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新沢基栄短編集1 古代さん家の恐竜くん


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読み仮名: しんざわもとえいたんぺんしゅうわんこだいさんちのきょうりゅうくん / 英語タイトル: Shinzawa Motoei -Collection Of Short Stories- Kodaisanchino kyouryukun

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[獲得推薦数:1] 2005/02/07 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by 破壊大帝 評価履歴[良い:121(26%) 普通:110(24%) 悪い:229(50%)] / プロバイダー: 8533 ホスト:8564 ブラウザー: 4184
奇面組シリーズで有名な新沢基栄先生の読み切り作品を収録した短編集です。
以下、それぞれの感想を「最高!」〜「最悪」評価で書かせていただきます。

「パートナー真児くん」

普通

唯一リアルタイムで見られた作品。
真児くんはいい奴なんだけど、少し一堂零の面影が強い印象ですね。
(人間離れした身体能力を抜いて変態さを薄め、オタク属性をプラスした感じ?)
喜んで飯食ってる顔なんてほとんど一緒だし……。
あと、妙子ちゃんのお父さんが「ハイスクール!奇面組」15巻に登場したクイズ番組の司会者にそっくり。
それはさておき、成長と共に幼馴染とのすれ違いを感じつつも結局元の鞘に納まるといったお話でしたが、
確かに作者自ら認めるように苦しい所が多い作品でしたね。

「おやおや親父」

悪い

普通のギャグ漫画としては面白いです。
「ハイスクール!奇面組」に登場した、またはゲストキャラの父親を含めて3名の親父が登場する他にも、
同作で物星大にまぐれで撃退された珍平高校の三人組も出演していますね。

ビデオ屋の店長に結構美人の娘がいるのに驚きました(苦笑)。
息子は父親から見ても気持ち悪い(つーか、自分と同じ顔だろうにw)と言われるほどの不細工でしたが。

新沢作品にしては、珍しく下ネタが多いのが変な意味で新鮮でした(苦笑)。
全体的に見てちょっと見劣りしたので「悪い」評価。

「古代さん家の恐竜くん」

普通

表題作。
ストーリーはいたって標準的な少年と非日常的生物との交流モノ。
ごくごく普通の家庭の古代家に一週間預けられる事となったサウロルニトレステスのゴローは
すき焼きは食うわ、風呂に入るわ、タバコは吸うわとやたらに人間臭い恐竜です。
安心して人に薦められる良作ではありますが、個人的に突出した点を見出せないので「普通」評価。

「DATTE!潮鐘」

普通

当時新沢先生のアシスタントを務められていた佐藤正先生の絵柄が一番強く出ていますね。
一見熱血バレー漫画かと思いきや、熱血を嫌うバレー部員達が新しく赴任した教師から
とある「刺激剤」をもらい…オチは笑いましたが、これも「普通」かな……。

「Kの日記帳」

とても良い

短編集収録作品の中では一番好きな作品。
ごくありふれた高校3年生「K」の何気ない行動が、周囲に迷惑をかけまくってしまうブラックユーモア要素の強い作品でしたね。
確かに黒いけれど、私としては嫌な不快感を感じませんでした。
巻末の作品解説に書かれていたように、誰もが知らず知らず人に迷惑をかけている事に気づかず日々を過ごしているという皮肉が
最後の「K」の台詞にこめられているように思えます。

「ぼくの名はK、ごく普通のありふれた平凡な男です。
ぼくは世界中どこにでもいます。そう、あなたの心の奥底にも─」

「怪傑豪くんマン」

とても良い

すっかり見慣れた顔ですな(笑)。
豪は元々好きなキャラなので、その性格の延長線上にあるこの話も楽しく読めました。
スキーに行くカップル相手にボケかましまくったり(奇面組では突っ込み役が多いですが、ボケ役も彼の持ち味)、
家庭の問題で悩める少女の相談に助言(?)をしてあげたり……。
元々「ハイスクール!奇面組」単行本のオマケ4コマだったのですが、見事短編に昇華できていますね。
欲を言えば、千絵ちゃん仮面も出てきてもらいたかったです(笑)。

「Mr.愛NG」

とても良い

一番青春してる話です。
栓抜きがついた古い自販機に時代を感じますな(私は現在25歳だけど、街中で見た記憶がない)。
女子高から転校してきた少女、宇白臣舞(うしろおみ・まい=後ろを見まい)が
風変わりな同級生の愛丘太郎(あいおか・たろう=愛を語ろう)に惹かれていくという内容です。
いい意味での臭さと清々しさが両立したこういう作品は好きですね。
ラストの屋上でのやり取りは色々と考えさせられます……。

西郷野は新沢作品には珍しい本物の最低野郎でしたが、
最後には金で手なずけていた(と、本人は思っていたんでしょう)仲間に裏切られたそうで(笑)。

どちらかと言えば、過去形人間の私には少し眩しさを感じましたが(嫌な意味ではない)、心地良い読後感の得られる作品でした。

「教師のらいせんす」

良い

この話の主人公、一日一善は「3年奇面組」でも脇役として登場し、
「ハイスクール!奇面組」では零の小学校時代の先輩という事が明かされました。
中学時代の若人先生への淡い恋心を回想したり、なかなかいい味のお兄さんキャラでしたね。
そんな彼が母校の高校にトイレを借りた事がきっかけで、研修の教師と誤解されてしまうというお話。
変に臭くて説教色が強い作品かと思いきや、文字通り生徒と同じ目線(同レベルとも言う?)でぶつかり合う姿には笑いました。

「ひまわり・ちゅーりっぷ」

良い

奇面組の迷脇役、ひまわり・ちゅーりっぷ兄弟がプロレス感染…じゃなくて、観戦をするお話です。
馬場代・鶴子姉妹の元ネタ、ジャイアント馬場・ジャンボ鶴田両氏は現在では故人となった事を考えると時代を感じますね。
「3年奇面組」の場外編なので、おなじみの面々も多く出演しています。

さて、全体評価は少々ばらつきは感じられたものの、
全体を見ればなかなか楽しめる作品が揃っていた事を考慮して「とても良い」評価で。

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