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世界はときどき美しい
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読み仮名: せかいはときどきうつくしい / 英語タイトル: Life can be so wonderful
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2007/12/19
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全編8ミリで撮影されていて、暖かい映像になっている。映像の美しさに派手さはないが、慎ましく静かな緑の色が柔らかい。
5編のオムニバスとなっていて、映画詩(シネポエム)ということもあり物語性はない。その登場人物の人生の断片を映像という手段で抽象化したようなもので、ポエムなナレーションとともにどれだけ"世界はときどき美しい"というイメージを感じとれるかということになる。個々人の好き嫌いかに託されるのであるが、光に対比する影の部分が極めて安直で、ポエトリー(詩)としてはかなり物足りない。
キャスティングが豪華だが、その出演者の個性が前に出てきていて、作品そのものの光を弱めている気がする。
第一章 「世界はときどき美しい」
野枝を演じる松田美由紀の表情のすばらしさにつきる。本作品でもっとも映えている。
生きるということに対して、目を向けるようになり、世界の美しい部分を知ったという、かなり直球のメッセージをもっている。彼女の艶のある表情で伝えられると、深い真実味が帯びる。
第二章 「バーフライ」
これが柄本明でなければ、ただの冴えない男の寂しいながらも、それなりに満足している日々徒然なのだが、彼が演じると違うものになってしまう。どこかに、おやじ臭い旨みが存在するのだ。その時点でこのポエムが成功しているというよりも、逆に柄本明に食われて、失敗しているような気がするのだ。
第三章 「彼女の好きな孤独」
まゆみ役の片山瞳の表情が演技臭い。ポートレイトとして映える表情だが、この映像には活きてこない。
また、ナレーションも棒読みでよくない。
第四章 「スナフキン リバティ」
母親の松田美由紀同様、いつもながらのオーラをもつ松田龍平なのだが、普通の人を演じるのは下手だ。目が完全に常人離れしているので、彼の表情には小さな不安や孤独やとまどいが見えにくい。
第五章 「生きるためのいくつかの理由」
市川実日子とこれまたモデルあがりの、映像に映える顔立ちだ。が、日の光に照らされる彼女の顔はなかなか爽やかで美しい。どこにでもあるような小さな孤独の表情と当たり前のように存在する人と人のつながりをそっと結びつけるような、やさしい作品になっている。
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