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煙か土か食い物


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読み仮名: けむりかつちかくいもの / 英語タイトル: Smoke, the ground, or food

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2007/02/25 普通 [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by SOUTA 評価履歴[良い:143(57%) 普通:47(19%) 悪い:60(24%)] / プロバイダー: 11123 ホスト:11287 ブラウザー: 6342
第19回メフィスト賞受賞作。

まず言えるのは、本作はミステリーとして評価するのは難しいという事。主人公・奈津川四郎の並外れた推理力(天啓?)によって提示された謎を瞬時に看破して行く為、読み手は考える間もなくひたすら彼の思考の軌跡を追い続けるのみ。・・・そもそも、謎を解くのに必要最低限の材料が用意されていません(苦笑)。
むしろ真の見所となるのは、奈津川家の壮絶とも言える家族背景。中でも二郎と丸雄の愛憎劇は圧巻で、こういった点に重点が置かれている辺り、テイストとしては純文学に近いです。フィッツジェラルドやカーヴァーといった作家の名前が出て来ている事からも村上春樹に傾倒しているのが見て取れます。
・・・噂の特異な文体の方は、イマイチ波長が合いません。読点が極端に少ないのですが、ドライブ感よりも読み難さの方が目に付きましたし、何より、スラングが多用された四郎の異常なまでのテンションの高さには辟易。これは好みがはっきり分かれる所だと思いますが、個人的には否定派です。
内容云々よりも文体が受け付けなかった分、あまり評価は高くありません。良くも悪くも斬新でパワーがあり、衝撃を受けたのは間違いありませんが・・・。

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