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学校の階段
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読み仮名: がっこうのかいだん / 英語タイトル: Gako' Kaidan
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学校の階段(2007年)
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2006/09/07
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「吉ガー」やら「文学少女」やらこのごろハマっているファミ通文庫から、
最近発売された学園熱血部活ものの作品。
「学校の怪談」と音が一緒だから、という至極単純な理由で
誰もが一度は考えた事のあるだろう題名の付け方。
ストーリーの方もお荷物部と生徒会との衝突がメイン。
しかも、序盤の険悪に扱われているのが嵩じて、さらには、生徒会執行部の陰謀によって
廃部の危機に追いつめられるが・・・・・という、パターンと言えばパターン過ぎる展開。
何から何まで善くも悪くもありきたりなので、この辺で目を見張るものは特にありません。
まぁ、「よくも、こんな型通りの小説書けたな(苦笑)」って感じですね。
しかし、発想の着眼点が素敵すぎます。
学校の階段をただひたすら走り続ける。この設定にはひたすら感動しました。
蒼い少年少女の心って言うのは無意味なものに対して意味を求める事なく欲求をぶつけていくんです。
そして、また文体が不快と思うほど崩れておらず
なおかつ軽快に読めるようなかなり「読者に優しい」形だというのも高評価です。
読後感はハーブの香りするさわやかな風を吸い込んだようなものとなりました
主人公の周りの先輩や同期達、春夏秋冬四姉妹もそれぞれにキャラが濃くていい感じ。
一巻は無意味というか分かりやすく対抗心を発火させる井筒の燃えっぷりが非常に楽しかったですし。
最近発売された二巻では元執行部の刈谷と元陸上部の九重が深く掘り下げられ、
この部活に身を置くのに不自然な登場人物達の造詣がはっきりと深く彫られた感じがします。
大津先生と臨時教師の次女もいい味出してます。
そうそう、分かりやすく主人公を取り合う四姉妹もなかなかに微笑ましいものです。
ただし、大きな不満が一カ所。
それが、一巻での家族会議。
主人公の不満がぶちまけられて、それに対して四姉妹の次女がキレるシーンがあるのですが。
この件に関しては主人公の肩を持ちます。キレ方が理不尽です。理不尽すぎます。
四女にあんだけ日頃から冷たく扱われてきた主人公に対して
「一番あんたのためを思ってた四女を泣かした」ってそりゃあんまりだ。
分かれって言うのが難しいです、さすがに。
それっぽい所がにじみ出ている所が少しでもあれば良かったんですが見当たりませんでしたし。
もしかしたらあったのかもしれませんでしたが、
作品の性質上、ページを繰るスピードががんがん上がっていくため読み飛ばしが十分に生じます。
そこへ、違和感の一つも与えられぬ表現では、薄すぎて、四女の愛情なんてつかみきれません。
逆に、キレた次女に対する違和感が拭えません。
ここは、この作品中での数少ない結構大きな減点対象です。
全体を通して楽しめたので「とても良い」が基本ですが。
上記減点を含めて、少し厳し目に「良い」としておきます。
かなり「とても良い」に近いですが。
近いうちに3巻が発売されるようですが、非常に楽しみにしております。
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