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イノセント・ヴィーナス


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英語タイトル: INNOCENT VENUS

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2008/02/18 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by SHUNIA 評価履歴[良い:131(51%) 普通:35(14%) 悪い:93(36%)] / プロバイダー: 10837 ホスト:10708 ブラウザー: 10496
レンタル店がたまたま半額セールで安かったので、映画数本とアニメで何かないかと探していたところ、これを見つけました。が、それをいきなり借りる前にケータイでこのサイトにアクセスし、全体評価を確認。そのとき(2008/02現在)の全体評価は良いよりの『普通』でした。
傑作ではないけど、つまらなくはない、といったところでしょうか。あとは裏面を確認し、あらすじを読み、興味が沸いてきたのでレンタルしました。

・・・・・・。
非常に惜しい。それがこのアニメを見終わった直後に思った一言の感想です。

---+---+---+---【CG&アクション 〜戦闘後に涙する悲しき男の戦い〜 】---+---+---+---

序盤、銃撃戦シーンがあったのでガンアクションかと思いきや、SF系ロボットアクションがこのアニメのメインだった。驚いた。『ロボットアクション』だったことに?いや、違う。その『ロボットのアクション』にである。
というのも、今のところ『CGロボットアクションもの』は、確かにリアリティは上がったかもしれないが、『動き』がまだまだというものが多い。
ただ、CGがうまい作品もあまり存在しないので、本格的にロボットアニメがCGになるのはもう少し先の話なのだろう。

この作品も実はロボットにCGが使用されているのだが、『テクスチャ』はまあまあなので、質感がリアルに表現されているとは言い難い。ただ、その分『動き』に関してはかなりのものだと思える。
ロボット・『グラディエーター』に関しては、『ガンダム』のような人型ではなく、3〜4等身ぐらいのずっしりとしたロボットというのが妥当だろうか。ゲーム&アニメ『サクラ大戦』に登場するロボットに似ている。
そのため、動きもかなり重々しい感じがするのかと思いきや、結構な機動力を持っている。ジャンプ、回避行動、攻撃などなど、とにかく動きに関しては満足できるレベルだった。
また、攻撃パターンもワンパターンではなく、長物のグレネードランチャー装備・銃剣付きのアサルトライフルを持ち、その銃撃とグレネードランチャーを交互にうまく使っての敵のせん滅、射撃から接近戦への運び方、ライフルからナイフを抜いて一撃必殺、使い回しもなく、見ていて戦闘シーンは作品の見どころだと言える。
一話に必ず一回の戦闘がある、というわけではないので、戦闘が始まった瞬間「待っていました!」という喜びと、それに応えるかのような戦闘シーンは素直に評価できる。
テンションを冷ますような長ったらしい会話や独り言もなく、始まればひたすら戦闘を続けるので、興奮度はキープされるか、上がるかのどちらかである。
カメラアングルやエフェクト効果をうまく活用し、「ロボットの戦いだな」というのが普通に納得できる。
もちろん、CGロボット系のとあるOVAアニメ作品や、フルCGの某有名なRPGゲームの映像作品と比べれば劣っているが、しかし平均的に見ればかなりイイ線なのは間違いない。
CGロボット系のアクションに関しては、この作品を見習ってもらいたいものがある。

---+---+---+---【音楽 〜JOHE〜 】---+---+---+---

オープニング曲とエンディング曲に関しては評価しない。むしろ、両方ともあまり好きではない。オープニング曲に関しては、歌手の声質がどうも肌に合わず、作品のイメージとは異なったものだと思える。何せ、『萌え声』なので。
エンディングに関してはあまり聞かなかったので印象に残っていないが、オープニング曲よりは良いかもしれない。

評価したいのは『主題歌』ではない。戦闘シーンのBGMである。
曲名は『JOHE』。サウンドトラック内の他の曲名から察するに、意味は主人公の『ジョウ』のことだろう。(次の曲名が『JIN』だったので)
一話では世界観を説明するときに使われていた曲だが、それ以後はジョウがグラディエーターで戦うシーンの一部などで使用されている。3話の序盤、4話のグラディエーター戦でジョウが突撃して現れる場面、とんで11話のグラディエーター戦など。
ピアノとバイオリンの旋律が意外にも戦闘ととてもマッチしていて、かっこいい戦闘シーンではなく、追われている主人公たちが追い詰められている緊迫感を出した戦闘シーンを演出している。後半では、意外な展開によりグラディエーターの秘密が暴かれるので、それとジョウが戦闘後に流す涙の意味を照らし合わせると、グラディエーターというのが悲しい兵器であり、その悲しさと切なさを表すかのような効果を与えている。
戦闘シーンがとても良いと感じるのは、この曲によるものもあるだろう。

効果音も大きめなので、戦闘シーンに関してはホント完成しているといえる。

余談だが、サントラは1~2分の曲が約50曲ある。似たような曲や、まったく印象にないような曲が多いので、ひとつ3~4分の曲ぐらいのものを10~20曲ぐらいで作ってほしかった。
『JOHE』もわずか90秒で終わってしまうのが痛い・・・。

---+---+---+---【 ストーリー 】---+---+---+---

逃避行から野望の阻止へ。
流れ的には良いと思えたのだが、後半になると展開が変わり、グラディエーターやヴィーナスことサナの真相などが分かってくるので、説明が必要なものが増えてくる。そのため、11話ぐらいから焦りが見え始めてくる。そして、最終話はぎゅうぎゅうに詰め込んだ感じが隠せない。
おそらく、とある人物の心変わりを可能な限り後半に持っていきたかったのだろう。そこから真実が解明される形になるので、溢れ出たものを片付けるのにかなりの時間を使ってしまい、その結果戦闘シーンなどをカットせざるを得ない状況となってしまった。
なので、サムライ野郎がグラディエーターで戦うシーンが見ることができず、決戦でも今までのような戦闘シーンを見ることができなかったのである。
個人的には、最終話で戦うボス二人を、11話で一人、最終話で一人にしてほしかったところ。

話としては悪くはない。しかし、ストーリー構成が悪かったということである。全13~14話構成だったらうまくまとまっていたかもしれない。
これさえ良ければこのアニメはもっと評価されていただろう。

また、この作品の主人公であるジョウだが、序盤は影が薄すぎてジンに主人公の座を奪われている。もう少し何かしてほしかった。

---+---+---+---【総合評価】---+---+---+---

残虐性は許容範囲内。WOWOWでやっていたものらしいので、まあそれなりの描写はあるが、某有名な残虐アニメに比べればマシである。

2クールやるには長すぎるかもしれないし、1クールだけではこのようになんとか収まりきったという状態となってしまっている。
しかし、マイナーな作品でありながらも良い部分は確かにと思えるぐらい作品に表れているので、『良い』未満はまずない。
だが、やはりストーリー構成が影響していて『とても良い』にするのも…。
が、私的には評価されてもらいたい作品なので、ここは一個人として甘く見て『とても良い』にします。

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