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日記
小説評価
:
10位
<=
11位
(2,342作品中/偏差値101.53) =>
12位
ブギーポップは笑わない (小説)
読み仮名: ぶぎーぽっぷはわらわない
注意
: これは
小説版
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日本映画
6. 2007/07/17
とても良い
by
金龍
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評価履歴
[
良い
:89(
59%
)
普通
:1(
1%
)
悪い
:62(
41%
) 推薦人:
11
推薦評価:
11
] / プロバイダー:
30096
ホスト:
29834
ブラウザー:
5234
多くのシリーズが出ていますが、最も評価が高い一作目のみの評価です。
個人的には、もしもライトノベルを書きたい、あるいは、
しっかりとしたシナリオの漫画を書きたいと思うのなら読んでおくべきおススメの作品。この構成力はプロの技ですね。
一見、無関係にしか思えない別々の主人公からみた物語。その一つ一つが終盤で終束するのは圧巻です。
個々の全く違う話がそれぞれにおいてお互いに作用するように仕組まれたギミックとも言えます。
時系列をずらしながら過去へ未来へと進み、全ての時系列ごとの物語は一つの結末、真実に向かって進んでいく。
過去にこれほどまで、ギミックの正確さと構成力をもったライトノベルは、読んだことがありませんでした。
もはや作者に敬意を表すのみ。
ライトノベルにおいて、これが絶対に当たる、当たらないというものは確実に推し量れるものではありません。
ブギーポップも時勢に乗っていなかったら、こうも評判にはならず、凡作、そうでなくとも本屋の脇に埋もれた良作といった
扱いになっていたでしょう。しかし、どちらにしろ良作と考えられたのは伏線回収の手際のよさ。
手際が良いと言うよりは「タイミングが良い」と言った方がより正確な表現かもしれないですが。
じらせるところはじらせ(うまく回収出来る場面まで待つ)、そしてある地点で一気に回収。パズルピースのように伏線が
かみ合っていきます。例えば、謎の石化した手、この伏線が後で利いてきたとき思わず、「すげぇ」と言ってしまったことを
今でも覚えています。
一つ悪い点を挙げさせていただくと、「多重視点」という本作独特の視点構成による特徴。
キャラクターの描写、確立という面において、その魅力を妨げているというところで副作用となっているように感じます。
もちろん、視点を移動させる際には、それなりに技術が必要で、破綻なく本作を書き上げた作者は非常に優れた構成力を
持っていることが分かるのですが、いかんせんキャラに対する魅力の薄まっている、これが問題です。
一つの作品に主人公を多数登場させることは通常デメリットも加わるわけです(キャラクターの個性を探しづらい、焦点が定まっていないためストーリーの輪郭がぼやける等)この作品の主人公は5人以上。許容量にしたらとっくにオーバーしています。
そもそも主人公が明確に定義されていないだけで解釈によってはある個人を主人公と見据えてストーリーを進めることは出来るかもしれません。しかし、僕が見る限り、それぞれの視点が地の文に反映されていたことから、明らかに多重視点です。
ブギーポップは独特の個性を持っていましたが他のキャラはやや平凡。当然個性的だと感じることが出来たキャラクター
もいるにはいるのですが、登場時間が短いため、あまり深く関与せず終わってしまう。悲しいかな、視点移動の弊害です。
総合的には「とても良い」をつけたいと思います。
極めて技術力の高い作品ですが、キャラクター描写が少し違和感があったということで「とても良い」で。
一度読んでみても損は無い作品だと思います。
参考:
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