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英語タイトル: Koudelka
[獲得推薦数:1] 2006/03/24 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by 蔦屋 評価履歴[良い:122(94%) 普通:8(6%) 悪い:0(0%)] / プロバイダー: 17162 ホスト:17379 ブラウザー: 7321
近代科学が産声を上げはじめる一方で、オカルトの残滓が未だに根深く残る19世紀末のイギリス・ウェールズ地方の廃墟と化した修道院での探索劇。
映像面、特にムービーの美しさが群を抜いていました。当時のPSソフトとしてはトップレベルの美しさ。そしてキャラクター達の会話は全て英語で字幕形式の台詞。(クイーンズイングリッシュがどうとか、当時の言い回しや発音法まであってるかどうかまでは知りませんが。)またキャラクター達が主人公であるクーデルカを始めとして一癖も二癖もある人物ばかりで、ステレオタイプなキャラクターで構成されがちなRPGとは一線を画しています。
総監督の菊田裕樹氏は「クーデルカ」を制作するにあたって100冊以上の本を読破したらしく、当時の時代背景や人々の間に蔓延していた支配的価値観、事件、貧困、差別、オカルティズム等々がわずか3人のキャラクターを軸に浮き彫りにされ、ゲーム的にはあまりにも狭い閉鎖空間であるにも関わらず、その時代の「空気」を余すことなく演出することに成功しています。9歳の頃、浮浪児だったクーデルカを拾ったのが霊能者ブラヴァツキー婦人だったり、切り裂きジャックに出逢っていた経験があったりなど、本作で直接的に使われなかった裏設定だけでも相当の凝り様。(というか菊田氏のHPによると、「クーデルカ」は第4部まで簡易的ながら構想済みだったそうで。)
「ゲーム」というよりも、ゴシックホラーの「映画」を見ているような感覚になります。
・・・ただ、映画的シナリオ・演出で秀でている分、ゲームとしては壊滅的なのも厳然たる事実なのですが。
基本はバイオハザード(未プレイですが)形式で修道院を探索し、その過程で敵と遭遇。そして戦闘システムはFFTの劣化版。
この一般的な戦闘のテンポが致命的に悪い。
必要性が微塵も感じられない、シミュレーション式のキャラクター移動システム。その割には戦略性皆無。というか最大3体しか登場しない敵相手に戦略もないって。
そしてステータスを上下させるフォース系魔法の、一般戦闘でのあまりの無用性。大体魔法レベル1では効果が無さ過ぎる上、一度に複数の敵にかけることはほぼ不可能。
また館内を徘徊しているときの段差や階段、登れる場所、アイテム拾いや怪しい場所での特殊アクションを取らせるにあたってボタンの反応性が良いとは言いがたい。というか攻略本でもないと気づけない。夜中の廃墟同然の修道院が舞台だから画面その物が薄暗くて見えにくいし。
敵と武器の属性の相性によっては敵を回復させてしまったり。
武器が一定回数使用すると壊れるもんだから、いざってときに必要な属性の武器がなかったり。攻略本がないと、苦労させられそうなことは枚挙にいとまがありません。
(ゲーム性が壊滅的だったせいか凄まじい勢いで値崩れを起こしたそうです。)
あと、個人的にこの手のバイオハザード的?ゲームは初プレイなんですが、この作品のようにリアルを追及しすぎると、パイプオルガンのキーを押したり、特殊なパネルを順番に踏むことで開く部屋の隠し扉、またカギ替わりの像を3体埋め込むことで開く扉、または仕掛け・ギミック等に、「道ばたに落ちてる宝箱」と同じくらいの「不自然さ」を感じてしまうのですが。つーか日常で使う分には明らかに不便極まりない仕様。
現実的に考えて、そんなわけのわからん隠し扉やギミックを作るヤツがいるのか??普通に鍵を特殊な物(例えば複製不可・暗号式)、又は複数個取り付けたりするだけでも十分すぎる程だろうに。
やっぱりゲーム性を持たせるために特殊化・多様化した結果なのだろうか・・・?
評価は個人的な趣味で言えば「とても良い」にかなり近い「良い」で。
やはりリアル指向のシナリオ、一般的なRPGのステレオタイプな性格とはかけ離れた主人公、キャラクター達が斬新でした。
ゲームの戦闘テンポの悪さに毎度イライラさせらますが、幸か不幸か、ディスク4枚という構成にも関わらず、20時間にも満たないプレイでクリア可能です。
駄文失礼しました。
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