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メダル・オブ・オナー〜史上最大の作戦〜


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読み仮名: めだるおぶおなー しじょうさいだいのさくせん / 英語タイトル: Medal of Honor The Longest Day

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2006/08/17 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by kinji 評価履歴[良い:59(32%) 普通:1(1%) 悪い:124(67%)] / プロバイダー: 22931 ホスト:23020 ブラウザー: 4483
MOHはノーマルな3DFPSである。グラフィックを含めたゲームの雰囲気作りが良く出来ているので現実世界の
リアル系ゲームの様に見えてしまったりするのだが、内容は撃たれても即死する訳では無くヘルスパックで体力回復も出来るという物となる。
この辺は(難易度にもよるが)かなり撃たれても平気だったりとか、戦車の砲弾を食らっても即死しなかったりとかおかしな感じがするのは事実で、
表現力が高度になって現実世界風にリアルに見せられる様になると反ってゲームが不自然に見えてしまうという例だろう。
このゲームの特徴としては、スクリプト(事前に定められている進行)を多用してゲームに惹き込むという手法を
使っているというのがまず挙げられる。プレイヤー側に行動の自由を渡すのではなく、
ゲーム側が主導権を握ってプレイヤーを動かすというスタイルである。一緒に行動する仲間(上官)の指示に従って付いて移動したりとか、
順番に沿って発生するイベントに対応したりとか。違う見方をするとプレイヤーによってゲーム体験が変るという構造では無くて、
誰がプレイしてもほぼ同じ体験が出来るような仕様のゲームと言える。通常のFPSではそれほどプレイに分岐がある訳ではないのだが、
"見せ方"の違いというか自分が主導で探索している気分になれる物とそうでないタイプがあり、
その後者の要素が非常に強いという事である。この部分は結構難しい所で、自由度が高いというのは重要だが、
面白いスクリプトによってプレイヤーを動かせればその方が優れている場合もある。「ゲームというのは映画や小説の様に
一方向性のメディアでは無いのが魅力なのだ」というのは確かだが、「視聴者の反応によって変化などしない映画や小説」は
「プレイヤーの行動に自由度のあるゲーム」に比べて詰まらないのかというとそうでは無い。
素晴らしいストーリーによって構成された映画や小説は、それが誰にも固定された体験であっても面白いのである。
そういう観点からしてMOHはかなり映画的・固定的なストーリー運びを重視しており、
プレイヤーは作り手の予め用意したシナリオに乗せられてプレイするという場面が多い。
そしてその内容にはある程度こちらのペースで進められる物もあるのだが、ほぼ半強制的にリアルタイムで
進めないとならないイベントも結構ある。例えばある任務を達成した時点で大量に出てくる敵から逃げないと行けない
(或いは戦って抜け出さないとならない)とか、逆に侵攻してくる敵を急いで食い止めないとならないとか
ある程度の行動の自由はあるもののクリアの為に行う順序は予め決められておりその通りにしないとならないというミッションも多い。
ゲーム全体で見るとこの方式はかなりうまく行っており、プレイヤーをゲームにある意味強引に引っ張り込んで
楽しませるという手法は成功している印象である。じっくり考えて行動させるのではなく、
リアルタイムにイベントを起こしてその指示に従わせる事でゲームに没入させる。ああしろこうしろと言われて
急いで対応しないとならないケースが増える事で緊張感が生まれて、それがスリリングな展開を呼んでゲームが面白くなる。
そしてまたゲーム世界のリアルさの演出にも繋がっているという構成だ。例えばネタバレになるので詳しくは書かないが
一番最初のミッション、かなり短いのだが導入部としては非常に良く出来ており、ゲームの世界にプレイヤーを一気に引き摺り込んでくれる。
これくらい最初の部分の出来が良いFPSはそうは無いだろう。仲間との行動をミッションに組み込んでいるのも大きなポイントだろう。全体で言うと半分も無いのだが、味方と組んでの戦闘というのはFPSでは意外に少なく、これもゲームに面白さを加えている。指示が出せないので部隊としての行動が楽しめる訳では無いが、多対多の戦闘というのは非常に楽しい。内容的にも自分の動きに仲間が付いて来るというだけではなく、AIが指揮を取って自分が付いて行く物からメディックが自分を直してくれるタイプの物まであり、場合によっては5人以上の大所帯で移動したりという事まである。
次に欠点の方も述べておこう。まずあまりにもスクリプトが多いので自分の側からゲームに干渉出来ないという不満点がある。
このゲームでは結構指示された通りに行動しないとならない場面が多く、その縛りがキツ過ぎる感じがするミッションもあるのだ。
その点で惹き込まれて集中している時は良いのだが、手順が単調で醒めてしまったりすると「やらされている」という感覚になってしまい
急に面白さが無くなったりする。あるミッションでは面白いのだがもう少し自由度があっても良かったのではと感じるし、
一部のミッションなどはちょっとやり過ぎという印象が強い。スクリプトの多用は一歩間違えると強度の憶えゲーになってしまう危険性を持っているが、
若干それが見えてしまっているのは残念である。更にスクリプトに付いて言えば序盤は良いのだが後半に行くに連れて同じパターンが
目立つようになってくる。特にある目的を達成すると敵が帰り道(脱出ルート)に大量に湧いて出るので
これを倒しながら脱出というパターンがかなりあって、最後の方は少々食傷気味になってしまうのは欠点と言えるだろう。CoDの難しさに慣れた私からすればMOHは簡単なのであまり手応えを感じられなかった。だが良く出来ている点については否定しない。

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