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純情きらり


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読み仮名: じゅんじょうきらり / 英語タイトル: JUNJOH KIRARI

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2006/10/02 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by 634 評価履歴[良い:1403(50%) 普通:548(20%) 悪い:857(31%)] / プロバイダー: 20897 ホスト:21001 ブラウザー: 5234
前番組の「風のハルカ」があまりに酷かった為か、こちらの方が遥によく見る事ができたし、内容的にもかなりの高インカムだったといえそう。
4姉弟という家庭環境に、家族愛と夢、そして情熱とそれを持ちながらも悪い運命に翻弄されていく、しかし、それでもめげずに生きていくという部分の描き方は充分に高姿勢だし、キャラクターも俳優もよく合っていた感じがしました。

本作は昭和初期から中期にかけての人々の姿を写しつつも、暗い時代と世情の中で夢を持って、愛を抱いて生きていく人達の姿がとても好感度が高かったです。
何より主人公の桜子の真っ直ぐな性格と、母親がいなかった分、父親から愛情をたっぷりと受けて育った娘が成長し、色々な困難にぶつかっていきながらも一生懸命に夢を追い、人を助け、人を愛していくという人がもっている当たり前の部分を実に魅力的に描いていると言えました。そんな桜子の周りの人物達も桜子に感化され、そして生きる喜びと力を見いだし、多くの人達に・・・という部分が、すさんでいた当時の社会事情の中では清風を注ぎ込んでくれたといった良いでしょう。

嫁ぎ先や疎開先での色々な仕事に身を粉にする桜子の姿は痛ましくもあり、魅力的でもあり、当時の女性にはあまりいなかったタイプではなかったかとも思います。そうした点では、宮崎あおいは素直によく表現できたといって良いと思いますし、こういった女性がいれば・・・という願望や思いを抱くようなムードも出させています。

しかし、何事にも一生懸命になりすぎたせいか、ラストの桜子が病魔に冒され、自分の命と引き換えに子供を達彦に残して死んでいくというのにはちょっと「世界を中心に愛を叫ぶ」みたいなムードを感じてしまいます。正直、あの作品よりは本作の方が遥に良いと思えるので、あのシーンは変なお涙頂戴という具合になったような気もするので、その点はマイナス点かも知れません。

しかし、これは桜子の人生を示しているものであり、母親をよく知らずに育ち、そして母親になろうとしているのに自らは病魔に冒されている。そういった中で、産まれてきた我が子の為に・・・・・・という思いは父から娘に受け継がれ、そしてこの世を去ろうとした娘も、母親となる際に我が子に・・・・・・という部分に大きな人間愛を感じるし、そうしなければならなかっただろうと思います。

本作の魅力はそんな暗い時代に生きた家族と、その中の一人の女性の大きな人間愛を描いたものであり、短い人生の中で多くの愛をはぐくみ、残していったという部分では素直に良いテーマだったと思うし、そういう視点で考えると、感動的になったと思います。

今の時代、桜子のように誰にでも多くの愛と繋がりをもって・・・・・・という風にはならなくなった事からも、もっと本作は評価されて良いのかも知れません。

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