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機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ
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読み仮名: きどうせんしがんだむせんこうのはさうぇい / 英語タイトル: Mobile suit gundam senkou no Hasaway
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2006/10/11
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アマンドの木
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難ありとはいえ、文章はかなりマシになっていると思う。そして脈絡が掴みにくいにもかかわらず、個別のシーンの中にでは完全にはまっているセリフは、やっぱりカッコいい。
(なおテロリストの描き方は、昨今の作品と比較しても非常にまともな感性で描かれている)
「逆襲のシャア」の後日談という物語ですが、その内容についてはあまり評価できない。というのも、やっている事が「相も変らぬ」ことだから。淡い想いを寄せていた女性を戦争の中で失った青年が、戦争の元凶である地球の重力に魂を引かれた人々が作る腐敗した連邦政府に反抗する。そして失敗するところまで、同じです。
民主主義というものに懐疑的で資本主義というものに否定的な作者のスタンスでは、こういった路線しかありえず、若者の武装闘争がどうなるかが現代史の中で証明されている以上、そのオチも一つしかありません。ならば、それをひたすら題材にする事に意味があるのかどうか。
Vガンダム以降、そういった政治経済的な面には目をつぶって別方向に進む事となったのは、この作品を含めて「社会の変革」というものは上手く行かないと感じたからなのでしょうか。
一方で、この作品がそれ以前の作品と異なるのはヒロインとの距離感です。ギギのポジションは敵側でもなければ味方の側でもない、という非常に微妙な場所です。そのため彼女の視線は最後まで第三者の位置を保持しており、「事件の目撃者」という、今までのガンダムでは珍しい役回りを演じる事となりました。
今までのガンダムでは事件の当事者しかいなかったため、そのキャラクターの離散もしくは死亡によって、事件そのものの個別性が失われ、年表に記述される歴史の事実だけが残るという感じでした。
しかしこの作品では、事件の個別性はギギの視線によって維持されている。無機質な歴史上の事例ではなく、人の視線と思いと言葉によって語られる「特別な出来事」として、ハサウェイの死が残りました。これによって、主人公の死という不幸な結末でありながら、意外なほどに「前向き」な読後感を残していると思います。
内容はアレですが、物語としての出来は一番良いのではないだろうか。その後ブライト艦長は、ブライト店長になったのだろうか・・・
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