全作品アニメゲーム漫画小説ドラマ特撮日本映画海外映画情報DB:声優,ゲーム機..論客:順日記
検索 / 外部一括:

漫画総合点ランキング: 380位/4,125作品中 (総合点16.02/偏差値52.11) 379位 <= =>381位

人魚の森


[他形式: RSS/携帯版/English]
読み仮名: にんぎょのもり / 英語タイトル: Mermaid's Woods
注意: これは漫画版。その他メディアのページ
アニメ:人魚の森

言語更新順獲得推薦順 New!
日本語好評系
(評価限定)
普通系
(評価限定)
不評系
(評価限定)
全て
(評価限定)
全て
English好評系
(評価限定)
普通系
(評価限定)
不評系
(評価限定)
全て
(評価限定)
無し
この評価板


2008/02/05 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by せんぬき 評価履歴[良い:448(71%) 普通:147(23%) 悪い:38(6%)] / プロバイダー: 38066 ホスト:38222 ブラウザー: 4203
※ややネタバレしてます

表題作の人魚の森、ですが。
この作品にでてくる登和さんの描写が本当に秀逸。

悲しみすらとうに超越したあまりにも深すぎる心の闇ゆえに、
他者に対する非人道的な己の行為や、身内の不幸等の人の本来悲しむべき事象などに対して異様に醒めて諦観しているその性格設定はあまりにも上手い。

最後の最後、果たせぬまま終わった復讐の残酷な結末、報われぬ想いが込み上げ作中で初めて流した彼女の涙はあまりにも哀しく(数十年ぶりに人間らしい感情が甦ってきたとも)、最後の彼女の結末が「あれ」であっても受け入れることができました。
他に彼女にはもう道はなかったのでしょうし、彼女はもう十分苦しんで生きてきましたから。
(本来私は「あれ」で結末を飾るのは安易だという立場なのですが描写が秀逸なので本作の場合は数少ない例外として許容できます)
また私は「加害者側の罪が必要以上に残酷(非ベタな、非ステレオタイプなそれ。単純明快勧善懲悪作品は含まず)」な場合、
被害者側(或いは他の誰か)が加害者側を安易に死という形で楽にしてしまうことに対して懐疑的なのです。
そういった安易に死を与えてしまう作品のアンチテーゼ、という観点からも登和さんが為さんとしていた「復讐」はひどく納得のいくものでした(※)。

それと「アニメ(OVA)版人魚の森に関して少し。
後発であるがゆえに多少製作期間中に作品を観なおす余裕が出来たためか、
一部漫画版より改良(であると思うかどうかは各人の自由だと思いますが)
されている箇所がありました。
登和さんが最後、ああなってしまうその瞬間、
主治医の先生が・・・
そこに微かに救いがあります。
少々格好良く描きすぎなきらいもありますし、
邪推すれば男性スタッフの奢り(女性スタッフがあの場面をいれた場合は意味合いが変わってきますので)ともとれなくもないですが、
ここは素直にそのアニメオリジナルの微かな「救い」を素直に受け止めたいところ。
高橋先生の漫画のアニメ化には私は基本的に否定的な立場なのですが、
旧OVA版の人魚の森(傷)は個人的に比較的良質な出来だったと思います。

勿論漫画版は漫画版であの終わり方で良いと思います。
あの場面はあの場面でよりやるせなさややりきれなさがでていますし・・・

話を漫画版に戻しますが、表題作以外では主人公湧太の過去話、
「闘魚の里」も良作でした。
元々いい男の湧太がこの話ではいつも以上に本当に優しくて働き者で、
それでいて人当たり良くて時節垣間見せる哀しみも泣かせてくれるしそれでいて嫌味がなく本当に格好良い。
イケメンすぎないとこも人間味があります。
私はらんま2分の一の良牙がそれはそれはもう好きだったんですが、
本作の湧太は良牙を凌駕するほどにさらに格好良い男になってます。
まあ見た目のわりに長生きしてますし年齢に比例した酸いも甘いも噛分けたいい男なんでしょうけど。
ありゃ、見た目若いのに長生きしてるってこれギャルゲーヒロイン系によく似たシチュエーションのような。
湧太は早すぎたエヴァンジェリンさん的萌えキャラだった!(月姫、あれ私は遊んだことないんですが、確か月姫かなにかに似た設定の人いませんでしたっけ)という解釈もできます。
私だけかも。
湧太を萌えキャラというのは語弊があるかもしれませんが、
萌えという言葉を見下し・差別的に捉えるのではなく、
多角的に萌えという言葉を捉えられる方なら決して私がその言葉を悪い意味で使っているのではないということをわかっていただけるかと、
ああめんどくさい、つまり一言でいうと「湧太かっくいい!!」ってことです。
最初からそう言いなさい。



【以下※印補足】

結局テーマ・方向性の問題なんです。
シンプルに人殺しには死をとか、
目には目を的に単純明快勧善懲悪するならそれはそれで良いんですが、
そこにリアリティやしったふうな理屈、
酷いことをする・させる悪党側の度を越した凄惨な行為を持ち込むのであれば、
不条理をフェアに見つめられる視点をクリエイターさんがたには持っていただきたいものです。
本作「人魚の森」のように。

誰が誰のために何をしたか、
不器用の比喩、
許されざる行為の比喩、
私的な罪科とは、
公的な罪科とは、
法における社会によって為される刑罰は手段か目的か、
目的であることが最悪許されるなら例えばそれは私的な負の感情が発端であるべきではないか、
とか。

その辺シンプルに読み解けばたいていは、
名作駄作わかってて真面目に馬鹿やってる作品、
真面目ぶったふりしたクリエイターの傲慢、
普遍性のあるシンプルに大切にされるべき愛や友情や悲しみがテーマか否か、
その作品の主題、重視すべき点はなにかっていうのが、
ある程度はわかってくるですよ。

その辺「人魚の森」「人魚の傷」はかなりなレベルで名作だったんではないかな、
と思います。
とても良いと迷いますが、最高で。

評価投稿 / 作品DB目次
注意: これは漫画版。その他メディアのページ
アニメ:人魚の森

この作品の全ての書込みを表示する
作品データベース目次 | 最速一括検索エンジン | サイトマップ | Copyright(c) 1999- 1st Class