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3年B組金八先生(シリーズ)


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読み仮名: さんねんびーぐみきんぱちせんせい / 英語タイトル: 3nen Bgumi Kinpachi sensei

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[獲得推薦数:1] 2007/10/28 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by えぼだいのひらき 評価履歴[良い:118(72%) 普通:35(21%) 悪い:12(7%)] / プロバイダー: 1434 ホスト:1325 ブラウザー: 8643
25年以上続いているシリーズ作品が1つの評価欄になってしまっている以上、1つの作品だけを見て言い放ってしまうのは大変危険であり、無理があると思います。何故なら、本作の様な作品は、自分がどの年代で第何作目の作品に出会ったかで、感じ方は全く変わってしまうからです。
おそらく本作を視聴し、リアルに共感若しくは反感を持つ層は、中学生と親、そして現役の教師ではないかと思います。

金八先生が、前にも増して今のニーズに合わなくなっているのは百も承知です。確かに、熱血だけでは今の学校が抱える問題は解決しないかも知れません。しかし、子供に迎合し、叱る事をせず、友達の様に接する教師だけが子供達を真に理解しているか?と言われたら・・・それは絶対に違うと思います。

昔ながらのやり方では最早事態を解決出来ず、それでもそのやり方を変える事の出来ない不器用なベテラン教師・・・
物語が始まった当時から、「こんな先生は有り得ない」と言われ続けて来た金八先生が、何故、今尚、理想の教師である事を求められなければならないのか・・・私にはそれが理解出来ません。
学校(=教師)も一般社会や企業と同じく様々な年代の人、色々な考え方の人がいて、金八先生はその中の1人の教師に過ぎません。そして、このシリーズが長年描いて来た中学3年生の後半期と云う時期は、多くの子供達が最初に体験する人生の岐路です。多くの親や教師が大過なく無事に受験を・・・と願う一方で、様々な境遇やプレッシャーに押し潰され、問題を起こしてしまう子供は少数ではありますが、確実に存在します。
ですが、「どうしてこのクラスにばかり、まれな事件ばかり起こるのか?」を問うのは、サスペンスドラマで「どうして、主人公の周囲でばかり殺人事件が起こるのか?」とか刑事ドラマで「どうして、この課ばかり殉職者が出るのか?」と問うのと同じで、フィクションのお話であるドラマ作品である以上は、見当違いと言うものです。そうでなければ、番組として成立しませんから・・・
更に、世論では事態が解決しないまま放り出しているケースが多いと評する向きもありますが、「理想論では解決しない」「こんな教師は有り得ない」と言いながら、この作品に理想を押し付けているのは、他ならぬ視聴者側でしょう?
実際のケースでも、何かが起こってしまった場合、高々半年で何が出来ますか?公立中学の一教師に、学校に、そこ迄求めるのは無理でしょう?しかも、金八先生は、何にもしなかった訳ではありません。ある程度、フィクションの作品だと割り切って見なければ・・・
それと、これは現実の世界にも言える事ですが、「教師は医師ではないし、親ではない」のです。生徒が心を病まない様に気を配る迄は確かに教師の仕事(と言うか、大部分は親がすべき仕事)ですが、不幸にして、もし心を病んでしまったら、手助けは出来ても、完治迄を担当するのは医師です。教師の専門分野は「教育」です。過剰で分野違いな期待をかけるのは、あまりに無理な要求です。
生徒も親も、そこははっきりと理解していなければなりません。

ですが、教師側も「忙しい」を免罪符にはして戴きたくはないですね。
忙しく責任ある仕事に従事している者は、それこそ世界中に沢山います(と云うか責任のない仕事なんてありません)ので・・・教師だけが忙しいと云う訳ではない事を理解しておいて戴きたいと思います。

私はこの種の作品は、「あ〜良かった〜ウチは未だましな方なんだ・・・」とか「こんなんで解決したら世話ないよな〜」とか「何で、ここで教師は怒らないんだっ!」とか「いちいち立ち上がって意見言う奴なんていないよな〜」なんて思いながら見る作品だと思っているので、その年代にマッチした視聴者層の為にはある意味必要な作品であると思います。
ですが、私は第1〜3シリーズまではリアルタイムで見ていましたが、作風としてはあまり好きにはなれず、親になってからはどうにも痛々しくて見ていられない描写が多くて新しいシリーズのものは視聴する事は殆どないので、最近の作品しかご覧になっていらっしゃらない層の方とは根本的に見方が違うと思います。でも、子供の目線で見ていた作品が、時を経て今度は親の目線で見る事が出来るって、なかなか素敵な事ではないですか。
ですので、「金八さん、老けたな〜相変わらずあんなやり方やってんだ〜」なんて思いながら見るのも、それなりに面白かったりします。

学校と云う空間は、閉鎖された社会でありながら実に外部の目の多い場所です。
しかし、限られた時間に振り回されているのは何も教師や生徒だけではないのです。
25年以上も時が経ち、様々な社会背景が変わって来ていても、個々の人間の本質は案外それ程変わらないハズなのに、作り手側の意識が世論に迎合しようと、本作の作風を中途半端にいじくってしまった為、最近のものは何ともおかしな状況になって来ている様に思います。本作は「中学生日記」程、当たり前の日常ではなく、突飛だけれども・・・でも、もしかしてありそう?と思う様な描き方が特徴の作品であったのに、いつしかスケールが大きくなり過ぎて、扱う題材もあまりに一般的でなくなってしまった事には、何とも痛ましさを感じます。
又、公立中学校と云う設定であるのに、一部の男子生徒の頭髪が実際には有り得ない程長く、いかにも芸能人らしかったりすると、本作は新人の登竜門的役割も担っているのですから、プロ意識が薄いなと思いますし、それを黙認しているスタッフさんも甘いなと思いますね。

マスコミが口を揃えて云う程、学校の本質ってそんなに変わってはいるのでしょうか。確かに親の意識に違いはある(教師が高学歴な特権階級ではなくなり、親の方が高学歴と云うパターンも増えた)と思いますが、子供達のやる事(隠れてやる悪さとか)って、あまり変わらないと思うんです。
今の子は昔と違ってストレスを抱えている?そんな事ありません。昔(←この定義が実に曖昧)の子供にストレスがなかったなんて、そんな事ないでしょう?
事実、初期シリーズの時代、全国の中学校はとても荒れていた時期でした。校内暴力とかも結構あり、窓ガラスが割られたりするニュースは結構頻繁に耳にしましたから、寧ろ今よりもストレスを抱えていた時期だったかも知れません。金八先生は、不器用に立ち向かい、子供達と守ろうとしながらも、力及ばず警察の介入を許した事だってありました。
熱血だけでは勿論事態は解決しないかも知れないけれど、それだけで「どうにかしよう」「何とかしたい」と云う気持ちすら受け止めないのは、あまりに寂しい考え方ではありませんか?今の子供の方が恵まれている(甘やかされているとも言う)部分も多いです。悪い事をしておきながら、手を上げようとする教師に向かって「体罰反対っ!!」と言う等、以っての外っ!!「『今の子供』『今の子供』って特別扱いするなよっ!!しかも、当事者がっ!!」なぁ〜んて思っちゃいますね。
もっと昔には、(中学校ではありませんが)学園紛争って歴史もあります。
いつの時代も、人は、「何か上手く行かない・・・思う通りにならない・・・」と云うストレスを抱えているのです。

金八先生が、いつしか定年を迎え、「30年以上教師をやっていたけれど、満足の行く結果なんて1度もなかったな〜」なんて、極々ありふれた教師の独り言で物語を終えられたら、本作は「ある不器用な男の教師人生」って事で、丸くおさまると思うのですが、いかがでしょうか?
与えられる事だけを望んでいては、おそらく本作は受け入れられないでしょうね。生徒の事を親身になって考えてくれる先生って、理想論に過ぎませんし、実際そうだったらちょっとウザったいけれど、でも誰もが心の何処かで望んでいるって事ではないでしょうか。
そう思えば、例え時代にそぐわなくなったとしても、存在価値はあるドラマだと思います。
個人的には好きな作風ではないのですけれど・・・文句を言われながらも本作が続いているのは、やっぱり認知され、期待されていると云う事だと思うのです。
2007/10/28 時代は変われど人間の本質は大して変わらないという点に共感できました。また、解決に繋がらなくてもひたすら熱くなる不器用な生き方も悪くないな。と思いました。時代に合わせるだけの生き方も淋しいですね。簡単に言えばこんな考え方もあるんだと感服致しました。 by メテオ

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