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カッコーの巣の上で


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読み仮名: かっこーのすのうえで / 英語タイトル: ONE FLEW OVER THE CUCKOO'S NEST

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2005/10/28 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by 馬王 評価履歴[良い:511(69%) 普通:98(13%) 悪い:129(17%)] / プロバイダー: 18453 ホスト:18387 ブラウザー: 4184
この映画とても良いが後味は正直いって悪い。
人間の尊厳と管理社会の批判を問いた作品。
人間らしい生き方をするマクマーフィに婦長のいいなりになっていた患者達は一人の人間として接してくれ、同じ立場から見てくれる彼を慕うようになり、人間らしさの一面をとりもどす。
彼らは病院や社会に差別されろくな治療もしようとしない、ただ管理下の下に置かれているだけの存在であり、マクマーフィーは彼らを人間として見る事、行動する事で病院や社会を痛烈に批判している。
彼の行動にはとても共感がもてるし、船で釣りをしたり、彼らの笑顔がたまらなく開放感をもたらし、プラスになった事は間違いないだろう。

しかし婦長も完全に悪者ではなく彼女の行動も少なからずとも問題はあるが、彼女も管理社会に押さえつけられている一人の患者としてみる事も出来る。
彼女は決して周りからは嫌な人間だとは思われていないし、有能なな婦長として見られている(病院・社会側からは)。
まぁマクマーフィ達の視点で見れば悪人で終始描かれているが。
バスで皆を連れ出したマクマーフィを別の病院や刑務所に送る事を拒み、この病院においた事は彼女の中では少なくとも彼をまだ更生できる余地はあると思ったからであろう。
しかし彼と彼女は引く事も出来ず互いの考えもすれ違い最後の事件を起こす。

そしてマクマーフィは更生不可とみなされ脳の手術を受けさせられる事に…。
一人の人間として見ない社会はいとも簡単にこのような決断を出来る事が恐ろしくたまらない。
チーフも『お前は俺の親父のように状況だ』見たいな台詞を言っていたがマクマーフィやその他の患者も逃げ出せずにいた事はその後の問題、逃げ出したことで結局外に出ても彼を認めるものもおらず、居場所すらないと言う現実問題にぶつかるからであろう。
マクマーフィ自身も前の仕事場では自分の最大の理解者ですら認めてもらえず無理強いの精神病院に来て、彼らが自分を慕う姿をみて自分だけが逃げ出すのか、俺を必要としてくれないのかなどの気持ちがわいてきてあの馬鹿騒ぎが生まれたんでしょう、普通ならささっと夜中にこそこそ逃げるはずでしょ。

しかし彼は廃人と化し意思を受け継いだチーフだけが逃げ出すわけで、私はそこにカタルシスは感じ取れなかった…。
マクマーフィのお陰でチーフは自分に先へと踏み出す勇気を貰ったわけだが、結局はチーフだけが救われ病院や社会側の体制は何も変わらず残された患者さん達には何が残ったのか?マクマーフィの死を見てどう感じたのか?そして彼らはその後どのように変わったのか?色々な疑問に残る点もあり、気になる点もある。

しかしこの映画は非常に素晴らしい映画である事は間違いない。
主演のジャック・ニコルソンの演技には脱帽!素晴らしいの一言である。

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