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必殺からくり人
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読み仮名: ひっさつからくりにん / 英語タイトル: Hissatsu Karakurinin
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2006/10/08
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阿部怪異
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或いは重ねてきた悪事に怯える金貸しと、母の仇を討つ為に越後から不幸な旅路を歩んできた瞽女。
或いは博打で質に入れた女房を取り戻す為悪人に荷担し、一揆の主導者に仕立て上げられていく魚屋。
或いは「家」から逃れんと男色に走る旗本と、赤ん坊を攫われた母。
この作品は彼らと「涙としか手を組まない」島抜けの擬似家族、からくり人達が織り成す四十数分の濃密な悲劇です。
「必殺」の二字を冠していながら、物悲しいテーマ曲をバックにした殺しはあくまでドラマの一部分に過ぎず、殺しの無い回も全く違和感の無い話に仕上がっています(殺しについて言っておきますと、時次郎などは得物の箆の他に刀等も臨機応変に使っています。花火師天平の「花火を呑まされた悪人の肋骨が爆破の瞬間浮かんで見える」という技はネタとして強力でしょう)。
ラスト二話、鳥居耀蔵狙撃を機に始まっていく外道組織・曇り組との死闘、そしてからくり人の壮絶な崩壊劇はまさに圧巻と言えます。
メインライター・早坂暁が描く世界観(脚本家の違う三話は相対的に物足りなさを感じる)、必殺スタッフの手掛ける映像美(花火が途切れた一瞬の闇に用心棒が船上からいなくなっている演出など秀逸!)、御大・山田五十鈴に芦屋雁之助、緒形拳らハズレの無いキャスト(間寛平も全く浮いていない)。
諸要素がしっかり融合したこの作品はドラマとして完璧でした。
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