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ガラスの艦隊
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読み仮名: がらすのかんたい / 英語タイトル: Glass no Kantai
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2007/04/14
とても良い
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herba
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6670
ホスト:
6974
ブラウザー:
7383
ストーリーはいたって普通に革命戦争ドラマ。モチーフとしては特に目新しいものではないが、その解り易さには何も考えずに演出を楽しんでもらおうという意図を感じる。言わばジャンルのファンなら誰もが知ってるようなお話の表現の仕方を楽しむもので、古典芸能(歌舞伎や狂言とか)みたいなことをアニメの文法…それもゴールデンじゃなくて深夜のマニア向けのものでやってみようってことじゃないかと。物語の内容やテーマとして何か新しいものでもあるのか?と言われると疑問符が付くが、ただの勧善懲悪みたいな単調なものでもなく娯楽として楽しめるスケールの大きな展開に仕立て上げてある。
この作品ではリアルさよりも演出などの派手さが押し出されているのだが、このリアリティ無視は、鑑賞者の知識に依存したもの…宇宙空間に平気で生身をさらしていたり、宇宙艦隊などのSF世界と馬車や剣などの中世世界が同居するようなテクノロジーのミスマッチ。ギャグ的リアクションやデフォルメなど実写化した瞬間に荒唐無稽化するアニメお約束としての無視ではない。「あり得ない」だけなら、シーンを盛り上げる演出など他の作品にも普通に見られるものだが、何よりも大きな特徴は、仕組みが目に見える形で物理的に表現されていることだ。大量の矢を剣一本でなぎ払ってしまったり、SF世界なのにモールス信号やタイプライターみたいなレトロな装置で通信しているなど、同じ「あり得ない」でも、その質は具象的。デジタルなものや理屈っぽさが一切排除されたアナログ感覚が徹底されている。白兵戦は剣やボウガン、艦隊戦は大砲が基本であり、銃やビーム光線など無い。だからこそ、必殺技の「心臓抜き」があんなにも映える(笑)。動画も妙におかしな所があるのだが…ネタ所に合わせて手を抜いている。
そして、一番重要なのはこれらの言わば「アンチ SF」な演出や舞台装置が世界観の中で一貫していること…「この世界ならあってもおかしくない」あるいは「あっても許せる」と思わされる所だ。現実の物理法則、あるいは、様々なフィクションから経験的に醸成される観念的イメージからは決して逸脱しない…というか、そこを誇張して見せつけている感じであり、おもしろい所でもある。そういう意味ではフィクションマニア向けの作品。
とにもかくにも、極端なまでに芝居がかったセリフ、実用性の低さを感じさせる大袈裟な衣装や小道具、けれん味あり過ぎなキャラ、無駄に仰々しいイベント、無駄に豪快なアクション、無駄に壮大なバトルが見物。B級路線を突っ走っていて、いちいちが面白過ぎる。ただ、終盤は話をまとめるためか、そうした所がやや影を潜めてしまった感がある。最終話はかなりの盛り上がりを見せたが。ともかく、この大真面目に大馬鹿やってるのは突っ込み大好き人間にとっては最高の娯楽。
まあ序盤観ておもしろさを感じなかったら速攻で切っていい。そういう意味ではわかり易い作品。
ーーーー以前の評からーーーーーーーー
○キャラ的にはベッティ側近の質実剛健なジラード提督、冷徹なコンラッド参謀、怪しさ満点のゴルナ法王が脇役としていい味。スーパーメイドのシルアもカッコいい(ミシェル様のためなら格闘など当然の技能、20話では操船まで…いつ役に立つかもわからぬ日々の努力を怠ることの無いお方なのだ)。
(1話)婚姻の儀の司祭のけれん味たっぷりの長々とした祝辞の気色悪さに爆笑。
(12話)13話の総集編前の区切りを飾るのに相応しく、革命軍と神聖皇帝軍との大決戦、ガラスの戦艦と皇帝軍新兵器との決戦、コンラッドの策謀、革命軍内部の分裂、ガラスの戦艦の危機、ベッティとクレオの決闘、ベッティとレイチェルの結婚…わずか20分強の中でこれまでの話のすべてを一点に集束させた様な素晴らしい盛り上がりを見せてくれました。忙しい展開にも関わらず解り易いのが良かったです。今後の展開に目を離せません。
(19話)冒頭のミサイル接近演出…ん?これは!
ガウェイン提督の百戦錬磨たる貫禄が際立つ。クレオの「見えてるのか」の一言で、提督の凄さを納得させられてしまうのが印象的。提督 vs ベッティあたりの展開も見物だ。
(20話)この作品ではしばしば登場する宇宙ダイブ。でも、ここまで鮮やかに決められたらもう痛快!あっぱれの一言(他に何があったか忘れてしまうぐらいのインパクトが)。これぞ以心伝心、見えない糸が見えてくる。
(最終話)最後もめちゃくちゃ盛り上がったなあー。序盤からの予言、「鉄の鎧をまといし者」と「愛の神」は一体どうなったか? 黒十字の宇宙から…上手く締めくくったと思います。
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