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2007/10/06
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予算がないというのもあるのだろうが、それゆえに不思議な作品になっている。
設定としては、原色で区別された各部屋にそれぞれ一人ずつ居て、隣り合う人たちとの話が始まる。ただし、この部屋の全貌が映し出されることはなく、人物の顔をアップしたカットがほとんどになる。そのこともあり、登場人物たちの状況確認と称した設定説明がないとまったく状況がわからないものになっている。そしてその部屋はランダムでシャッフルされて、隣り合う部屋が変更される。そこでの登場人物は9人。それぞれ癖のある人たちだ。
その人たちにはそれぞれのエピソードが挿入される。これは日常の出来事がそれぞれに展開される。各部屋にいる9人の接点はまったくない。
なぜその接点のない彼らがその原色の部屋にいるのかは、後に語られるのだが、その理由で彼らがそこにいるということ自体が不可解なのだ。観念的というよりも、とても感覚的な作品だ。そしてラストシーンへのつながりはこれまでの会話や流れとの整合性はなく、混沌としている。作品のテーマそのものは存在しないかのようなのだ。
それはアイデアのフラグメントを積み木のように積み上げたオブジェだ。
こういう撮影方法をとると、それぞれが役を演じているというのが強調される。その上手い下手ではなく、一つの場面として、交じり合わないそれぞれの演技がとても面白い。監督が意図しているかどうかはわからないが、そのいびつな台詞と表情が作品というオブジェをさらに不可思議なものにしている。
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