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四月物語


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読み仮名: しがつものがたり / 英語タイトル: Shigatsu monogatari

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2007/10/17 普通 [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by どうか Kappa と発音してください。 評価履歴[良い:135(33%) 普通:172(43%) 悪い:96(24%)] / プロバイダー: 7683 ホスト:7691 ブラウザー: 5979
冒頭から異常なほど大量に舞い散る桜の花びら。文字通り桜吹雪である。美しいながらも、ふと、やりすぎだろうと思ってしまうのだ。
物語は憧れの先輩に会いたいがために、東京進学を決め、東京の生活を始めた女性の物語。主人公の楡野卯月(松たかこ)のその心の動きを演出と確かな演技で上手く描きこんでいる。この物語の中で彼女の純粋な恋愛感情を描いているだけのようだが、実際はそれ以上に彼女の成長物語として物語られる。これは先輩とのつながりを再スタートさせるというべきなのかもしれない。
彼女の愛読書は国木田独歩原作の『武蔵野』だ。他にも映像の中で武蔵野という言葉があちらこちらに散りばめられている。原作の中に「武蔵野に散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない。」というくだりがある。彼女もそのとおり、山崎先輩(田辺誠一)に対してとっている行動に迷いはなく、自ら作り出した夢想の中から、自ら前に進むためのシチュエーションを作り出し、行動している。彼女は劇中でかわいらしく描かれているが、その実、なかなかたくましい。

日常のそれとない風景や生活の中に、登場人物の心象を滑り込ませる手法はあいかわらず上手い。多少、過剰とも思える表現もあるし、説明的な挿入が邪魔なシーンもあるが、岩井監督のエキスが凝縮された作品になっている。

それにしても劇中劇の『生きていた信長』は面白くない。

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