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ハルとナツ (ドラマ)
2. 2006/08/12
悪い
by
634
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評価履歴
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良い
:1380(
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31%
) 推薦人:
51
推薦評価:
165
] / プロバイダー:
20686
ホスト:
20795
ブラウザー:
5234
「おしん」やその他のNHKドラマで辣腕を振るう橋田壽賀子が制作した戦中戦後に引き裂かれた姉妹の苦闘の物語という点が如何にも、この作品が得意な橋田女史だけに、無難に創り上げられていた。
しかし、豪華な配役とドラマと、NHKでの宣伝の大きさなどを見比べていっても、本作が面白かったか?というとそれ程のものでもないし、同じ戦争で肉親を引き裂かれたテーマの作品でいうと「大地の子」(そういえば、「功名が辻」風でいえば、大地の子で一豊が、本作で千代が出演しているのだ。)の方が面白かったと思える。
橋田脚本についてはとかくいわないけれど、如何にも・・・という主人公達がとにかく虐められ、ロクな目に遇わないままで、その困難の果てに幸せを・・・というのは何ともという印象がある。引き裂かれた姉妹が一緒に暮らそうというラストには多少は感動はしたかも知れないけれど、それ程でもなく、宣伝で語る程の作品でも無いようなイメージがあった。橋田作風は好き嫌いと落差が激しい部分もあるので、それが本作に対し、イマイチ高く見れない部分があるのかも知れない。
この姉妹に限らず、ブラジルや満州などの移民者達が国の甘言に騙され、現地に置き去りにされ、ようやく日本へ帰っても棄民扱いされているという不当な判決が今もまかり通っている日本の中では、本作のような作品が出来たのも特筆できるといえば出来るのかも知れない。しかし、それが反戦や、国に捨てられた人々達を救うというテーマにマッチしているとは言い難い。
というのも、ラストで姉妹が肩を寄せ合って暮らすというラストが、日本を捨てる=日本に捨てられたというイメージがあったし、国の移民達をないがしろにしたという政策を認めて受け容れるような印象を与えてしまった。
個人のドラマとしては良いかも知れないけれど、ドミニカ移民達に不当判決が下され、株を落とし、任期末期をどうにか着飾りたい○理が善人面で彼等に謝罪しても説得力がないばかりか怒りさえ覚えたのだし、そうした国家の犯罪について「こんな不幸な人達を増やしてはならない!!」というテーマではなく、「あの時代はそうするしかなかった時代なんだ!!」という美化にされているようなイメージもあった為である。
私がひねくれていると言えばそれまでだけど、本作で伝えられるだけではないもっと不幸な日本人や、移民者達だって、筆舌出来ない思いをしたと思う。そう考えれば本作に対し、無原則に感動という言葉だけでは締めくくる事は出来ないと思うのである。
戦争は単に勝ったり負けたりするだけの問題ではなく、こういったイヤされない深い傷を持った不幸な人々を多く増やしていく事なのである。それも国家の身勝手に起こされた事から引き起こされたのが大部分なのだし、そういった犯罪をどうやったら無くせるのか?というテーマには突いてはおらず、只単に生き方を翻弄されただけという印象が残ってしまう。
今の橋田脚本の質が低下している事なのかも知れないのだけど、そうしたテーマ性がかなりパンチ力不足だったと思えるのである。
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