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篤姫


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読み仮名: あつひめ / 英語タイトル: ATSUHIME

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2008/04/30 良いと思う立場からのコメント [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by バスター!パンダ 評価履歴[良い:43(88%) 普通:3(6%) 悪い:3(6%)] / プロバイダー: 51407 ホスト:51294 ブラウザー: 4184
なんだか篤姫(宮崎あおいちゃん)って、誰でも分け隔てなく愛想を振りまいて、
とどめの白い歯見せて、“ニカッ〜〜〜!!"
老若の男どもは鼻下伸ばしてデレ〜〜、の一方で
“まあー、はしたない姫さまだこと(男に無意識で媚びおって、妬ましい)"とか思われて、同姓の特に年上・姉さんに反感を持たれるタイプなのかしら。
一部を除いて男と女では彼女への接し方がえらく違う。
女だらけの大奥に入ったら大変そうー。

歯を見せる笑顔(なんでも兄のいる妹さんに多いらしい)、警戒心のなさの表われか、相手を信用している意思表示か、したたかな計算なのか、いずれにせよ相手はグラっときちゃう、特に年上・兄さんの異性!(笑)

外国に開国を迫られて、混乱していた日本を本気で憂いでいた数少ない藩主だったんだね〜島津斉彬って。
そんな斉彬を血はつながないが父親として敬愛する、西郷(←異論はあると思うが)と篤姫。
この二人は不思議と擬似の兄と妹の関係に思えてくる。どちらも父の遺志を引き継いだはずなのに、進むべき道が徐々に大きくズレていく展開なんでしょうね。

『篤姫』、タイトルがなんか暗示的。
篤→竹馬?→竹馬の友?→幼馴染?→あんなにいっしょだったのに〜♪、あの純情ボーイの尚五郎が、ああ、運命のいたずら〜。尚五郎は双子のやんちゃな姉とは対照的なちょっと引っ込み思案の泣き虫な弟のポジションかな。『瀬戸の花嫁』の歌詞に出てくる弟のようなイメージがある、僕の中では。
ただ彼はゲームキャラでいうところの初期レベル、基本性能は低めだが、途中のクラスチェンジで一気に成長率アップしそうな大化けキャラっぽい。

今のところ二つのパターンの繰り返し。
一つは姫の帰るべき退路を断つかのように、姫に良くしてくれた人たちが姫に何か言づてを残して(これが曲者!)次々と消えていくというパターン。
このパターンは大河ではもはや定番といっていい。故人の押しつけがましい遺志を背負っていかなければならない宿命ってのが、本来マゾっ子気質(?)の日本人には受けるのかしら。
ただ今作は退席の回転率が異様に早い!!ちょっと強引すぎるくらいに。感傷に浸るヒマを与えず、のべつまくなし。

もう一つは姫、迷わず敵陣に飛び込んで、言いたいことだけいって、なんだかしらないけど敵はあっさり感服、おまけに姫に付き従った者たちは惹かれるパターン?彼らがのちのち姫と敵同士になったとき、これが序盤のボディブローとして最終ラウンドのころに後からジワジワ効いてくるのだろうか。
なんとなくこれらのパターンは微妙に変えてながらも、斉彬退席まで続くような予感。

大河ドラマの前作『風林火山』は初めから意味ありげな架空のキャラが出ていたが、
今回は見受けられず(いや、あるかもしらないが)、オーソドックスというか、見る方はすっと入っていきやすい、安定感のある登場人物とそれらの布陣。
キャステング選びも無難すぎるくらい、手堅い。サプライズなし。
どんな役やってもその俳優さんの素のスタイルに見える、そういう人たちがやや多めな気がする。役に応じてそのつど演じ方をガラっと変えるいわゆる“カメレオン俳優"はあまりいないような。しいて上げるならアホボン家定か?それゆえにこのドラマの中ではかなり浮いて目立つ、もちろんいい意味で。
全体的に裏表のない人たちばっかりでちーと面白みに欠けるが、これは薩摩の人たちが素直だからか?

一大転機の日本にとって、この時期の彼らの出現、そして彼らの運命のつながりはホント幸運としかいいようがない。
でもこのつながりで苦悩した一人がこの姫様なんだろう。

原作は読んだことないのでこれから先どうなるのかわらないが、史実からすると、
当然クライマックスに持ってくるであろう、あの
『日本史上においても比類のないほど美しい事件』(『江戸開城』海音寺潮五郎 新潮文庫)(※)にどうあの姫様が関わっていくのか気になる。○の役割を、手柄をそっくりいただいちゃうとか?

姫のかあちゃんが言ったどうもこの作品のテーマの一つっぽい“(人それぞれの)役割"、彼女にとっての“役割"とは何なのか。
彼女は自分の人生や日本の運命を選択できない立場でありながら、ひょっとして実は周りは彼女の意思によって選択されられているだけなのかもしれない。
(実は※を知ったのはあるミステリー本で“○はエスパー説"を唱えているのだが、毎度相手が篤姫に対してコロっとなびくあたり、なんだか篤姫もエスパーって思えてくるんだよな〜)
幕末日本を洗濯させるのにあたり、彼女はフワフワさせる柔軟剤のような役割となるのか?

おてんば(死語?)姫様と彼女を振り回しているようで振り回されている、美男美女多いけどジミーなメンツ、ジミーな展開。彼らの関係が劇的な変化を見せるのはまだまだ先の様子。
まあ、焦らずに篤(とく)と御覧あれって感じ?(…って何様だ)

【折り返し地点過ぎても】(『嵐の建白書』)
のらりくらり〜。
“(お世継ぎ問題の)話が進まぬからか…?"
たいした危機感もなく今だこう着状態は続いている感じ。
お世継ぎ、お渡り、うつけ、ハリス、慶喜……。毎度毎度の出てくるキーワード。
姫様も毎度毎度幾島の小言に“(うるさそうに)わかっておる"。
今から見はじめてもまーだ大丈夫。

パターン3。(といってもパターン1にちょっと変化がついただけだが)
おのこ限定だが、篤姫と出会うと自分をさらけ出し素直になる。と、同時に退席も早まる。
家定しかり、阿部しかり。
阿部の押さえ気味の演技に最初退屈なつまらないキャラだな思っていたのだが、
彼の退席間際で僕的にはちょっと評価が変わった。
姫様のブルース・リー仕込みのドンシンク、フィール!みたいなのーてんきな発言で
阿部は自分を取り戻す。退席間際の彼のひょう変ぶりに水戸ご老候も見ている方もちょっとびっくり。

退席を拒むなら彼女の前で素直にならなければいい?
(最近じゃ自分に素直でないとウツになるそうだけど。)

ここで篤姫マジックが通じない人物が一人。
何に考えているか皆目見当がつかないラストショーグン慶喜。
篤姫との対面で彼は一度も目を合わせなかった。
もし仮に篤姫のニカッ〜!がメデューサの目の逆の効果を持っていたとしたら、
つまりその目を見ると人は石になってしまうのでなく、石だったのを元の状態に、
ここでは体ではなく心が変わると考えるならば、
彼は今自分が置かれている立場を、心の石状態を変えるつもりはさらさらないのかもしれない。
と同時に最後の最後まで退席する気なんてないよ、控えめなふりして実はねっちこいキャラってことか。
この作品では裏表のないキャラが多いだけに彼のような不可解、不気味な存在は貴重だ。
そんな彼をプッシュしていかねばならない姫様の立場は徐々に四面楚歌。
(最近のNHKのドラマで四面楚歌モードが多いような?)

尚五郎(帯刀)はあい変らずウジウジ。作品の中ではひたすらくさらせている。
狙い通りなのかはまだわからないが。
篤姫が江戸へ行った後はあまり目立ったことしてない。ドラマの中で彼の必要性が今ひとつ。
“いっぽう薩摩では…"の一応顔になっているが、
彼は薩摩の人間っぽく全然見えないから江戸から薩摩に場面転換しても、
彼の立っている場所、本当に薩摩なんだろうか?となんだか実感がわかないんだよな。

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