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花の慶次〜雲のかなたに〜
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読み仮名: はなのけいじ くものかなたに / 英語タイトル: Hana No Keiji
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2007/11/05
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この漫画が最も評価されるのは、今と違って時代劇漫画が人気ジャンルでない時代にも係わらず、
当時知られざる武将を生き生きと表現する術を開拓して、
史実が背景ながら、主人公はその呪縛抜きで暴れる為に、次の展開に意表を突かせる工夫を凝らして、ノリを常時殺さなかった点。
キャラクターの意思表示が自己のやりたい事に忠実だったので、読者を了知させた所以であろう。
小説などでは常に暗愚の定番として描かれ易い、後の淀殿である茶々が、風魔の月斎にも臆しない胆力の持ち主で、
助けてくれた慶次の為に金蔵で宴会させて上げたり、催し物の責任者である三成を咎めないように秀吉を宥めたりと、
概寛容な女性として登場してたのも新鮮味が或った。
それと、主馬。
ここまで、悲惨な目に会った敵役が過去他にいたであろうか。
いっつも、登場初っ端か終わりでは泣いているし、
「 北拳 」 で瞬殺されていたモヒカンの皆さんの方が、まだマシな扱いな気もするの (つД`)
表情豊かなのは、前田利家。
慶次を怒る顔 ・ 信長に媚びる顔 ・ 再びのチャンスを請う主馬を白い目で見下す顔と、その正直さから、何か憎めないオッサン。
秀吉の権威を怖れながらも、内心は猿如きに服従している不満が消えずにいるが、
歴史書では肝胆相照らす仲として書かれながら、秀吉の同僚のほとんどがどんな末路を辿ったかを考えれば、
慶次抜きでも、利家が絶えず所領没収 or 減封を心配していたのは小心というより、かなり史実に近い心情かもしれない。
惜しむらくは、それらの登場人物を、後半生かしていない点で、
京都を本拠地の1つにしながら、おふうなどとの接点が皆無だったのは痛い。
琉球編も、三国志における南蛮編的な異世界への探訪としては悪くないが、
キリスト教伝播を橋頭堡に、イスパニアが侵攻してくるのを危惧からスタートしたけど、
沖縄に着いて以降、そんな設定覚えてるヤツ、慶次を筆頭にいたの (@_@) ?
ピーク時でも、七霧の公家がどーたらだの、イマイチ伏線が完結しておらずに曖昧な部分で終わった箇所も、多々存在していた。
事件の当時者ながら、尚寧が何の個性も無い聖人君主型だったのも、ゴールまで着いた報いを小さくしてる。
寧ろ、最後の18巻は、琉球編が目減りしても、
朝鮮まで渡海しなくても、その時期の動向、関ケ原編、関ケ原以降の3巻分ぐらいは欲しかった処。
とにかく、歴史上のアウトローに自己の哲学を貫いた姿を投影できたのに、これ読んで小生は白カトル状態Deすぅ〜 ★ \(^o^)/ ♪
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