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ミスター味っ子
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アマンドの木
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あのリアクションは単なるネタなどではない、そう思っています。まぁ、後半はそういう感じがしないでもなかったですが・・・アニメで「料理」を題材にした時、一番大切な要素である「味」をどう表現するか、そこにこのリアクションの本質があると思う。
テレビである以上、そのメディアは全ての情報を「視覚」と「聴覚」が受け取れる形に変換します。「視覚」と「聴覚」に対してのみ訴える事が可能なテレビというメディアで、どのように「味」という本来ならば「味覚」に訴えなくてはならない情報を伝えるのか。そこに挑戦したのがあのリアクションだと思います。
他の料理を題材にした作品、例えば「美味しんぼ」などでは、レシピの開示、食材に関する薀蓄(産地の情報や採取の方法、その歴史など)、などで「味」の表現を行おうとしています(もっとも、その薀蓄の披露がメインだという見方も出来ますが)。
これは一般の料理番組でも普通に使われている表現です。どうして刺身を食べるのにレポーターが漁船に乗る必要があるのか。それは「味」をそういった情報で代替するより他無いからです。ラーメンを作っているところにカメラを入れるのも同じ理屈です。
「どっちの料理ショー」という番組があります(この前、終わってしまいましたが)。この番組でも「味」を食材の情報で代替するという、ごく普通の手法が使われています。しかし一番にその食材の「味」を伝えているのは、それを試食した時の関口宏の緩んだ目元であり、三宅祐司の絶句です。
つまり、その味を実際に味わった人のリアクションこそが、その料理の味を伝える最も有効な「視覚表現」なのだと思います。中尾彬ではありませんが、美味いものに能書きは要らない。
長々と書きましたが、料理の「味」というものを真摯の伝えようとすれば、究極的には味皇のリアクションになるのだと思います。「美味しんぼ」では試食した人が理路整然と能書きを述べますが、それは所詮薀蓄で表せる程度の感動に過ぎません。
本当に美味しい物を食べた時、人は言葉を失い、ただ一言「美味いぞぉー!!!」と歓喜の声を上げるしか無いのではないでしょうか? その時、その料理は光を帯び皿の上で踊っているのです。
「美味」というものを、最も的確に、最も強烈に表現した作品だからこそ、その根底では「作り手の愛」というものを意識し続けているのだと思う。
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