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バオー来訪者


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読み仮名: ばおーらいほうしゃ / 英語タイトル: BAOH THE VISITOR
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アニメ:バオー来訪者

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2007/06/25 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by Tokyo16 評価履歴[良い:79(71%) 普通:13(12%) 悪い:19(17%)] / プロバイダー: 13951 ホスト:13771 ブラウザー: 2463
本作は、荒木飛呂彦の手になる唯一の"ヒーローもの"である。

荒木なりの石ノ森章太郎リスペクトなのだろうか?
同じ宮城県出身で、偉大な先人である石ノ森について、荒木が何か語っていたという話は聞かない。
だが、本作には随所にふたりの繋がりを感じさせる要素が存在する。
舞台である「三陸海岸沿いの東北の地方都市」には、石ノ森の生地である石巻市も含まれている。
秘密結社ドレスを脱したバオーの境遇は、ショッカーを出奔した仮面ライダーのイメージにかぶる。
哀愁を背負って戦うバオー=育郎の、憂いを含んだ静かな佇まいは、009こと島村ジョーのようだ。
未だ自分のオリジナリティを模索中であった荒木が、同郷の先人のフォーマットを模倣したことは十分に考えられる。
(意識的か無意識にかは無関係。石ノ森も荒木も、模倣と引用を得意としているのは言うまでもないことだ。
ラスボスのウォーケンが、まんま石川賢キャラなのはさすがにどうかと思ったが)

石ノ森ヒーローのフォーマットはさすがに安定感があり、本作はその軸を最後までブラつかせることがなかった。
シンプルな骨子を持った物語はそれだけで強い上に、育郎とスミレの絆などの人間愛の要素は、普遍的な暖かさを感じさせる。
だからこそ、バオーの武装現象に代表されるウンチク、「ドッギャァーン!」「バルバルバル!」などの擬音、後のジョジョ立ちに通じる変なポーズのような、アクの強さに負けない魅力を備えることができたのだ。
(これがなければ、ただアバンギャルドなだけのイロモノである)
鮮やかで、爽やかで、物悲しいがどこか希望を感じさせるラストも良い。

文句なしに第一級の娯楽ヒーロー漫画である。

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