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百鬼夜行-陰(小説)


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読み仮名: ひゃっきやぎょういん / 英語タイトル: Hyakki Yagyo In
総合
評価(投稿)
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(本/漫画)

直近発売の本/漫画: 2004/09/14 ():百鬼夜行 陰 (講談社文庫) \900
本/漫画(2件)
売上/新着
47468
文庫:百鬼夜行 陰 (講談社文庫)

参考:\900
2004/09/14
()

1.合理的な妖怪作家
146812
新書:百鬼夜行―陰 (講談社ノベルス)

参考:\1,082
1999/07
()

1.そして彼らはあの日を迎えた…
著者:京極夏彦
出版社:講談社
最終変更日:2004/09/15 01:45:10 / 最終変更者:もろっち (更新履歴)
評価統計(1日1回定時に更新)
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2006/07/22 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 夙夜健 評価履歴[良い:712(61%) 普通:359(31%) 悪い:100(9%)] / プロバイダー: 18384 ホスト:18446 ブラウザー: 6287
これは結構好みです。しかし、私がこの人の作品で1番好きな 「 箇所 」 は 「 姑獲鳥の夏 」 の最初で関口が京極堂を訪れる場面。
2番目は 「 鉄鼠の檻 」 の初めの方で京極堂が関口の家にやって来たところです。
それらが 「 良い 」 なので本作を 「 とても良い 」 にするわけにはいかないので、 「 良い 」 にしときます。

本作は10篇から成っていますが、好きな順番は 「 絡新婦の理 」 に出てきた杉浦隆夫の話 ( 1本目 ) 、 「 姑獲鳥の夏 」 に出てきた姉妹の話 ( 2本目 ) 、 「 絡新婦の理 」 に出てきた女教師の話 ( 6本目 ) ですかね。
「 絡新婦の理 」 に出てきた殺人犯の話 ( 3本目 ) も悪くはないけど、少し鬱になりますね。

いや〜一昨日図書館で本作をチラと見て借りたのですが、杉浦隆夫などが主役の、今までの作品のサイドストーリーがあると知らなかったので、大層驚きました。
この作品を読むと、本家の物語に厚みが増しますね。これは凄い。
やはり本家の時からこのストーリーはあったんでしょうかねぇ……そういえば 「 絡新婦の理 」 で杉浦隆夫とそれ以前の作品で出てきた登場人物に接点があった事を思い出して、改めて驚愕しました。
この作者って、一体…… ( これ以上は言葉が出ません ) 。
2006/05/31 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 遠野 評価履歴[良い:233(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダー: 7995 ホスト:8086 ブラウザー: 4184
「姑獲鳥の夏」から「塗仏の宴」に至る、シリーズを補填するかたちの番外編的短編集。犯人若しくは脇役、あるいは外側の視点に立って描かれた、ほの暗く妖しい10の物語が収録されています。
多種多様な妖怪の名称を章タイトルに掲げた本作、こまかく区切られているので、纏まった時間が無くとも読み易い。長い作品で疲れてしまった目と頭への、小休止的作品のような印象を受けました。

シリーズ中では綴られることのなかった背景的事情や、いち登場人物にスポットライトをあてた形の作品がつらなっています。非常に興味深く読むことができましたが、過去作から時間を置いていた人は、中々に掴み辛い部分もあったのではないのでしょうか。
独立性の強い編ばかりなので、読めない事もないのでしょうけれど、やっぱりすっきりはしないでしょう。
そうかと思えば、鈴木敬太郎や棚橋祐介のように、過去作には登場していない(…ですよね?)キャラクターも居るので、惑わされてしまったりも。
本作の為に再読を余儀なくされた人もいるのでしょうか、それは大変だなあ……。

特に気に入りだったのが、「鬼一口」。「魍魎の匣」の隙間を描いた作品です。
主人公である鈴木と薫紫亭の、鬼に纏わる会話が面白い。ああ成る程、と、内心頷かされることも幾度か。滔々と語られる解釈も、どこかしら柔らかく、容易く頭に入り込むように感じます。
ビルマの回想には、ぞっとしてしまいました。明確に語られている訳では無いのだけれど、容易く想像を促される。なんでもない事のように、あたりまえであるかの様に。一見肯定的に取れてしまう所に、原始的な恐怖を煽られます。中途半端な切り方が、一寸だけにくい。
ラストは只、やるせない。そういえば京極堂シリーズは、家族を描くことが多いような。

「煙々羅」も、ゆるゆると引きこむ、良作でした。「鉄鼠の檻」に関連した作品です。
どこか艶かしく立ちのぼる煙のイメージと、それに異様な執着を見せる男のとりあわせが、面白くもあり、恐ろしくもあり。
燃えてしまった、その残りものの描写が幻想的で美しい。全体から滲む歪みの描写も秀逸な一編です。祓われることのない終わり方も、もどかしく、怖く、やるせない。
そういえば本作、場所設定が同じだけで「鉄鼠の檻」との関連性は薄いのかと思っていたら、ラストにて、成る程そう云う事か、と。少しだけ吃驚もしましたが、同時に違和感も感じました。如何に血縁であるとは言え、彼女は彼では無いのに。自分なりに解釈しようとすれば、作品の雰囲気が台無しになってしまう。どういう風に捉えればいいのだろう、悩んでしまいました。

「毛倡妓」の、怪談めいた展開も好きです。納戸の中、というシチュエーションにも惹かれます。
重なるふたつの物語、双方が辿った道筋は、とても哀しい。その哀しさが、本編の妖しげな色合いを、より一層濃いものにしています。
「倩兮女」における、女性の有りようには、考えさせられました。現代にも、充分通じるところがあるのですよね。
掘り下げられた山本女史の内面にも好感が持てました。良いキャラクターであるだけに、惜しい。

本作、憑き物落としをしてくれる人がいない所為か、全編にわたり、足元の覚束ない、後味も悪い物語の終結が為されています。読後の爽快感は無いのですが、それはそれで味が有って良いようにも感じます。
10章目より、「姑獲鳥の夏」へと繋げる手法は鮮やか。京極堂の世界がぐっと深まる短編集でした。
2004/09/15 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 蔦屋 評価履歴[良い:122(95%) 普通:7(5%) 悪い:0(0%)] / プロバイダー: 3463 ホスト:3553 ブラウザー: 3874
この作品には人食い鬼も吸血鬼もゾンビも出てきません。
怪力乱神が語られているわけではないのに、怪力乱神、魑魅魍魎どもが跳梁跋扈するというなんとも不思議な怪奇集。・・・がそれ故の、本当の「底なし穴の奥」とでも言うような恐怖が次々と・・・。
「煙々羅」・「小袖の手」・「鬼一口」など、原作の京極堂系には描かれていない、憑き物から「祓われなかった」世界の恐怖。
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