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読み仮名: じっけんえいが / 英語タイトル: An experimental film
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2007/10/14
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手塚監督はビジュアリストであり映画監督とは名乗らない。確かに映画を創っているというよりも、映像作品創っているというほうがしっくりする。
本作品でもそのビジュアリストとしての力量をフルに活かしているのだが、全体的に物足りない。映画としては映像の連続性として、物語としてではなく、その映像の断片のつながりに違和感を感じるところがある。
で、実際の物語はつまらない。男(永瀬正敏)が少女(橋本麗香)だけが出演する映画の制作を依頼され、制作する中でその男と少女の心の機微を描いているだけだ。そして、そこには映像美があるだけであり、モデルとしての橋本麗香が存在しているだけだ。監督の色使いに彼女の顔立ちはよく似合う。他に『白痴』、『ブラックキス』でも出演しているように、彼女は監督のお気に入りだ。が、永瀬正敏の役に入り込んだ表情と彼女の表情には温度差が感じられるのだ。どこか彼女の心の半分がカメラの外にいるような雰囲気がある。これは監督が橋本麗香を起用していることが問題ではなく、映画としての枠から外れているこの作品に映画そのもののような演技をする永瀬正敏を起用したことにギャップが生まれているような気がする。彼自身も『渇いた花』で実験的な作品に対しての嗜好を読むことができるのだが、彼の演技はそのアバンギャルド性には向いていないと感じられるのだ。
小説でもそうなのだが、長編よりも短編のほうが難しく、その作品の質が問われる。そして、この作品では驚きも喜びも感じることはできなかった。
DVDでは本作品以外に『PRELUDE』、『NUMANITE』、『NARAKUE』、『ダニエルとミランダ』が収められていて、姉妹ダニエルとミランダに関する連作映画になっている。
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