詞が大好きだ。曲は「掛け声」と「笛」の音が独特の味を出し、太鼓の音を引き立てる。まさに「太鼓」の達人を象徴し、その究極の姿を現したかのような名曲。
「きたさいたま2000」
太鼓の達人で最も難しいとされる曲で、難易度・楽曲ともに恐怖を感じずにはいられない。歌詞は何か叫んでるようにしか聞こえない(実際は北埼玉に関する知識が読み上げられてる)し、曲なんてどう形容すればいいのか…「電波」ってこんな曲を指すのか? とさえ感じられる。譜面は速いばかりか、超複雑かつ高密度で、もう何がなんだか…
「紅」
J-POPなのに、オドロキの999コンボ(1000コンボは機械の関係で無理なのかな?)。パターン化されてはいるものの、非常に音符が詰まっていて(しかも単純ではない)、2桁連打が幾重にも続く、体力資本の最右翼。ただ、音が重いせいか打っていて心地よさを感じることも確か。自分が最も打ち込んだ曲である、と思われる。
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